「全国の超人プロレスファンの皆様、こんにちは。アナウンサーの吉貝です。」 「世界に羽ばたくアデランスの中野さんです〜! そして今回のスペシャルゲストは、」 「グギガー! 合言葉は『シグナルのデッドはレッド!』只今人気絶好調、ジェネレーションEXの一人デッドシグナル参上! 交通規則はきちっと守るべし! 割り込み信号無視厳禁! ギリギリに家を出るんじゃないぞー、交通違反の元だからな! 自転車二人乗り殊に立ち乗り絶対禁止!! オレ様の目の前でやったら、そーゆー行為は命を縮めるってことを身をもって 教えてやるので注意するように!」 「・・・ しょっぱなからテンション高いゲストですね、中野さん。」 「ついでだから、歯ぁ磨けよとか宿題やったかって言ってもいいんじゃないでしょっか。」 「ドリフじゃないんですから。 さて、この度ヘラクレスファクトリー入れ替え戦がビデオ化されることになりまして、 特別企画として入れ替え戦参加者のコメントを収録することになりました。というわけで、いろいろとお聞かせください、 デッドシグナルさん。」 「とにかく交通ルールはちゃんと守るよーに!」 「それもういいですから、入れ替え戦やお仲間について話してくださいよ。ねぇ吉貝アナ?」 「グギガギー! そりゃ話すのはいいが、あんな放送コードバリバリの試合をビデオ化しようなんて何考えてんだ? そんなこったから無軌道な人間が増えるんじゃないのか?」 「それ貴方がいいますか。いきなりキン肉万太郎を公開処刑しようとしといて。」 「いや、アレはちょっと試してみたいと思っただけで。いつも首刈ってるわけじゃないぞ、オレ様は正義と規則を尊ぶ 正義超人なんだからな!」 「ホントかな〜。尊んでるのは規則だけって気もするけど。吉貝アナはどう思います?」 「その件についてのコメントは控えさせていただきます。 とりあえずデッドシグナルさん、二期生の一員として、 他のジェネレーションEXをどう思われているか聞かせてください。」 「むー、一言で言うと一癖も二癖もある奴らだな! ではまず人気NO,1のジェイドからいってみよーか!」 「ジェイドについてはオレ様、どーにも不思議に思ってることがある。」 「いきなり性格変わったとこですか? 最初あ〜んっ?とか言っといて最終的にはごめんなさい少年になりましたもんね。」 「そりゃオレ様的には、つっぱってる(死語)高校生がこっそり捨て猫拾ってるよーなもんだってことで納得してんだが。」 「ドリーム見てますねえ。」 「それはそーと、不思議なのはクリオネとアホの万太郎の戦いの時だ。ジェイドは『俺もスカーと同じで、セコンドの アドバイスや声援など、お節介の押し売りで余計なものだと思ってた』って言ってんだが、じゃあいつは師匠の伝説超人 ブロッケンJrのことはどー思ってたんだろな?」 「・・・・」 「・・・・」 「・・・・。」 「・・・ えー、まぁ何ですね、セコンド全体の存在がお節介に感じられるということであって、要するに師匠は別格なのでは ないでしょうか? ねぇ吉貝アナ。」 「まあそういう可能性は考えられます・・・」 「あともういっちょわかんねーのが、ジェイドが試合でスワローテイルを喰らった時な。お前のミスだって師匠に怒鳴られて、 『レーラァに怒られた・・・』ってショック受けてたが、あいつ怒られたことなかったんだろーか? なんか話聞いてっと、 修行中はどつかれまくってたみてーだが?」 「殴られると怒られるはまた別なんでしょう。心の傷は体の傷より大きいもんですからねぇ。」 「・・・ 考えたくねーけど、ジェイドはパンチドランカーなのかねぇ、師匠限定で。」 「なんかサラリと問題発言しませんでした?」 「ほんじゃ次はクリオネ行ってみるか! オレ様あいつについてはどーにも気になることがある!」 「あっそれ私もあります! 彼はおそらく超人史上初、一般人に手を出しましたよ! 『真に更生させるにはこのような少々 キツイお仕置きが必要だ!』 ってねえー!! 熱線浴びたら更生する先に絶対死にます! 悪行超人よりヒドイかもですよ! 被害に遭いかけた中学生たちとその親は告訴したっていいくらいです、っちゅーか告訴すべきです!!」 「まあま、ありゃ若気の至りってことで。大事にゃ至らんかったわけだし。」 「若気の至りー!? あれだけのことをその一言で済ますのかー!?」 「まぁまぁ、落ち着いて中野さん、気持ちはわかりますが仕事なんですから・・・」 「仕事だからって人間として譲れないことだってあります!」 「そりゃご立派な心がけだ。オレたちも見習わねーとな。まとにかくクリオネについて不思議なのはだな、なんで水族館の水槽で 泳いでたかってことだ!」 「はあ!?(×2)」 「あーゆーとこは普通、あ〜泳ぎたくなった、で入れるワケねーだろ? それともクリオネの奴もイルカショーか何かに出る 予定だったのかね? ま、あいつはイカになったり貝を出したりレンズマン(?)になったり足だけでかくしたりと、 やりすぎじゃねーかと言いたくなるくらいいろいろやる奴だから・・・・ ショーをやったら楽しそうだな、オイ?」 「・・・金払ってまで見たいかなあ・・・ 私の意見としては生理的に気持ち悪いんですが。」 「なんにせよ、クリオネ水槽入りの一件はオレ様的にニュージェネレーション七不思議の一つだな!」 「もともと七不思議どころじゃきかないんじゃないですか? ねぇ吉貝アナ。 こめかみがビクビク動いてたのってクリオネマン 打倒策と結局何の関係あったんだとか、ゼリーボディ内で相手に出血されたらマズイってセイウチンの時には平気でブスブス やってたじゃないかとかさ。」 「・・・ 中野さん、それ以上の発言はまずいですよ、いろんな意味で。」 「ハイハイ、ではヤバイ話はこれで打ち止め、次言ってみましょー!」 「最後にスカーフェイスだが・・・ グギャガー! 奴にはどーしても言っておきたいことがある!」 「おおっ、怒気を孕んだ発言ですね! 確かに、正義超人のフリをして潜り込んだ悪行超人というのは、私のアナウンサー生活 30年でも初めてでしたから、ショッキングなことではありました!」 「でも全然隠してなかったですよね。 フリも何もまんまだったじゃないですか。 伝説超人時代にもね、これは正義超人側の 話なんですが、ゼブラチーム中堅バイクマンに変装して潜り込んだラーメンマンや、本物のキン肉マンソルジャーと 入れ替わったキン肉アタルは、変装した意味ないんじゃないかと言いたくなるくらいバレバレな行動して結局自分で バラしてましたから。 周りがバカだらけじゃなきゃ絶対ごまかせねーよなー!」 「中野さん、中野さん・・・ 最後の発言はヤバすぎます。」 「とにかくスカーフェイスに物申すその一ィ! てめー傷あんの顔じゃなくて頭だろー!!」 「はあ〜!?(×2)」 「オーバーボディ着てた時の話だあ! もっと初級英語勉強して出直してこーい!!」 「貴方に言われたくないんじゃないですかね。万太郎をスポイルしようじゃないか、とか観客に向かって言ってましたけど、 あの場合はボイコットって言うんじゃないですか? あ〜ん!?」 「・・・・今日はやたらに突っかかりますね中野さん・・・」 「その2! どーでもいい技に名前つけんなー! スカーラリアットとかスカー殺法とか、聞いてて体中の力が抜ける!」 「んじゃデッドレイルロードとかデッドガードレールとかも同類じゃないですか。」 「その3! 万太郎戦であのアホに殴りかかってた時目を瞑ってたがてめー! あの姿はダダッ子にしか見えねーぞ!! 二期生の威信に関わるから止めてもらおう!!」 「・・・何の威信なんですかね中野さん・・・」 「さあ明治維新なんじゃないですか?」 「かなりベタですよ、それ。」 「その4! これが一番重要だ! オレ様を悪行超人扱いするんじゃねー!」 「おおっ!?(×2)」 「以下の奴の台詞を参照してもらおう!『(キン肉バスターが)何が至宝なもんか。(中略)キン肉バスターがMAXマンや チェックメイト、デッドシグナルに通用したのだって(また中略) その対応策がわからない新世代の悪行超人たちに軒並み通用したってダケさ!』あ〜クソ、台詞が長えな! で、なんでそん時 バックにオレ様がいるんだぁ!! てめーが悪行超人のクセしてオレ様を悪行超人と同列にするたぁ太ぇヤローだ全く!」 「・・・ お怒りはよくわかりました・・・ しかし全然違和感ないのが何と言っていいか・・・」 「ああ!? 何か言ったか!?」 「いっいえ何でもありません。マズイですよ吉貝アナ! 何とか気をそらしましょう! あっそうだ、スカーフェイスと言えば やたら異名に拘っていましたが、その点についてデッドシグナルさんはどう思われますか?」 「異名か? フム、あれもワケわかんねーな。色が違うのに蒼い矢なんて名乗ってどーするつもりだったとか、ミスターバスター なんて如何にもとってつけな、下手なゴロ合わせな異名がそんなに欲しいのかとか突込み所はいろいろあるが、やっぱ一番 疑問なのはアレだな、アレ。」 「何でしょうか?」 「テリー・ザ・キッドから奪った暴れ馬の異名の方は、地名はスッパリ捨ててたのに、ジェイドのベルリンの蒼い矢の方は何で 丸ごと受け継いでたんだろーな?」 「言われてみれば妙ですね。」 「ま〜何だな、愛する者と一体化したい願望の表れ(笑)とか如何にもお野菜てな発言も可能だが、真っ当に考えると、要は テキサスはド田舎でベルリンは都会だからだろう。」 「それテキサスの方たちに失礼な発言ですよ。」 「つーてもな、本編見る限りじゃテキサスったら荒地と牧場しか出てこねーんだから仕方ねぇ。」 「・・・ もうこの辺にしときましょう中野さん・・・ 話がどんどんヤバイ方向に行きそうです・・・」 「仕方ないですねぇ、行き当たりばったりに描いてる性質が10年たっても変わってないんですから。」 「中野さんたら・・・ で、ではこの辺で対談を終了しましょう! ありがとうございましたデッドシグナルさん!」 「グギ? なんだもう終わりか? ではビデオをご覧になるだろう物好きな皆さん、交通ルールはきちっと守るように! で、アホで無軌道な一期生(の4人)でなく、ルール重視清廉潔白な我ら二期生が活躍した方が、キン肉マンU世はもっと 面白くなるだろう! というワケで応援よろしく!」 「・・・ 結局出番が欲しいだけなんですかね・・・(×2)」 終劇 |