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◆ LOVEチョコレート☆2002


ここは都内のある料理教室・・・
ちょうど今は夜の部の教室が開かれている時間だ。
「はい!では皆さん〜!今日のメニュー ’白身魚のバジルソース’ は美味しく出来たでしょうか?
是非、皆さんのご家庭でも披露してあげて下さいね〜。 この料理のポイントは〜〜〜・・・」
講師の先生が説明する言葉をその場に居るそれぞれの生徒達は真剣に聞き、同時にメモしている。見回してみると、
主婦や会社帰りのOL,年配のおじさんなどなど・・・色々な人間模様だ。
しかし、その中に一人異色(?)の存在が・・・周りより頭一つ分飛び出して、
スタイルも抜群一際目立つその存在の君(キミ)は・・・そう、ジェイドである!!
なんと料理教室に通っているのである(笑)。
「〜〜〜〜〜はい、それでは来週はいよいよバレンタイン用のチョコです。意中の相手の事を想って丹念に作りましょうね。
では、皆さん又来週お会いしましょう!!」

今回の説明と来週のレシピの事だけ伝えると、その場は解散となった。
ジェイドもサッサと荷物をまとめ始めた。
「来週はチョコか・・・オレ、どうしようかな〜〜。やっぱり本命チョコはレーラァかな♪」(オイ)
かくしてジェイドは今、複雑な環境の中で生活していた・・・。
「でも、レーラァ今ドイツに用事があって帰っているんだよなー。まだ当分帰って来ないみたいだし・・・。」
と、言う事で今現在ジェイドはレーラァとは一緒に住んでいない。
では、ジェイドは一人暮らしをしているのか?
いや、実は・・・・
「ただいま〜〜〜〜!」
勢いよく玄関のドアを開けると
「おぉ・・・」
「おかえり〜。」
同時に奥から二つの返事が聞こえてきた。
「スカー、ケビン、夕食食べたか?」
そう、なんとそこにはスカーとケビンが!!
元々ケビンは一匹狼、一人静かにマンションで生活していた。しかし、そこにdMp時代の悪友スカーに転がりこまれ、
そして今回のジェイドの事情を知ったスカーが今度はジェイドを連れてきたのだ。
ケビンは当然いい顔をしなかったが、スカーの強引さについには根気負け(笑)し、奇妙な共同生活が始まってしまったのだ・・・。
「オレはまだ食ってねーぜ。」
「オレはいい。今は腹は減ってないしな・・。」
「じゃあ、スカーこれ食うか?今日のメニューだったんだ。なかなか美味いんだ♪」

「しょうがねぇ〜〜なぁ。食ってやるぜ。」
嫌そうに言いながらも、嬉しそうに食べるスカー(笑)
その横でケビンは一人、コーヒーをすすっていた。(仮面はどうなっているんだ?)

「ところでさ〜〜〜、来週はバレンタイン用のチョコを作るんだ。誰にあげようかなぁ〜」

「!!!」 ←ケビンとスカー(笑)

ところで何故、ジェイドが料理教室なんぞ(オイ)に通っているかと言うと・・・
ブロッケンが超人たるもの格闘技だけではいかん!なんでもこなす超人にならないと本物とは言えん!
まずは料理を覚えろ・・・と言う事で通っている次第である(笑)
最初は嫌々通っていたジェイドであったが、これがどうして結構楽しい。
そして帰ってくれば3人での共同生活。
スカーは我侭ではあるが、頼り甲斐のある奴だ。
ケビンには世話になっているし、妙に安心感がある。口数は少なくとも、窮屈感はなかった。
ただ、人間の住む狭いマンションに超人、しかもガタイの良い男達にはちょっと苦しいものがあった(笑)
そして・・・実はスカーと、ケビン、2人はジェイドを互いに狙っているのであった(笑)
この異様な生活の中、ジェイドの愛をGETするのは・・・・!?

                             ★柊 コウ

密かにジェイドを狙っているスカーとケビン・・・。
ジェイドがバレンタインチョコを作ると聞いて、二人は突然ソワソワし始めた。(笑)
そんな2人の様子には全く気付かないジェイドは
「スカーとケビンは、甘い物なんか食べないもんな・・・。てゆうか、なぜ男ってのは皆、甘い物を敬遠するのだろうか?
オレには正直理解できないよ。オレは甘い物って好きだけどな♪
練習の後の疲労した身体に、ココアとかチョコレートケーキとか・・すごく合うんだぜ?ほんと、疲れがとれるよ!
・・・・・まあ、無理に食べろなんて言わないよ。と、いう事は・・チョコはやっぱりレーラァに差し上げよう♪」
「!!!!」←スカー&ケビン(笑)
2人にとって最大のライバル兼目の上のタンコブ(笑)ブロッケンJr.の名を聞いた途端、
スカーは思わず椅子を倒して立ち上がり、ケビンはコーヒーカップを落とした。(笑)
「???・・・・なんだよ、2人とも?怖い顔して・・。どうしたんだ??」
相変わらず鈍いジェイドが、キョトンとして問う。
だが、スカーはもうそれどころではないようで(笑)、勢い込んで
「ジ、ジェイド!!お前・・・な、何バカな事言ってんだよ!?ブ、ブ、ブ、ブロッケンにチョコをやるって・・・
そ、そんな・・ダ、ダメだっっ!!」
どもりながら(笑)喚いた。
「なぜレーラァにチョコをあげるのがダメなんだ?」
「そ、それは・・・その・・ホ、ホラ!ブロッケンはオヤジ・・いや、大人だろ?それこそ、
甘い物なんか好きじゃねえと思うぜ? ジェイド、お前はガキだから知らねえだろうが、
大人の男ってのは甘い物なんか一口も食わねえもんなんだぜ?」
{・・・・また嘘教えてやがる・・・}(笑)
ケビンが冷ややかに一人内心で呟いていると・・・
「な?そうだろ、ケビン?」
突然恋敵のスカーに話をふられた。(笑)
{・・・!?〜〜〜スカー・・貴様ァ〜〜!!オレにふってんじゃねえよッ!!}
{るせ〜〜ッ!!ここは一時休戦だ!なんとしても、ジェイドがブロッケンにチョコをやるのを防ぐんだっっ}
テレパシーで会話する2人であった。(笑)
「ケビン、そうなのか?」
ジェイドには、2人が黙って睨み合っているようにしか見えないので(笑)、話の途中でにらめっこを始めた2人に対して
ムッとしたようで、少々刺々しい口調でケビンに訊く。
「グ・・・。う、うむ・・・そ、その通りだ。オレもブロッケンはチョコなんか貰っても迷惑だと思うぜ」
ケビンも、ジェイドがブロッケンにチョコをあげるのはイヤなので(笑)、ここはスカーの肩を持つ。
「・・・・・そうか」
ガッカリして肩を落とすジェイド。
ジェイドが類まれな ”お師匠っ子”である事を知っているスカーとケビンは、さすがにジェイドが
可哀相になってしまったが、それでもジェイドがブロッケンにチョコをあげる事を阻止出来た事には満足だった。(オイ)

さて、ここからは又振り出しに戻ってスカーVSケビンのバトルである!
「・・・じゃあ、チョコ・・誰にあげようかな〜。スカーとケビンは要らないって言うし・・・」
「だーーーーーっっ!!チョ〜〜ット待てッ!!い、いつオレ様が要らねえっつったよ!? 
実はオレはかなりの甘党なんだぜ、ジェイド?(オイ)今まで隠していたが、必ず毎日甘い物を食わねえと
パワーが出ねえんだ。 ま、ケビンは甘い物が大ッ嫌いだそうだから?チョコなんざ要らねえだろうけどよ!」(笑)
いけしゃあしゃあと自分は甘党宣言をして、ケビンを蹴落とす・・・これぞ、悪行超人スカーの本領発揮である。
「そうなのか?へえ〜、スカーがそんなに甘い物が好きだったなんてな・・・」
例によってすぐ信じるジェイドくん。
「・・・・スカ〜〜〜〜(怒)貴様という奴は・・・! ジ、ジェイド!!スカーの言う事なんて信じるな!
真の甘党はこのオレだっっ!!」(笑)
ケビンもいよいよ応戦だ!!

                             ★森永 メロン

「えっ?ケビンも甘い物が好きなの?」
「当然だ!オレは幼い頃から紅茶と甘い物を一緒に食べるのがキマリ(オイ)だったんだぜ?」
そんなキマリがあるワケが無い。
「ムッ!!何言ってやがんだ、テメ〜は!お前が甘い物食ってる姿なんてただの1度も見た事がねぇぜ?」
「グッ!(汗)」
「そういえば・・・ケビンが甘い物を食ってる姿って見た事ないな〜」
ジェイドもスカーの意見寄りになってしまったようだ。
「ケッ!ジェイド・・・ってコトでチョコはオレ様・・・」
「オイ!!」
スカーが全て言葉にする前にケビンが割って入ってきた。
「その〜、オレはだな余計に脂肪を付けたくねぇから、我慢してただけだぜ。お前の師匠と同じく大人の男だからな。
時には自分の肉体の為に我慢も必要なのさ。 もう何年も甘い物を断絶してきたんだ。
そろそろ自分に褒美をやってもいい頃だろう。スカー、お前は毎日のように食ってんだろう?じゃあ、いらねぇ〜よな〜?」
ケビンも元は悪行超人、スカーに負けずその場の気転で上手くジェイドを信じ込ませようとした。
「ウソばっかこいてんじゃねぇ〜〜〜(怒)!」
憎しみいっぱいの目でケビンを必死に睨みつける。
「そっか。じゃあ、記念すべきチョコはケビンにあげようかな〜」
「!!!」←スカー
顔面蒼白になるスカー。(大げさ)
「・・・・ふんっ。ま、まぁチョコならもらってやってもいいな。」
本当は嬉しくて仕方が無いクセに、妙に落ち着いた姿でソファーにもたれるケビン。

「ジ・・・ジェイドっ、オレはだなっ・・・!!」
「はぁ〜〜〜疲れたから今日はもう寝よっと!」
スカーが何か言いかけたが、ジェイドはアクビをしながら奥の部屋に消えてしまった。
「フッ・・・。ひがむなよ?」
「ざけんな〜〜〜〜!絶対に阻止してやるからなっっ!!」
「ジェイドのチョコもハートもオレのもんにさせてやるぜ・・・。」
ニヤっと不適な笑みを浮かべるケビン。
「あぁ〜〜〜?寝言ほざいてんじゃねぇよ!?」
ガッ!!と、ケビンの首元を掴む。
「やんのか?テメェ?」
鋭くケビンのマスクに隠れた眼光が光る。
「なにやってんだ〜〜〜?2人とも〜〜〜?」
寝ぼけ眼でパジャマ姿のジェイドが現れた。
なんだか騒々しいので様子を見に来たらしい。パジャマ姿のジェイドはこれまた一段とキュートであった(笑)
スカの心の声→(グッ・・・なんて可愛いんだ、こんちくしょ〜〜〜!抱き締めてぇ〜〜〜!)
ケビンの心の声→(・・・。やっぱりチョコとジェイドはオレが頂くぜ!!)

「オレ、もう寝るんだから静かにしてくれよ〜〜〜?んじゃな・・・」
アクビをしながら部屋に戻るジェイド。
「チッ!!今日のところは勘弁してやるぜ。だが、チョコはオレのもんだからな。」

「ふん、ジェイドはオレへ気持ちが向いてるようだがな〜?」
凄い殺気を互いにぶつけ合いながら、それぞれの部屋に戻った。

そしてバレンタイン当日!!ジェイドは例の料理教室で愛のこもった(!?)チョコを作り始めていた。
そして、その教室の中を食い入るように見つめる超人2人がいた(笑)
しかも窓の外から・・・。ちなみにココはビルの5階である。 
当然その2人とはスカーとケビンだ!!

                              ★柊 コウ

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