★第1話 あれから1週間後、ジェイドとその家族(笑)は退院した。そして3人は新居へと・・・これからの新生活に 期待をふくらませながら帰るのであった。 ジェイドの父親代わりでもある、ブロッケンJrから出産祝い(笑)として建ててもらった故郷ドイツを思わせるような 造りの建物・・・それが彼等の新居である。 J「わぁ〜〜・・・さすがレーラァ!なんて素敵な家なんだ!!」 Jr「ホントだね、ママ♪ボクも素敵なグランパ(笑)がいて嬉しいよ♪感謝しなきゃ!!」 S「ケッ。まぁ〜あいつ(オイ)にしちゃ〜〜なかなかじゃねぇか。これなら寝室も広いだろうしな。」 J「ん?なんて言ったんだ?スカー?」 S「あ!?い・・・いや、なんでもねぇよ。オレ達2人の部屋はどんななんだろうな〜〜?」 既に寝室の事しか頭にないようだ(笑) J「楽しみだなっ!早く中に入ろうぜ♪」 まるで子供のようにウキウキしながら急いで中に入って行くジェイド。 Jr「ママ〜〜待ってよ〜♪」 Jrも子供のような振り(笑)をしながらジェイドに続いて行く。 S「おっ・・・おい、待てよっ!!」 ジェイドとJrを2人にするのが不安なスカーもいそいそと2人の後を付いて行くのであった(笑) 中に入ってみると、さすがに家具類は数少ないが、ヨーロッパ調の家具で全てまとめられていてセンス良く仕上がっている。 それぞれの部屋もかなりのスペースを取ってあるようだ。 ブロッケンらしく、トレーニング・ルームまで密かに造ってあった(笑) J「よし!こんな素晴らしい住まいを頂いたんだから、オレ達も仲良くアットホームな家庭を作ろうな♪」 始終、上機嫌なジェイドであった(笑) Jr「ねぇ〜ママ〜〜?ボク、お腹空いちゃったよ。」 そういえば気が付けば時計の針は12時を指している。 J「あ、もうこんな時間か・・・。じゃあ、何か食べなきゃな!」 S「オレも腹減ったぜ・・・。なぁ、ジェイド。オレ、リクエストあるんだが。」 J「ん?なんだ?オレに作れるもんなのか?」 S「お前が食べてぇ〜〜なぁ、ジェイド♪」 やはりスカーであった(笑) J「なっ!?バ・・バカ!!何言ってんだ、Jrも居るんだぞっ(汗)」 スカーの言葉に恥かしそうに反応するジェイド。 ・・・・しかし、もう1人その言葉に鋭く反応している男が居た。 Jr「ケッ。クソ親父・・・。」(オイ) スカーにしか聞えないように(どうやるんだ?)、ボソッとつぶやくJr。 S「あ〜〜〜!?テメェ、今なんて言ったんだよっ!!」当然の如くスカーには聞えたようで、Jrの胸元を持ち顔を近付ける。 J「・・・・!?おい、スカー!?一体なんなんだ?」 S「こいつがよぉ〜〜・・オレの事をクソ親・・」 そこまで言うと・・・ ウワァァ〜〜〜〜ン(泣) なんとJrが泣き出してしまった!! J「ホラ、スカーっ!!お前がいきなりそんな事するから!!泣き出しちゃったじゃないか!!」 S「あ・・あぁ・・。」 まさか泣き出すとは思わなかったスカーは反応に困ってしまっていた(笑) Jr「パパがいじめるよぉ〜〜(泣)」 J「スカーッ!?早く放してやれよ!!」 Jrに泣かれ、ジェイドに責められスカーは仕方なくJrを放した。 S「わ・・・悪かったな・・」 と、スカーが謝るや否やすかさず Jr「ぷっ・・・・(笑)ばぁ〜〜か!!騙されてやんの〜〜!!」 またもやスカーにだけ聞えるような声でJrがつぶやいた。(器用な奴) S「何ぃっ!?」 再びスカーがキレそうになるとJrは素早くジェイドの元へ。 Jr「ママァ〜〜!!怖かったよ〜〜 グスングスン(泣)」 名演技でジェイドの涙を誘う(笑) J「大丈夫か、Jr?きっとお前の父さんは虫の居所が悪かったんだな〜。」 Jr「ママ、もうボクから離れないでね?だって、パパが怖いんだもん!」 ウルウルした涙目でジェイドを見つめるJr・・・・ J「当たり前だ、Jr!!もうお前に怖い思いはさせない!!」←(大げさ) 2人の親子愛(?)を見せ付けられて1人イラつくスカー。 S「オイ、待てよジェイド?オレの話しも聞けよ?」 キッ!!とスカーを睨み付けるジェイド。 J「大体な、お前は昔から自己中過ぎるところがあるんだよ。もっと周りの人間・・特にJrはお前の息子なんだぞ? 大切にしてやらなきゃいけないんだ・・・!!」 ス〜〜ッカリJrの名演技に騙されたジェイドにはスカーの言葉など受け付ける気もないようだ。 S「あのなぁ〜〜(汗) ジェイド!!オレはお前の夫なんだぞ!?オレの話しも聞けよ?」 ・・・・・が、スカーの叫びも虚しく既に2人はキッチンへと足を運んでいた(笑) なんとも言えない感情でスカーの身体はメラメラと燃え始めていた(笑) S「チキショォ〜〜!!Jrの野郎!!完全にオレをナメてやがるなっ!!許せねぇ!」 ズカズカとスカーも2人が居るキッチンへと入り込んで行く。 S「オイ、Jr!!正々堂々とオレと勝負しろっ!!お前の根性たたき直してやる!!」 自分の事は棚に上げ、Jrの根性を責めるスカーであった(笑) S「これを受けてみなっ!!」と、自分のすぐ横にあったイスを放り投げた!(全然正々堂々じゃない) Jrを狙ったはずが何故かジェイドの頭へ・・・・(笑) 「ゲェェェェ〜〜〜っ!?」(スカーとJr2人の声) ☆柊 コウ ★第2話 S「アワワワ・・・・(オイ) だ、大丈夫か、ジェイドーッ!?」 Jr「ママ〜〜(汗) 何をさらすか、このクソバカ親父!!(怒) テメェ、よくもオレのママに!!」 S「誰がお前のだ!?大体テメェが・・・・」 ケンカしてる暇があったら、まずジェイドを助けろよ!バカ親子!・・・と、突っ込みたくなるような進歩の無い2人であった。 S「−はっ!!こ、こんな事してる場合じゃねぇ!ジェイド・・・?大丈夫か?」 さすがにわずかな年の功で(笑)、スカーの方が気が付き一時休戦してジェイドの傍らにかがみ込む。 Jr「ママ〜〜(泣) 大丈夫〜〜?可哀想に・・・こんな乱暴なパパにいじめられて・・」 S「るせ〜〜っ!!(怒) そもそもアレは、テメェにぶつけようとしたんだよっ!!このクソガキ!」 Jr「ケッ!!それでママにぶつけてりゃ世話ねーぜ!このノーコン野郎!」 S「何だと〜〜〜!?(怒)」 やはり、どうしても進歩の無い2人である・・・。 ーーーーその時!! J「ウ〜〜〜ン・・・・・・イテテテテ・・・」 ジェイドが頭を抑えながら、ヨロヨロと立ち上がった!! S「ジェイド!!大丈夫か?その・・・悪かったな・・」 さすがのスカーも、愛するジェイドにはメロメロなので(笑)、素直に謝る。 とにかく、意識を失う事もなく、そんな大事には至らなかったようだ・・・とスカーとJrが安心しかけた時・・ J「あ〜〜ん?ここはどこだよ?・・・・テメェらは何者だ? 気安くオレに触ってんじゃねーよ」 と、ジェイドが言った(笑) S「−−!?ジェイド・・・?オマエ、何言って・・・」 Jr「ママ?ボクだよ、ママの息子のJrだよ?」 冷たい表情になり、口調も急にトゲトゲしくなったジェイドに、スカーとJrは理由は解らないかがらも、 必死でいつものように話し掛ける。 J「オレの息子・・・だと?ざけんなよ?ボーヤ。オレには息子なんざいねえよ。オイ!デカイの!(注:スカーの事(笑) いつまでオレに触っているつもりだ?離せ、コノヤロウ!」 いつものジェイドとは完全に別人のようだ! あんなに可愛がっていたJrの存在すら否定するなんて・・・・!! マザコンJr(笑)は、ショックを隠し切れず Jr「ママ〜〜!?そんな・・・ひどいよ、ボクの事忘れちゃったの〜!?」 既に半泣き状態である。(笑) スカーも又、ショックを隠し切れなかった。 S「ジェイド・・・。オマエ・・・・まさか、今のショックで記憶に何らかの障害を起こしたんじゃ?」 呆然と、豹変したジェイドを見つめながら、つぶやく様にスカーが言う。 Jr「記憶障害?どうゆう事だ、親父?」 S「つまり、イスがぶつかった衝撃で記憶が断片的に飛んじまったのさ。更に・・・自分自身の事も、 ワイルドなキャラと認識しちまっているようだ・・・」(笑) Jr「そ、そんな・・・・。オレは可愛くて優しいママが好みなのに・・・」(オイ) S「オレだってそうだ!(笑) あんな・・超生意気なジェイドなんて・・・いや、たまにはああいうタイプを無理矢理 ・・ってのもいいけどね♪」(オイ) Jr「まぁな〜〜。付き合うだけならな? でも、やっぱママにするなら本来の清純な方がイイに決まってらあ!」 S「妻にするんだって一緒だ。オレ様は亭主関白が好きなんだからな・・・・」 だんだん話しが反れてきている(笑) 2人が理想のジェイド像(笑)談議に花を咲かせている間にも、ジェイドは鋭い目付きでキョロキョロと部屋の中を見渡していた。 J「フム・・・・。必要最低限のヨーロピアンクラシックな家具で統一されたシンプルな部屋・・。オレの好みだ。 なぜだか懐かしさを感じる・・・。気に入ったぜ。ここに住んでやってもいいな」 一通り部屋の中をチェックしたジェイドはそう判断すると、ニヤリと不適な笑みを浮かべた。その表情は ・・・・・Jrそっくりだった(笑) しかし、記憶に障害を起こしても根底にある意識は、やはりジェイドであってこの部屋の雰囲気が気に入ったのも、 ブロッケンのセンスだからなのだろう。 J「さ〜〜・・・・オレが1人で静かに暮らすには、そこにいる2人のバカそうな奴等(笑)が邪魔だな」 言っておくが、2人の内1人は自分と同じ顔だぞ(笑)? まだ、ジェイド談議で盛り上がっていたスカーとJrには ソレはイキナリだったー!! J「ベルリンの赤い雨〜〜〜〜ッ!!」 ギュル〜〜〜〜〜ン!!(オイ) S「ゲェェェェェ〜〜〜!?」 Jr「ヒィ〜〜〜〜〜〜(汗)」(笑) 突然のベル赤に、それこそ心臓が止まるかと思う程ビビるスカーとJr.だが、さすが一流超人! 間一髪のトコロでかわした。 J「チッ!次は確実に仕留めてやるぜ!」 そう言ったジェイドの目は本気・・・・・!! S「ジェイド!?オマエしっかりしろーっ!!」 Jr「ママ〜〜!!(泣) ボクを思い出してよ〜〜」 ☆森永 メロン |