★第1話 ある夜。此処はスカーの部屋。 だが、今部屋の中に主のスカーの姿はなく、その代わりに・・・というか ベッドの上に落ちつかなげな様子で座っているのは、最近スカーといい仲(笑)のジェイド君である。 そのジェイド、着心地の良さそうなタオル地のバスローブで体を包み、見るからにさっぱりとした風呂上り ・・・なのに、少しもくつろいだ様子が伺えない。 その時、部屋のドアが開いてこれまた今風呂から上がったばかり・・・といった様子の スカーが入ってくる。 ジェイドとは裏腹に、いかにもスッキリと上機嫌な様子だ。 「フウ〜♪さっぱりしたぜ。 グフフ・・・今夜は念入りに身体洗ったぜ?(笑) もう〜、特にあの辺なんかゴシゴシとな!(オイ)やっぱ、それが恋人に対するエチケットってもんだろ?」 などと言って、ニヤニヤしながらよく冷えた缶ビールを片手にベッドへと歩み寄るスカー。 (どうでもいいが、オマエは未成年だろう?) スカーの言葉は、ベッドの上に居心地悪そうに腰掛けていたジェイドを一瞬ビクリとさせ、 その後見事にその色白の顔を真っ赤にさせて最後は俯かせてしまった。 だが、スカーはそんなジェイドの様子には頓着なく相変わらず楽しげな様子で、 ジェイドの隣へどかりと腰を下ろす。 反射的に顔を上げたジェイドの肩を片手でグイと引き寄せ、もう片方の手で、 持っていた缶ビールのプルタブを器用にプシュリと開ける。 スカーはビールをグビリと一口飲んで 「クウ〜!今夜のビールは格別に旨い!(だから、オイ)最高のバースデーだ! 今まで誕生日なんざ、格別何の感情も湧かなかったが今年ほどこのイベントを楽しんだことはねえぜ。 なんせ・・・生まれて初めてのバースデープレゼントがジェイド・・・お前なんだからな♪」 そう言うと、泣きそうな顔で固まっているジェイドの額にチュッとキスした。 ☆森永 メロン ★第2話 額へのキスに過敏に反応するジェイド。 思わず立ち上がりそうになるジェイドの肩をグッと抑え、静止させるスカー。 「なんだ?お前、やけに身体が硬いぞ?緊張してるのか?」 「いや・・・だって・・・オレ・・・・・」 ボソボソと力のない声で呟くジェイド。 「大丈夫だって!オレに任せとけば安心だぜ?こう見えても俺は紳士だからな♪」 ジェイドを見つめながら笑顔で話すスカー。 いつもの荒々しい雰囲気とは一変して、今日のスカーは確かに紳士的である。 そんなスカーに安心したのか、ジェイドの表情もだいぶ和らいだ。 「じゃあ・・・そろそろ、いいな?」 ビールをクイッと飲み干し、空き缶をベッド脇のテーブルに置くと スカーは早速ジェイドのバスローブを脱がし始めた。 「・・・・・・!!待っ・・・スカー・・・恥ずかしいよ、オレ・・・・・」 恥ずかしがるジェイドの唇の上に優しく己の唇を重ねるスカー。 そして、いつもの(?)手際の良さでスルッとバスローブを剥ぎ取ってしまった。 ・・・・・・バスローブの下からは、鍛えぬかれたジェイドの美しい肉体が現れた。 余分な脂肪など全くない、完璧な裸体。 「スカー・・・・ッ」 思わず起き上がろうとするジェイドの力を反動にして、上手い具合にベッドへと押し倒す。 恥ずかしさと緊張と・・・ジェイドはその場から逃げ出したい気分だった。 しかし、こんなに優しいスカーは今まで見たことがない。 不安も勿論あるが、スカーを愛する気持ちも確かなのである。 それに今日は、スカーのバースデーなのだ。 「お前は最高のプレゼントだ!遠慮なく頂くぜ♪」 そして今度は、激しいキスをジェイドの舌に絡めてきた。 左手はジェイドの肩を押さえ込み、右手は・・・大胆にも下(笑)へと進んでいた。 そして、ついにソレ(笑)に触れた時・・・一瞬ジェイドの身体は激しく反応したが 肩を押さえ込まれているため、上手く身動きが取れない。 次にスカーは、ジェイドの手を自らのモノへと導いた・・・。 ☆柊 コウ |