★第1話 ある日の朝・・・スカーは自分の横に寝ているジェイドの呻き声で目が覚めた。 J「う・・・う〜ん・・う〜・・」 S「・・・?どうした、ジェイド?変な夢でも見てんのか?」 時計を見ると、まだ朝の4時半頃である。普段ならばジェイドが起こすまで決して起きないスカーであったが、 今朝は愛の力のせいか、かなり小さなジェイドの呻き声でも目が覚めたのだ。 J「い・・痛・・うう・・・」 S「痛い!?大丈夫かっっ!?」 ジェイド本人は、まだ半寝状態であるが、相当痛いようでお腹を抑えている。 S「おいっ!?目を覚ませっ」 心配したスカーがジェイドの頬を叩く。 J「う・・・ス、スカー・・?」 やっと目を覚ましたジェイドは、苦しそうな顔をしながらスカーに顔を向ける。 S「お前、魘されてたぞ?腹でも痛いのか?顔色も悪ィし・・」 昨夜、激しく責めすぎたのか!?と、心配するスカーであった。(オイ) J「うん・・・なんだか最近体調も悪いんだ。ダルイというか、力も入らないし・・」 S「今日、病院行こうぜ?何かあってからじゃ困るからな」 J「じゃあ、一緒に行ってくれるか?・・・やっぱり内科かなあ?・・・・痛っ・・いてててて〜」 更に痛みが増したのか、顔が蒼ざめ、その場にうずくまるジェイド。 S「オイッ!?そんなに痛いのか?今すぐ病院へ行くぞ!!」 パジャマ姿のジェイドを抱きかかえ、窓から飛び出すスカー。まだ薄暗い中を猛ダッシュで病院へと走る。 そして、病院へと着くとまだ開いてなかった。しかし、そんな事はお構いなしにスカーは、 S「オイッ!!急患だっ!!」 バキメキッ★★(ドア破壊の効果音) そして、破壊したドアから侵入する。当然、まだ寝ていた中の人間が驚いて入り口へと出てくる。 「な、なんですか、君達は!?今何時だと・・・」 S「うるせ〜!!ジェイドがヤバイんだよッ!早く診察しねえとブッ殺すぞ!!」 本当に、今にも殺しかねない勢いで詰め寄るスカー。 「はわわわわ〜〜・・・こ、殺される〜!!」(笑) S「医者はテメエか!?オレのジェイドが苦しんでんだっっ。さっさと診やがれ!!」 「は、はい!!解りました! では、こちらへ・・・・」 ビクビクしながら、診察室へと案内する院長であった。 ーーーそして、ジェイドの腹部を診察した医者は 「あの〜・・・これは産婦人科へ行った方がいいですよ?」 と言った。 S「ああ!?なんでだよ!?」 J「???オレの身体・・どうなってるんですか?」 ジェイドも心配そうに、医者に回答を求める。 「え〜・・信じられない事だと思いますが・・。まあ、こんなのは前例のない事でして。 まだ、断定は出来ませんが・・・多分・・妊娠ですよ!!」 一瞬、時間が止まった。 J「・・・・・・そ、それは本当ですか??」 S「・・・・・・オ、オレ達のガキが・・??」 思わず顔を見合わせる2人であった・・・。 ☆柊 コウ ★第2話 なんだかワケがわからなかったが、とりあえず医師の薦めに従って産婦人科へと向かうスカーとジェイド。 待合室で待つ間も、不安気な表情で落ち着かない様子のジェイドの手をスカーはギュッと握り締めて S「大丈夫だ、ジェイド。例え・・・本当に孕んでるんだとしても・・・別に病気じゃねえし、 オレとオマエのガキってんならいいじゃねえか」 珍しく優しい口調で言った。 J「・・・ああ。そうだな・・」 そう微笑み返したジェイドの顔は、心なしかいつもより弱々しく見える。やはり不安は抑えきれないようだ。 「どうぞ、診察室へーー」 その時、看護婦が診察室から顔を出して2人を中へ通した。 スカーとジェイドが診察室へと足を踏み入れると、医師らしき男が背中を向けて腰掛けていた。 S「・・・・・???」 なんとなくスカーは、その後姿に見覚えがある気がしたが・・・。 「そこへ腰を下ろして下さい」 相変わらず背を向けたまま医師が言う。 S「・・・・!?」 またまたスカーは、その声にも聞き覚えがある気がした。 「なんですか、妊娠されてるようなんですって?」 そう言いながら、クルッと回転イスを回してこちらを向いた医師は・・・ S「ゲェェェ〜〜〜!?テメエ・・・ケビン〜ッ!?」 K「ん?ーーーなんだ、マルスじゃねえか。何してんだ、オマエ。こんな所で。 性懲りもなく、また誰か女の子を孕ませたのか?」 S「ま、またって・・・(怒)人聞きの悪ィ事言ってんじゃねえよ!オレ様が、いつ女を・・・って、 んな事どうでもいいッ!! テメエこそ何してんだよ〜ッ!?意味不明にどこにでも湧いて出んじゃねえよッ!!」 J「・・・???スカー?ドクター(笑)と知り合いなのか?」 ケビンと面識のないジェイドは、不思議そうにスカーとケビンを交互に見やる。 幸いにも(?)先程の女がどうの・・・とかいう話は、ジェイドの耳には引っかからなかったらしい。(笑) S「フン!コイツほどの知り合いはいねえ。コイツとは、d.M.p修行時代からの因縁だ。 この鉄仮面は、オレ様が助けてやった恩を仇で返しやがったんだ!!コンチクショオ〜〜ッ!!(笑)」 J「何ィ〜!? ド、ドクター・・・あなたが何者か知らないが、どんな理由があるにしろ 人を裏切るなんて最低だ!!スカーに謝れっっ!(笑)」 K「・・・・・・オレの行為を裏切りと言うのなら、その裏切りをオレに薦めたのはオマエのお師匠サンだぜ・・・?」 J「・・・え?(笑)レーラァが?・・・・・・・。(考え中) スカー!!オマエの日頃の行いが悪いから、友達(笑)に裏切られるような事になるんだっっ」 S「ウガ〜〜〜ッ!!(怒)”師匠”の一言で、あっさりオレを責める側に回ってんじゃねえよッ」 J「レーラァは正しい!」(笑) いつの間にか、スカーとジェイドの夫婦喧嘩になっていた。 K「オイオイ・・・(困)いいかげんにしろよ、オマエら。・・・・で?診察に来たんだろ?」 S「あ、ああ(汗)そうだ。でも・・・なんでテメエが此処にいるんだよ?」 K「フッ・・・。(オイ)オレはどの旗印にも属さずに、色々な世界を見て、体験してみたいんだ。 医師という職業も・・・な。そして・・・正々堂々とキン肉万太郎の首を狙うんだーーーッ!!」 S「・・・・・・。なんだかよく解んねーが・・・??? まあ、とにかく、この産婦人科の医師はオマエって事だな?」 K「そうだ」 疑わしげな目付きで、白衣姿(笑)のケビンをジーーーーッと見つめるスカー。 K「なんだ?何か文句でもあるのか?」 するとスカーは、イキナリニヤニヤして S「グフフ・・・ケビン、テメエ実は、よりにもよって産婦人科の医師になんてなりやがったのは・・・ グフ(オイ)つまりは、スケベ心からか?(笑)」 いかにもバカな男が言いそうな事を言った。 K「そ、そんなんじゃなーーいッ!!(汗)」 S「フ〜ン・・・そうなのかな〜??」 J「?????」←(笑) ちなみに、ジェイドには全く解らない話題であった。(笑) K「マルスゥ〜〜・・・貴様はァ〜(怒)許せ〜〜〜んッ!!!」 ブチ切れたケビンは、スカーに飛び掛り早業でタワーブリッジを決めた!!皮肉に も、今までで最高のタワーブリッジであった。こんな所で。(笑) K「どうだ!?痛いだろ〜?苦しいだろ〜?」 S「グッ・・・・(汗)」 J「ス、スカー!!(汗)」 その時、看護婦の冷たい一言が・・・。 「先生、早く診察を・・・」(笑) ☆森永 メロン |