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◆ ある朝の光景 〜クリオネ&ジェイド〜 

 「……ん?」
 朝の眩い光の中、クリオネが目を覚ますと、傍らに見覚えのない金色のものが光った。
 「……」
 ぼんやりした視界。かすかな芳香。
 二、三度瞬きをして、クリオネはようやくそれが何であるかを知った。
 途端に記憶がよみがえってくる。
  ……ああ……そういえば……
 昨夜はジェイドと本の話をしていて、そのまま眠ってしまったのだった。
 ここはヘラクレスファクトリーの寮。ジェイドの部屋。
 今日は自由カリキュラムの日で、生徒それぞれに基本メニューが配られているが、
  強制的な訓練はない。
  いわゆる休息の日――ということで安心して、ついつい長話をしてしまったのだ。
 淡い金色は、まだ眠ったままのジェイドの髪。
 普段は厳重に隠されている髪は、思いがけなく新鮮な輝きでジェイドの白い顔を彩っていた。
  ……へぇ……可愛いな、こいつ……
 強気な発言、優等生な態度――そんなものがどこかへ吹っ飛んでしまったように、無心な寝顔。
  ……スカーの奴がちょっかい出したがるのも、何だか、わかるような気が……
 ふっと手をのばして、クリオネはその髪に触れてみた。
 戯れるように、透ける手の中へと取り込んでみたりする。
 そうすると、また一風変わった輝きがそこに生まれるようだった。
 つい楽しくなり、そっとクリオネは自分のゼリー質の体をのばし、苦しくない
  ように首から上を出して、背から抱きとめる形にジェイドを包みこむ。
 赤ん坊に毛布をかけてやるような優しさに、ジェイドはまだ目を覚まさない。
 クリオネの方が先に眠ってしまっていたので気づかなかったが、ジェイドは下着一枚だけの姿だ。
 その肌の暖かさが、ゼリー質の体に妙に心地よかった。
 「……ジェイド、起きろよ」
 目を覚ましたとき、どんな反応をするものか――声をかけてみたが、まだ起きる気配はない。
 「起きろって」
 自分の体の中にいるジェイドを、そっと揺すってみる。
 「……ッ」
 かすかな反応。
 だが、それよりも蠢動に似た奇妙なさざめきが、自分の体にも奔ったことにクリオネは驚いた。
  ……なんだ、これは……?……
 それが何であったかを確かめるように、クリオネは自分の体の上からジェイドの肌を撫でてみた。
 ジェイドは敏感に体を震わせる。
 同時に――クリオネはジェイドの下肢に変化が起こっていたことに気づいた。
  ……そ、そうか、このせいで……
 少しばかりまずいという気がしながらも、自分のゼリーボディーの中でジェイドが
  そのような状態をしているということが、妙にクリオネを興奮させる。
  ……なんか、ちょっといい感じだな……
 悪戯心を出して、ついクリオネは自分の体の上からその部分をそっと握った。
 「……あ……っ……」
 思いがけなく可愛い声で喘いで、ジェイドがその顔を仰け反らせた。
 ついで、はっとその瞼があがる。
 「……え……ええっ!?」
 瞬時にジェイドは自分の状態を見極めたようだった。
 「おはよう、ジェイド」
 つとめてにっこりとクリオネは言った。
 しかし――手はそこから動いていない。
 顔を赤くしてジェイドは抗議しようとする。
 「何がおはよ……ああっ!」
 その声が途切れたのは、クリオネがキュッと手に力をこめたからだ。
 「……っ、あ……やめろよ……クリオネ……」
 ジェイドは何とかその手を離させようとするが、ゼリーの体のなかに捕らえられている状態では、
  腕をまともに動かすことすらできない。
 それを良いことに、クリオネはその手を明らかな意図をもって動かしはじめる。
 「いいじゃないか、ジェイド――それに、気持ちいいだろう?」
 「……ッ……!」
 下着一枚があるとはいえ、すでにそれは無いのも同然のありさまだ。
 ゼリーボディーの中でしっとりと濡れた状態の薄い布は、ジェイドの肌に密着し、
  その中を透かしている。
 そして――実際にゼリー状態のクリオネの手も、柔らかくジェイドを締めつけていた。
 「……いや、だ……ッ」
 「いや、じゃないだろう?」
 残酷にクリオネは笑うと、さらに愛撫の手を激しくした。
 同時に――自分の体にも奔る快感を味わうのが楽しい。
 「あ……ああっ!」
 さっきよりもトーンの高い声で、ジェイドが喘いだ。
 切羽詰まったまなざしで逃れようと必死に暴れるが、クリオネはそれをたやすく封じていた。
 「くぅ……ッ……」
 小さく苦しげな声とともに、突然にその動きが止まる。
 クリオネの手の中には、まるで若い魚のように跳ねる感触があった。
 かすかに震えるジェイドは一瞬息を詰めたあと、不意にぐったりとおとなしくなる。
 肩で息をする様子はさらに初々しく、クリオネを挑発していた。
 「ふふふ……ジェイド?」
 ゆっくりとそのゼリーボディーをひらき、ベッドの上にジェイドの体を戻してやりながら、
  クリオネは囁く。
 「……私の体は、気持ちよかっただろう?」
 「……っ!」
 あまりにもあからさまな言葉に、ジェイドは顔を赤くした。
 だが、クリオネはさらに続ける。
 「自分でするよりも、よかったんじゃないか?」
 「そ……それは、まあ……、……あっ!」
 ニヤリとクリオネは笑い、ジェイドは自分の失言にさらに狼狽える。
 「恥ずかしがるなよ。自分で――なんて、みんなやってることさ。それより……」
 ひそっと口を近づけて、ジェイドの耳に吹き込まれる囁き。
 「もっと、私と楽しい勉強をしようじゃないか? ジェイド」
 ジェイドは困惑の目でクリオネを見た。
 「……もちろん、ふたりだけの秘密で、誰にも言えないような勉強を……な?」
 頬を赤くして、今にも涙をこぼしそうな様子なのに、そこに激しい拒絶はない。
  ……ふふふ……チャンスだな……
 最初はちょっとした悪戯のつもりだったが、こんなに調子よく話がすすむとは思わなかった。
  ……スカーの奴、思いきり悔しがらせてやる。ふふふ……
 スカーフェイスに対するライバル意識もあってか、クリオネはさらに燃えあがる。
 そっとその透ける手が、ジェイドの腰にまわされた。
 「――さあ、続きだ……」
 甘いくせに、どこか秘密の匂いのする囁きが、ジェイドの耳を擽った――。
うう〜〜なんだか煩悩をくすぐる気持ちのいい(死)小説をありがと〜〜!!
クリオネの変態(笑)ぶりがそそりますねえ・・・・ゼリーボディネタを見事に
やってくれました!!ジェイドもまんざらじゃない!?(笑)っていうか・・・
ジェイド、朝立・・・・・?(爆死!)ぜひ続きが読みたいね〜♪(Noriko)


俺様の趣味にぴったりの作品だな!(ス、スカー様・・・) しかし・・クリオネも
  この俺様に挑戦するつもりか・・?くくく・・面白くなってきたな・・!(スカー)