#10 拍手喝采〜遠征日記vol.2
ゴスペラーズ@東京3daysである。
今年のこの「ゴスペラーズっぷり」はどうしたことか。
実に、4回の遠征中3回がゴスがらみなんである。
これは一体どうしたことか?
と何度も繰り返した疑問を再び自分に向けてみるが、
ここまで来たら諦めるしかない。そういう星回りなんだと、
今年は「ゴスペラーズ年」なのだと。
さて、ツアータイトルを見れば分かる通り、9月に札幌でやったのと
同じメニューのライブである。もちろん3日とも同じ。
「何度も同じものを観てどうするんだぁー」と言う声も聞こえてくるが、
ここで明言しておきます。それは違います。
ライブ=生、という意味。
同じ事を同じようにやっていても、やっぱり人間のやる事だから
ちょっとずつ違ってしまう。その日の体調や気分や、客層によっても
変わってしまう。いろんな要素が作用しあって全く別のものにもなりうる、
その日、その場所に居た人達だけが共有できるその場限りの時間。
それがライブである事の意味だと思っている。
生モノであるがゆえの予想もつかないハプニングが起こったり、
ふとした隙に素の表情がのぞいたり。だからライブは楽しい。
ちょいと話がずれましたが、1日ずつ感想を。
*1st day
比較的後ろの席だったため、ステージ全体が良く見えた。
と言うより、この日は最初からちゃんと全体を見ようと心に決めていたのです。
なんせ札幌公演では9割方一点に集中してましたからねぇ(苦笑)
ちょっと小耳には挟んでいたのだが、やはり村上リーダーの調子が良くない。
それはもう一曲目の時点ですぐに分かった。
どうやら、リード2名の調子があまり良くない模様。
ツアーも残りわずかになり、疲れが出てきたのだろうか。
全体的にもなんだか音が馴染んでないし、バランスが悪い。
これはちょっと・・・と思うものが数曲。
それにしても別人かと思う程、声がカサカサに乾いている感じで
聴いている方も辛くなってくる。たぶん本人が一番辛いだろうけど。
その分動きや他の部分はかなり頑張っていたように思う。
MCも長めだったし。「しゃべらない、笑わせない」って言ってなかったっけ?
終演後、アンケートにいろいろ書こうかな、と思ったけどやめた。
たぶん全部分かっている事だろうから。
悲しい気持ちでライブ一日目を終えた。
してもしょうがないんだけど、やっぱり心配してみたりする。
プロって大変だ。
*2nd day
昨日よりぐっと前の、しかも真ん中付近の席。
さて、少しは調子良くなったかしら?と思いつつライブスタート。
一曲目、同じ所で・・・あ、やっぱりダメ?(涙)
しかし昨日よりは少しはマシみたい。よしよし。
なーんて油断をしていたら。
後半戦からすっかりやられてしまいました。
全4回の内で、この日のライブが一番良かった。特に後半からが。
音がどうとか、歌の出来がと言う事ではなくて、そこに込められた感情や
言葉のひとつひとつがすごく伝わってきて・・・切なかった。
「なりきり」で、会場の歌声にじっと耳を傾けている村上リーダーの表情が
とっても優しい感じで、グッときてしまった。
何よりも、演っている本人達がとても楽しそうでそれが一番良かった。
あれ、イメチェンはどうしたの?(笑)と聞きたくなる程、
以前と変わらない彼らの姿がそこにはあった。
人間そうそう簡単に変われるもんじゃないってね。
賛否両論いろいろあるみたいだけど、根本にあるものが同じである限り
例えどれだけ風貌が変わってしまっても(笑)
やっぱり彼らを応援し続けていくんだろう。
それにしても、この日は何度も泣かされた。
最終日でもないのに、終わってからも目が潤んでた。
今からこれじゃあ千秋楽はどうなる事やら・・・
余談だが、会場には黒沢氏の御両親と、ヤング安岡氏のお兄ちゃんが来ていたらしい。
ぜひ見てみたかった。(特にヤング兄。そっくりらしいぞ)
*3rd day
泣いても笑っても最終日。約2ヶ月にわたる「FIVE KEYSツアー」の
千秋楽である。実はゴスでツアーの最終日を観るのは初めてだったり。
さすがに地方からの遠征組も多い。気合いの入った衣装(苦笑)の人もいる。
やっぱり最終日って言うのは独特の雰囲気があるものらしい。
ライブは・・・・・うーん、良かった。
良かったとしか言い様がない。なぜってあまり良く覚えてないんで(笑)
まぁ〜冷静に振り返るといろいろあるんですけど、あえて言わない事にします。
とにかく目一杯楽しませてもらいました。
あんまり楽しくて、終わってしまう事が悲しくてボロボロ泣いてしまった。
私にとっても今回のツアーは今までになく思い入れのあるものでした。
自分の目で観るまでは、と必死になってネタバレを避けてきた事も、
こうして無事に最終日を見届けられる事も。
いろんな事がガーッと頭をよぎって、涙が止まらなくなった。
暗いからいいや、と思っていたその瞬間に客電がついてしまい、
ちょうど正面でリードを取っていた黒沢氏と目が合った・・・ような気がする。
うわ、恥ずかしいぃ〜。
アンコールが終わって、客出しのBGMが流れてからも会場を去り難く、
私達はBGMに合わせて歌い出した。
ただでさえ地声が大きいのに、かなりの熱唱(爆)ハモリあり。
そのせいかどうか、歌声はいつのまにか会場全体に広がっていた。
厚生年金会館に響き渡る「逃飛行」は・・・結構圧巻だったと思う。
本当はもう一度出て来て欲しかったね。
かなり粘ったけど、やっぱりダメだった。
あのBGMもねー(苦笑)なんだかクールダウンしちゃうような選曲で。
でも歌声と想いは彼らにもきっと届いたはず。
とにもかくにも、無事終了。
また新たなる扉を開けて見せてくれたゴスペラーズに、
惜しみない賛辞とお疲れさまの言葉を送ります。拍手喝采。
99/10/18