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#103 I'm here

書き切れなかった事をここで。

まぁ知ってる人も多いんですが、私は99年に解散してしまった
「MOON CHILD」というバンドの熱烈ファンでした。
当時は地方にライブを観に行くなんて当たり前、ラジオ番組にリクエストを
送りまくってDJの方に名前を覚えられ、CDショップに行けば何か言うより先に
CDを出されるという状況。いわゆる、世間で言うところの「追っかけ」というやつでした。
ちなみに、解散の発表後CDショップに行くと、会う店員さん皆が
私の顔を見るなり「解散・・・」とつぶやく始末(苦笑)私が解散するんかい!

滅多に人前で泣かない私がラストライブでは号泣、
翌日メンバーを見送りに行った空港でもまた涙・涙。
何を大袈裟な〜と思うかもしれませんが、それくらい彼らと、彼らの音楽は
私の生活の中で大きなウェイトを占め、大切にしてきたものだったのです。

あれからもう2年。
それぞれの道を進んでいる彼らの状況をそれなりに気にしつつも、
やはり私にとっては「MOON CHILD」である事に意味があったので
あえて現在の活動についてこのサイトでは詳しく触れないようにしていました。
それが、今はもう居ない「MOON CHILD」に対する愛情のような気がしたから。

昨年の2月、新しくスタートを切った「SCRIPT」(佐々木収&渡辺崇尉によるバンド)
のライブを観に東京まで出掛けました。→ライブレポは
コチラ
何故解散してまでまた同じメンバーとやるのか?という疑問を抱えながらも
一度は生で観てみたかったし、単純に彼らの姿を見たいという気持ちもありました。
解散からちょうど1年。あまりにも突然に消えてしまった訳を知りたかった。
新しく生まれ変わった彼らに会えば、その答えが分かるような気がしたのです。

確かに答えはそこにありました。
彼らにとって「出発」だったであろうそのライブは、私にとっては「別離」でした。
あぁ本当にもう、私の大好きだった「MOON CHILD」はいなくなってしまったんだ。
そう改めて確認する事は悲しかった。
個人的なネタバレですが(^^;その時の気持ちを書いたのが
"farewell"というエッセイ(いや散文詩かな?)です。
あの日から、私は彼らとは別の方向へと進んでいったのです。

そして1年後。私は再び彼らと出会いました。

久しぶりに聴く彼らの音は、驚くほど素直に私の耳に届きました。
真っ直ぐに、私の心に響きました。
なんだ、そうだったんだ。
「行き着く先が同じならば またいつかどこかで逢えるはず」
長く遠い回り道をして、またここで逢えたんだね。

先月リリースされた彼らの1stアルバムは
「SCRIPT IS HERE」と言う。
僕らはここに居るよ、と教えてくれる。
ただ夢中だったあの頃とは違う距離で、
けれどいつでもそこに姿が見える場所で、

そう、私はここに居るよ。


01/02/18