REPORT  ゴスペラーズ坂ツアー2001"アカペラ街"〜未来からきたおじさん〜

2001.4.7(SAT), 8(SUN) シアターアプル  17:00START

*SET LIST*

シエスタ
Gospellers' Theme
星屑の街
JOIN 2 JOYS
讃歌
ひとり
"GROOVE PERFORMANCE"〜靴を磨く〜
こういう曲調好き
参宮橋
ひとり
星空の5人
夜をぶっとばせ
新大阪(4/8 シエスタ)
CITY BEAT
終わらない世界
Promise
今日が終わる前に
永遠に
星屑の街

<ENCORE>
侍ゴスペラーズ
或る晴れた日に(なりきり)
W
One More Day

performed by: The Gospellers
         中村まこと(劇団猫のホテル)

アカペラ3部作最終章。前2作とは異なり、実像と虚像が混ざり合った不思議な
ストーリーが、オリジナルの楽曲によって綴られてゆく"ゴスペラーズ"による
"ゴスペラーズ"の物語。始まりは闇。電話のコール音が鳴り響く。

そして。

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【あらすじ】

時は1994年某月某日。
プロデビューを目前に控え、次のライブに向けての練習に熱の入るゴスペラーズ・・・
の筈が時間通りに集合したのはリーダームラカミと一番歳下のヤスオカのみ。
電話してみると、サカイはまだ家で寝ている、クロサワはどうやら家は出ているものの
まだ着いていない。キタヤマに至っては・・・どこで何をしているのか見当もつかない。
「信用出来るのはお前だけだよ、ヤスオカ」
そう言って、仕方なく2人で練習を始める。調子が出てきた頃にまずクロサワが到着、
そしてサカイ、最後に悠々と現れたのはキタヤマ。ようやく全員揃って練習を始める。
そんな5人の姿を、物陰からそっと見つめる1人の男。皆気付いて歌をやめる。と。
じぃっとヤスオカを見つめていた男は・・・
「お、お父さん!!!」そう叫ぶなりヤスオカに抱きついた!

50年後の未来からやって来た、という自称「ヤスオカの息子」マコトを連れ、とりあえず
ムラカミ、クロサワ、キタヤマの3名はキタヤマ宅に集った。どうやらマコトは、失恋の
ショックでタイムスリップしてしまったらしい。そんな身の上話に胡散臭さを感じつつも
聞き入る3人。家に戻ったヤスオカのところには、サカイから電話が入っていた。
プロデビューについてまだ迷っているサカイ。

再び練習風景。最初はおとなしく見ていたマコトも、つい熱くなって参加し出す。
「おとなしくしてて下さいよっっ!」キレるムラカミ。
ライブ前の最後の練習が終わった後、サカイは話がある、とムラカミを呼び出す。
クロサワは何故か今日もキタヤマ宅へ。
1人帰ろうとするヤスオカを追いかけるが、冷たく突き放されるマコト。
サカイはムラカミに、プロとしてやっていく自信が無いと打ち明ける。
「今更なんだよ」納得しないムラカミ。
「すいません・・・」それでも腹を決められないサカイは、雨の中外へ飛び出す。
「あれ、サカイさん」マコトに呼び止められたサカイは、そのまま隣へ腰をおろす。
自分の身に降りかかった出来事に戸惑いつつも、前向きに行こうとしているマコト。
そんなマコトの話を聞くうちに、サカイの心の中で何かが揺れた。
「橋、渡ってみましょうか」

そして、いよいよアマチュア最後のストリートライブ当日となった。
ラストはデビュー曲となる「Promise」。実は、メンバーにはある企みがあった。
上手くいってないヤスオカとマコトの関係を何とかしようと思っていたのだ。
リーダーのMC、そしてその後の歌が心に響いたらしいヤスオカ。
ライブが終了し、メンバーが三々五々散った後
「来いよ。・・狭いけどな」ようやくマコトに優しい言葉をかける。仲良く消えてゆく2人。
実は帰った振りをしていたメンバーは、そんな後姿を見送りつつ、俺のMCが良かったんだ、
いや俺のシナリオが、やっぱり歌でしょ!と手柄を取り合う。

ヤスオカの部屋で、2人はいろんな話をする。
「もう寝ようか」ベッドに横になったヤスオカは、ふとマコトに問いかける。
「朝になったら、居なくなってるなんて事、ないよな?」
「さぁそれは・・・一晩寝た後の事なんて分かりませんからねぇ」
「・・そうだよな。じゃあ、ちゃんとさよなら言わなきゃな」
「ですね」

「さよなら、父さん」「さよなら。・・・マコト」

暗闇の中にあの歌が響く。「父さん、まだ起きてます?」

「僕がどうしてこの世界に来たのか分かったような気がします」
「そう、分かったんだ?」
夜空に無数に煌く星。時を越えて、この星屑の降る街へと訪れた理由。
「きっとこの歌を聴く為に来たんだって・・・」

50年先の未来も、5人で歌い続けているこの歌。その歌声は、いつまでも響き続けるだろう。

君が眠るまで、いつまでも、いつまでも・・・


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