REPORT Ken Hirai Live Tour 2000 "THE CHANGING SAME"
2000.10.29 (SUN) ZEPP
SAPPORO 18:00 START
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私の緊張はその朝から始まっていた。 前回、といってももう4年近く前になる全国ツアー、フルバンドによるフルライブ。 確かにその間に何度も何度もライブは観ているのだが、久しぶりと言えばあまりにも 久しぶりで、一体どんなライブになるのか想像もつかない。 さすがの人気者っぷりを反映して、客層は老若男女、人種のるつぼ(そんな大仰な〜)な具合。 一体どんなライブになるんだろう。期待と不安がないまぜになったドキドキは止みそうになかった。 通常ならオープンになっている筈のステージには薄い幕が降り、内側から射すライトの加減で うっすらと様子が伺える。ちょっと・・・イヤラシイ感じ(笑) このままずっとシルエットしか見えなかったらイヤよね〜、なんて友人とふざけつつ 今か今かとスタートを待つ。おそらく堅さん好みの選曲であろうSEも耳に入らず、 どんどん高まる緊張感を持て余しながら、ひたすら待つ。 予定時刻から10分押し。客電が落ちた。 心臓の鼓動のような、低く深く響くビート。 「迷う時も・・・・・」会場がしんと静まり返る。 ひとつひとつかみしめるように、ゆっくりと映し出されていく言葉。 なるほどこの演出の為の幕かぁ、と納得する。 「・・・・・僕は決して歌う事をやめないだろう」(ちとうろ覚え。スマン)歓声が上がる。 幕の向こうに姿が見えた。更に起こる歓声と拍手。 一瞬の間の後に真ん中に立つその人が歌い始める・・・横向きの姿がシルエットで映し出される。 聴こえてきたイントロは「LOVE OR LUST」だ。ブレイク、歌い出しと同時に幕が落ちた! ようやく見渡せたステージは結構な大所帯バンド。コーラスが3人なんてゼイタク〜! パーカッションもいるなんてゼイタク〜〜〜!!そして堅さんはと言えば。 オレンジのスーツ、中は黒のシャツ、そしてサングラス。 隣の友人がぼそっと「ジャイアンツカラー・・・」とつぶやく(笑)ちょっとツボ。 初めて生で聴く「LOVE OR LUST」はCDよりもずっとずっとカッコイイ。 続けて「K.O.L」。最初っから踊らせてくれるなんて、こりゃあいきなり予想外の展開である。 「札幌、イェーイ!!!」いや、でもその掛け声はどうだろう(笑) 2曲続けた後に今日の初MC。 「皆さんこんばんは平井堅です。後ろの皆さん見えますか?見える?」 私の所からはちょうど人の頭の隙間から(笑)良く見えました。 「ぶっちゃけて言うと、その土地その土地で言ってるんですが。でも本当に札幌は・・・最高。 何故ならずっと応援してくれてますからね。今日こうしてライブが出来る事を幸せに思います。 最後までゆっくり楽しんで下さい。」 最近の堅さんを象徴するような湿度高めの曲が続く。「affair」「TABOO」、どちらもパーカッションの 音が効いていてめちゃめちゃカッコイイ。っていうか、パーカッションマニアな私にはたまらない。 そして「TABOO」も初聴きなんですが、♪タブ〜の「タ」が微妙に「ツァ」っていう発音なのが (分かるかなぁ〜?)色っぽい感じがする。なるほどフェロモン系(笑) この曲の後でサングラスを外したと記憶。ようやくちゃんと顔が見えました。 続いた「why」の途中で、何故か突然涙がこぼれてしまいました。 別に曲がどうの、って訳じゃなく、ライブがスタートしてからずっと押さえていた気持ちが ここで溢れてしまったのだと思う。あぁ、本当に今ここでライブを観てるんだなぁ、と。 歌っている堅さんを観ることが出来て嬉しい。 こんなに広い会場で、大勢の歓声を浴びながら歌う姿を見ることが出来て、本当に嬉しい。 続いてアコースティックコーナーへ突入。用意された椅子に座った堅さんは、 「いやぁ・・・嬉しいなぁ。嬉しいなぁ〜」ってその言い方、なんかジジくさい・・・(^^; 皆楽しんでる?と聞いた堅さんに向かって、客席からも質問。 「俺?え、何?(客<楽しい〜?)楽しいよ、楽しいに決まってるやろ!」何故か逆ギレ。 北海道はずっと応援してくれている人が多いのでやっぱり昔の曲を、と選んだのは「キャッチボール」。 最近、自分の母校を訪問したりする機会が多いそうで、この前日にも 「実は昨日も三重県立北中学校で講演会をやってきまして・・・」講演会ってどうよ。 シンガー・平井堅も、先生の前ではさすがに中学生だった頃に戻ってしまうらしい。 この曲は自分の父親に向けて書いた曲だという話から、珍しく父ネタ。 「息子と親父っていうのはあまりこう会話もないんですが。実は昨日も観に来てたんですが・・・ (え?講演会を?)わざわざ会社休んで来たのに全然喋らなくてねぇ。だんだん周りの雰囲気が 悪くなって・・・人づてに会話したりとかして。」(笑)仲が良いのか悪いのか。 だけど、こういう仕事をしているおかげで音楽を通して感謝の気持ちを伝える事が出来る、とも。 ここはギター1本でした。間奏の口笛がしん、とした会場に響き渡ってきれいだった。 ピアノと交代して次に演ってくれたのは「笑顔」。懐かしい1stアルバムの曲。 堅さんのデビューの年、23歳の時にリリースされたアルバム。 「確かに音楽スタイルや、まぁ・・分かりやすい所では見かけ(笑)もずいぶん変わりましたが」 だけど以前のスタイルを否定するという事ではなく、自分の曲はこれからもずっと歌い続けて 行きたいと思う、と言ってくれました。その言葉がとても嬉しかった。 「23歳の自分を愛しく思うように、その頃の曲もとても大事に思っているので・・・」 ここはズルイ(笑)卑怯な選曲だ。「キャッチボール」に泣き、「笑顔」でまた泣く。 ピアノのイントロ、そして歌い出した「笑顔」。その声は、確かに堅さんのものであり、 初めてアルバムを買って聴いた5年前と同じ歌声だった。 今も昔も変わらない、私の大好きな歌声。目を閉じても涙が止まらなかった。 「僕は英語は全然喋れないんですが、なので何を歌っているかは分からないのですが」 言葉の響きが好きで、だから良く英語の歌を聴いたり自分でも歌ったりする、と言う堅さん。 今回のツアー、ライブの直前に皆で円陣を組み、コーラスのDavidさんがお祈りをするそうなんですが、 「何言ってるかはさっぱり分からんのですが、こうじーんと来るというか・・・ (客<えーーーーー、という非難の声)いや、今凄いええ話をしてるつもりなんですが。」(笑) この曲を聴くと優しい気持ちになるので皆にもその気持ちを分かち合いたい、と選んでくれたのは Joeのカバーで「I WANNA KNOW」。オリジナルも聴いた事があるけど、堅さんの方がちょっぴりだけ 色気勝ってるかなぁ???(笑)すっかり自分の歌になってる所はさすが。 そのままアップテンポなイントロから「What's Goin' On?」久しぶりに聴くこの曲、やっぱり大好きだ。 こういう堅さんの曲すごく好きです。らしいなぁ、とも思う。会場も手拍子でかなり盛り上がる。 続けてギターから入った「アオイトリ」。これ、ワタクシ的にはちょっと保留にしていた楽曲だったんですが さてライブでは・・・いや、ごめん、やっぱり保留(苦笑)というのも、微妙に、ほんとに1/4音くらい キーがずれていたような・・・歌が収まりきってなかったような感じがして、それが気になって やや首を傾げながら聴いていました。ちと勿体無い。 NEXT |