封神演義事典

《《 用語 た 》》

太師 たいし

概要

 商の聞仲が務めた官職。『封神』では軍事を司る武成王に対して、政治を司る役職とされている(1)。

注釈1

 太師は周時代における三公の筆頭で、王の養育の責任を負うものとされた。後年は最高職である三師の一人で、栄誉職。
 『史記』には紂王の時代の人物として、太師疵と小師彊という人物がみえる。ただし『尚書』をみると、疵や彊といった名前は記されていない。微子とともに祭器を奪い、殷から逃亡するという役どころで、『封神』の聞仲とは全く正反対である。

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