封神演義事典

《《 人物 ら 》》

雷震子 らいしんし

略歴

 姫昌の百人目の息子。姫昌が紂王の召還命令により朝歌に向かう途中、燕山で見つけ養子とした。そして通りすがりの仙人・雲中子に頼まれてその弟子とさせる。それから七年後、姫昌が紂王に追われると、雲中子より風雷翼を与えられ、赤髪青顔の凶悪な容姿になった。師匠より宝物「金棍」を授かると姫昌の救援に向かい、金棍で山を崩して追っ手を撤退させ、空を飛んで姫昌を西岐まで送り届けた。
 商の太師・聞仲が西岐に攻めこむと、師匠の命により下山する。そして同じく背中に翼を持つ、聞仲配下の辛環と戦った。その後義兄の武王に謁見するが、姜子牙の進言によって臣下として扱われることになる。十絶陣の戦いでは武王・那咤とともに紅砂陣に囚われ、百日の厄を受けた。また聞仲追撃戦では金棍で黒麒麟を真っ二つにし、辛環を打ち倒した。
 シ水関の戦いでは余化の化血神刀にやられるが、楊センが騙し取ってきた丹薬で復活し、その後の戦いで余化を落馬させた。界牌関の戦いでは彭遵を倒し、潼関の戦いでは余化竜の息子・余光を殺す。また万仙陣の戦いにも参加。孟津の戦いでは高明・高覚を倒すため、その力の源である鬼の土像を打ち壊した。封神が完了すると終南山に戻った。

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