女カ配下の妖魔・玉石琵琶精の宮廷での偽名。「貴人」は常識的に考えれば官職名。第一回、千年狐狸精(妲己)・九頭雉鶏精(胡喜媚)と共に、紂王をたぶらかして商を滅ぼすよう命じられる。その後、紂王の寵姫となった妲己に手引きされ、宮中で夜毎に宮女を食い殺した。第十六回、その事が露見すると巣穴に帰る。だがその途中、朝歌の占い師・姜子牙に妖魔だと見破られ、三昧真火で焼かれ原型を現されてしまった。原型となった玉石琵琶は、妲己により摘星楼に置かれ、日月の精気を浴びる。その甲斐あって玉石琵琶精は復活し、王貴人の名で紂王の側に侍った。第九十六回、妲己らとともに朝歌に迫る西岐軍に奇襲を仕掛けるが失敗。商が滅ぶのを見届けて縄張りに戻る途中、楊セン・雷震子・韋護によって捕らえられ、処刑された。
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