封神演義事典

《《 人物 え 》》

袁洪 えんこう

略歴

 梅山の七怪の頭領格。白猿の化身であり、変化の術を心得ている。第八十七回、招賢榜を見て商に仕官し、紂王より商軍の総大将に任ぜられる。二十万の大軍を率いてメン池救援に向かうが、孟津に駐屯したまま見殺しにした。第八十九回、緒戦で楊任の五火神焔扇を受けるが、光と化して逃亡。第九十一回、棋盤山の高明・高覚と西岐陣営に夜襲を仕掛け、夜襲自体は失敗したものの、頭上に元神を現す術で楊任を打ち殺した。その後梅山の仲間たちを召還して西岐軍と戦わせたが、ことごとく楊センに退治されてしまう。第九十二回に西岐軍の総攻撃を受けると、楊センと一騎打ちを繰り広げ互角に戦った。だが梅山で女カの宝物・山河社稷図の中に迷い込み、仙桃を食べて動けなくなってしまう。そこを楊センの縛妖索で縛り上げられ、姜子牙の斬仙飛刀で処刑された。第九十九回、姜子牙により群星正神四廃星に封神された。なお、姓の袁は猿に通じ、袁洪が白猿の精であることを示している。

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