封神演義事典

《《 人物 う 》》

雲中子 うんちゅうし

略歴

 終南山玉柱洞に住む闡教の仙人。雷震子、金霞童子の師。第五回、千年狐狸精(妲己)が朝歌に忍び込んでいることを知ると、松の木剣を持って退治に出かける。木剣を紂王に献上し、分宮楼に掛けさせることで妲己を瀕死の状態に追い込んだが、紂王が妲己の言うままに木剣を外してしまったため失敗した。そのことで商の命運が尽きたことを悟ると、杜元銑邸の壁に暗示の詩を書き付け、終南山に帰った。第十回、西伯侯の姫昌が養子にした孤児・雷震子を姫昌に頼み込んで弟子とした。それから七年後の第二十一回、姫昌が紂王に追われていることを知ると、雷震子に風雷翼を与え、救援に向かわせた。第五十二回には聞仲を倒すため通天神火柱を制作し、これを使用してとどめを刺す。馬善との戦いや孟津の戦いでは、楊センに頼まれて照妖鑑を貸した。その他万仙陣の戦いなど節目節目に登場し、西岐軍を助けた。

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