封神演義事典

《《 人物 い 》》

韋護 いご

略歴

 闡教の道士で、道行天尊の弟子。金庭山の玉屋洞に住み、宝物「降魔杵」を使う。初登場は五十九回で、西岐攻略に失敗して逃亡中の呂岳の前に現れる。呂岳は逃したものの、門人の楊文輝を降魔杵で打ち殺して、そのまま西岐軍に加わった。
 東征の前夜には道行天尊より「全真の第一人者になれるのはおまえだけ」との偈を受ける。姜子牙が申公豹にやられながらも生きて帰ると、涙を流して喜んだ。潼関の戦いでは余達を殺し、万仙陣の戦いにも参加。第八十八回のメン池県の戦いでは楊任と組み、張奎を討ち取る手柄を立てる。
 また朝歌から逃げ出そうとした妲己らを楊セン・雷震子とともに捕らえ、処刑した。封神が完了すると金庭山に帰り、のち肉体を持ったまま仙人になる。更には西方に帰依し、仏門の守護者「韋駄天」になった。

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