「間違いだらけの封神演義」掲示板 過去ログ(書込順) 1 ログ数:30

安能版第1回 投稿者:二階堂善弘  投稿日:1999年08月26日(木)12時29分


安能版の前書きは追求しているとキリないんでやめます。ではまず第一回から。

まず、恒例(?)ルビの間違いから。

「虞舜」は「ごしゅん」となってますけど「ぐしゅん」ね。
「聞仲」はいうまでもなく「ぶんちゅう」です。マンガ版ここはあってるなあ?

安能版第一回の前半、紂王の生まれてからと、即位までの経緯のほとんどは、
原作にはありませんねえ。

笑えるのは、聞仲がいきなり出てきて、まーるで三流カンフー小説のよーな
指導をすることですな。これ・・・、シロートさんにはおもしろいのかもねえ。
でもあたしら読むとうんざりです。

「内力」とか「内功」という言葉が出てくるのが、まさにそれですね。こーゆ
ーことで『封神演義』の品位を落とすのはやめてほしいもんですな。

後半、女カの廟に詣でるところは一応原作に沿っています。でも変だなあ。

それは昔の話 投稿者:二階堂善弘  投稿日:1999年08月25日(水)10時11分


奈良町さま

二階堂でっす。

>あらら?確か淮南子かなんかでゲイが射た大風とは大鳳の事であって、
>昔は風と鳳は同じ意味であったと書いてあったのを記憶してるんですが..、はて?

それは昔の話(涙)。

あのねえ。『論語』見ると「悦」の字は全部「説」でしょ? むかしは「悦」
の字なかったから。そんで、後世漢字が増えると、混同しないでしょ? そ
んな感じ。

だから、「鳳」と「風」もあとの方では混同なんかしません。時代によって
変わるんよ。それに、一つの説に固執するのはヤバイわよ。だいたい間違っ
ているんだから(笑)。

やっとこさ見れたぁ(歓喜) 投稿者:にゃら町  投稿日:1999年08月25日(水)00時02分
なんか、最近、見れなかったんですけどぉ...リロードしても見れなかったんだけど..

>似てますけど、ちょっと違うのよね。「風」の場合は、中が「メ」になっている
>けど、「鳳」の場合は、「ヌ」になってます。紛らわしいけど、間違えるのは、
>ちょっとおかしいよなー。
By二階堂先生

あらら?確か淮南子かなんかでゲイが射た大風とは大鳳の事であって、
昔は風と鳳は同じ意味であったと書いてあったのを記憶してるんですが..、はて?

風と鳳 投稿者:二階堂善弘  投稿日:1999年08月22日(日)17時17分


奈良町さま

二階堂でっす。

光栄のって、簡体字版を使っているんですよね。そのために繁体字への復元が
おかしくなっている部分が多い。

「南宮括」(しんにょうだけど)が「南宮適」になっちゃっているのも、この
字は簡体字では一緒だからですねえ。困るんだよなー。

>確か鳳は風と同じとは聞いた事はありますけど..

似てますけど、ちょっと違うのよね。「風」の場合は、中が「メ」になっている
けど、「鳳」の場合は、「ヌ」になってます。紛らわしいけど、間違えるのは、
ちょっとおかしいよなー。

みーみーてぃー 投稿者:にゃら町  投稿日:1999年08月21日(土)23時51分
風后が鳳后、風後ってなってますよね、光栄版..確か鳳は風と同じとは聞いた事はありますけど..

Re:試読・冒頭詩 投稿者:hako  投稿日:1999年08月20日(金)00時06分


知らない間に500ヒット達成(笑)。

>二階堂先生
冒頭詩読み下し、ありがとうございます。
こういうのは知らないと、「ああそうなのか」
となってしまいがちなんですよね。
そういう意味で正確な読み方を一々提示していただけるのは、
とても有り難いことだと思います。

>>文考未だ集まらざるに 大勲没し
そういえばコーエー版、ここの「文考」を「文孝」と誤字ってますね。
意味が全然違ってきてしまうような…(^^;) ヤバイなぁ。

http://www02.u-page.so-net.ne.jp/tb3/s-hamabe/

ちょっと注 投稿者:二階堂善弘  投稿日:1999年08月15日(日)16時27分


二階堂でっす。追加レスれす。

「妹喜」はホントは「バッキ」ですから、字がちっと違うわよね。

この詩は、全部4+3で読まねばなりません。そこんとこ、光栄版
はわかってないわねえ。

以上蛇足。

試読・冒頭詩 投稿者:二階堂善弘  投稿日:1999年08月15日(日)16時21分


二階堂でっす。

批判しているだけなのも問題なんで、冒頭の詩、あたしの読みで
やってみます。でも、あんまし自信なしーーー(笑)。

混沌初めて分かれ 盤古先んず
太極兩儀 四象懸かる
子の天 丑の地 人の寅に出ず
獸患を避除せしめて 有巣賢たり
燧人 火を取りて 鮮食を免れしめ
伏羲 卦を畫して 陰陽前み
神農 世を治めて 百草を嘗む
軒轅 禮樂をなして 婚姻聯る
少昊五帝 民物阜かに
禹王 水を治め 洪波ノゾかる
承平享國 四百に至り
桀王 無道にして 乾坤顛ぜんとす
日び妹喜を縦にし 酒色に荒ぶ
成湯 ハクを造り 腥羶を洗ぎ
桀を南巣に放ち 暴虐より拯う
雲霓願うがごとく 後に蘇全たり
三十一世 殷紂に傳わる
商家脈絡たるも 弦を断つがごとし
朝綱を紊亂し 倫紀を絶つ
妻を殺し子を誅し 讒言を信ず
宮イを穢汚し 妲己を寵す
タイ盆炮烙をなし 忠貞冤とせられ
鹿臺に聚斂し 萬姓苦しむ
愁聲と怨氣 應に天を障るべし
直諌心を剖き 盡く焚灸し
孕婦は割剔せられ 朝に渉るは殲せらる
姦回を崇信し 朝政を棄て
師保を屏逐せば 性何れに偏らん
郊社修まらず 宗廟廃れ
奇技と淫巧は 盡く心研がる
罪人を昵比せば 乃ち畏るるなし
肆虐に沈クし セン鳶のごとし
西伯 商に朝して ユウ里に囚われ
微子 器を抱えて 風煙に走る
皇天 震怒して 災毒を降し
大海を渉るがごとく 邊淵なし
天下荒荒として 萬民怨む
子牙 世に出ず 人中の仙たり
終日絲を垂れ 人主を釣る
飛熊 夢に入り 岐田に獵す
共に車に載りて歸り 朝政を輔く
三分に二はあり 日び相沿う
文考未だ集まらざるに 大勲没し
武王は善く述し 日び乾乾たり
孟津に大會すること 八百國
かの凶殘を取りて 罪愆を伐つ
甲子の昧爽 牧野に會し
前徒は戈を倒し 反って回旋す
その角を崩すがごとく 齊しく稽首す
血は流れて杵を漂し 脂は泉のごとし
戎衣甫着し 天下定まる
成湯を更め 光研を増す
華山に牧馬して 偃武を示し
我周家を開くこと 八百年
太白旗懸けられて 獨夫死し
戰亡せし將士 幽魂潛む
天挺人賢 尚父と號す
封神壇上 花箋を列し
大小の英靈 尊位次せられ
商周の演義 古今に傳われり

Re:横Re:第1回の詩ですけど 投稿者:hako@始皇帝  投稿日:1999年08月15日(日)13時30分


>飯香幻さま
またやっちゃいましたねぇ、超訳。人のこと言えないっす(^^;)
やはりこういった論議は素養のある方に任せて、
最低限の教養を磨いた方がよさそうです。でも、ちょっとだけ。
>>「混沌が初めて分かれ、盤古がまっさきにあらわれた」だと・・・これも超訳??
>>(だいたい書き下しになってねえ)
>>書き下しなら、やっぱ皆様おっしゃるように「さきんず」でしょうね。
「さきんず」と読むのであれば、「混沌初めて分かれ、盤古先んず」が妥当っぽいですね。
でもこれは、いきなり読んだら意味はちょっと分からないと思います。
そこらへんは、漢文読み下しの限界ということでしょうか。

>自己レス
>>出来るだけ早く直すか潰すかしたいのですが…。
てなわけで、汎用的なサイト選択画面に差し替えました。
今の方がスッキリしていて、良いかもと思ってます(個人的には)。

http://www02.u-page.so-net.ne.jp/tb3/s-hamabe/

横Re:第1回の詩ですけど 投稿者:飯香幻@ペンギンおやぢ  投稿日:1999年08月14日(土)20時54分


冒頭の詩。まじめに読むとけっこーむずかしいっすね。
無謀を承知で以下・・・

>「混沌初分盤古先」、ニュアンスは分かるんですけど、
(by hakoさま)
そーなんすよね。実際、なんとなーく捕らえてしまいがち。
>「盤古 混沌を初めて分かち」とかなら意味は通ると思うんですけど、超訳ですしね(^^;)
このあたり、先の4文字と後の3文字が「原因と結果」もしくは「現象と説明」の組に
なっているようですね。だから「盤古が混沌を分かつ」と訳しちゃうと跳躍いや超訳っす。
「混沌が初めて分かれ、盤古がまっさきにあらわれた」だと・・・これも超訳??
(だいたい書き下しになってねえ)
a書き下しなら、やっぱ皆様おっしゃるように「さきんず」でしょうね。

>獣患の避除、有巣の賢(光栄版)
うひゃあ、こりゃひでー。ここは「獣患を避除せしめし 有巣の賢」(二階堂先生)ですよね。

>禹王の治水、洪波はキヨい
[益蜀]の字の訳として、辞書に「清潔である」(中日大辞典)なんて書いてあるから
こーゆーことになってしまったのでわ。氾濫した河の水がキヨイわけなぞなかろーに・・・
>これもヤバイなあ。「洪波ノゾかる」ですかねえ。(二階堂先生)
[益蜀]洪波 なら、すんなり「ノゾく」なんでしょうけど。「洪波」が「ノゾかれ」た
状態になったワケですよね。

Re:第1回の詩ですけど 投稿者:hako@クビライ  投稿日:1999年08月14日(土)19時53分


>二階堂先生
>>光栄版のこの詩の読みはどーも感心しませんな。いや、光栄版の批判もしないと。
コーエー版の詩と言えば、うちのトップページにも引用しているので
人ごとではないですね(^^;) あのデモは他にも問題箇所(旧字体になっていない等)
を見つけていますので、出来るだけ早く直すか潰すかしたいのですが…。

>>「盤古を先ず」って何よ?
>>これ「まず」ってのはマズイと思うんですけど、さりとて何と読みますかねえ。
>>「さきんず」かなあ?
「混沌初分盤古先」、ニュアンスは分かるんですけど、読み下すとどれも違和感があります。
「盤古 混沌を初めて分かち」とかなら意味は通ると思うんですけど、超訳ですしね(^^;)
「混沌初めて分かれ 盤古先…」う〜ん。先んず以外はちょっと思いつきません…。

http://www02.u-page.so-net.ne.jp/tb3/s-hamabe/

訂正 投稿者:二階堂善弘  投稿日:1999年08月14日(土)16時50分


二階堂でっす。

下の文ですけど、原典をあまり見ないでやってました。ダメだなこりゃ。

>「盤古を先ず」って何よ?

これ「まず」ってのはマズイと思うんですけど、さりとて何と読みますかねえ。
「さきんず」かなあ?

>鮮食を免れむ

「免れしむ」でした。ごめんなさい。

>洪波をノゾく

これもヤバイなあ。「洪波ノゾかる」ですかねえ。うーん。ここは思案中。

第1回の詩ですけど 投稿者:二階堂善弘  投稿日:1999年08月13日(金)15時32分


二階堂でっす。研究室もだいぶ片づいてきたし。ではまず第1回の問題ですね。

1『封神演義』は冒頭に詩があります。これ、安能版では途中から翻訳しちゃってます
ですねえ。それも変なんすけど。

光栄版のこの詩の読みはどーも感心しませんな。いや、光栄版の批判もしないと。

>混沌初めて分かれ、盤古を先ず

「盤古を先ず」って何よ?

>獣患の避除、有巣の賢 燧人火を取り、鮮食を免れる

うーん、意味は分かるけど。

「獣患を避除せしめし 有巣の賢 燧人火を取りて、鮮食を免れむ」

の方がいーと思うけど。

>禹王の治水、洪波はキヨい

これは「禹王水を治めて、洪波をノゾく」でしょーね。間違いじゃないかなあ。

あああ、この詩は、やはり読み直させて欲しいわー。

Re:勉強不足なのだなぁ 投稿者:hako@マルコポーロ  投稿日:1999年08月13日(金)13時47分


いらせませ、鍵屋さま。

>>やっぱり、「封神」は勉強不足なのだなぁ(鍵屋に限らず、ね/^^;
専門の方の情報が、他のジャンルと比較して降りてきてませんからねぇ。
分からないのもある程度は仕方ないと思うんですけど、
でもそれにも限界があるだろ、とも思うわけで。
本書のように「安能超訳版だけ読んで中国原典を批評」という無茶が
平然と通ってしまうのは、一体どーゆーことなんでしょう…。

>>新しいテーマを持っているって事をそれだけ評価するんなら、他にも一杯あるだろうになぁ。
この論理で行くと、昔の小説は全て衝撃的作品ということになってしまうんですが…(^^;)
気が付いているのかなぁ?

>>『金瓶梅』なんて、「封神」以上に新しくて衝撃的なテーマを持ってるんですけどね。
中国では初めての本格的私小説、という感じですね>金瓶梅
あれは中国小説史の中でも傑出した作品と言われているようですが、
まだ第一回しか読んでいません(^^;)

http://www02.u-page.so-net.ne.jp/tb3/s-hamabe/

勉強不足なのだなぁ 投稿者:鍵屋  投稿日:1999年08月12日(木)09時51分
あぁ、ようやく始めての書き込みです。
やっぱり、「封神」は勉強不足なのだなぁ(鍵屋に限らず、ね/^^;

だもんで、「解体書」も読んでないのですが・・・・・・
>第一に作者は物語の土台を商周革命に設定している。それは従来存在しなかったテーマだ
ってのは凄いなぁ(^^;
新しいテーマを持っているって事をそれだけ評価するんなら、他にも一杯あるだろうになぁ。
『金瓶梅』なんて、「封神」以上に新しくて衝撃的なテーマを持ってるんですけどね。

http://www.ne.jp/asahi/kagiya/tsumugidou/key.index.htm

間違いだらけの「完全解体書」(その1) 投稿者:hako  投稿日:1999年08月11日(水)13時55分


さて、やるぞやるぞと言っていた『封神演義 完全解体書』批評、よーやく始めます。

●はじめに

『封神演義 完全解体書』は、今年の7月に刊行された
藤崎竜著『封神演義(集英社)』の解説書です。
本書は封神演義関連書の中では最新のものであり、
昨今の関連書籍のレベルアップを受けて良質な内容が期待されましたが、
残念ながら類書の中でも最悪な「間違いだらけ」本となってしまっています。
本書の誤りが安能務訳『封神演義』のように事実と認識され、
大きな誤解を生んでしまわないよう、ここでは
本書の誤った解説を批評・指摘して行きたいと思います。

●1. 封神演義はエログロ小説?

6さて、『封神演義 完全解体書』の著者(竹内規和氏)は、『封神演義』は
「当時の主流からしてみればあまりに異質であり、衝撃的な」
小説だったと述べています(280〜282ページ)。
しかし「〜のだろう」「〜と推測出来る」などの修辞を連発していることからも分かるように
その根拠は全くありません。その点について、まず突っ込みを入れたいと思います。

まず著者は「封神演義異質論」の第一の理由として、以下のように述べています。

「第一に作者は物語の土台を商周革命に設定している。それは従来存在しなかったテーマだ」

…あのー、『封神演義』に先行して成立した『武王伐紂平話』『春秋列国志伝』の存在を忘れていませんか?
まぁ、単に知らなかっただけなんでしょうけど(^^;)
でも昔ならともかく、『封神演義の世界』が出た今となっては
知らないでは済まされない話だと思います。
で更に、著者は第二の理由を挙げています。

「第二に作者は、3大怪奇小説(注:ここでは三国演義・水滸伝・西遊記を指す)
における主要人物の特徴を、たしかに受け継いだ」

…それって、はっきり言って当たり前のことでは?(^^;)
それにステロタイプの人物像を引き継いだことのどこが衝撃的なのか、さっぱり分かりません。
封神演義=衝撃的作品という、
結論だけが決まっている状態で書いているようにしか見えないのですが…。

とはいえ、ここまでは比較的穏当な記述と言えるでしょう。
しかし、これ以降がヤバイ。というか、ほとんどトンデモです。

「第三に当時としては過剰な程の暴力描写と、セックスシーンが描かれている」

うーん、凄ひ…(^^;) なんでそうなるのかなぁ?
暴力描写なら『水滸伝』の方がよっぽどだし、エロ描写なら『金瓶梅』『肉布団』でしょ?
『封神演義』には暴力描写もエロ描写も無いわけではありませんけど、
他の小説と比べて「過剰な程」あるとは思えません。ひどく一面的な見方と言わざるを得ないでしょう。
しかも、その後の文章が更にはじけてます。

「当時の人々は、絶世の美女妲己と紂王の場面からは倒錯した願望を、
まさに美男美女であるヨウゼン(注:原文ママ)と竜吉公主の場面からは
ラブロマンスを、不細工な土行孫とトウセンギョク(上に同じ)の場面からは、
ある種の希望を抱いていたのではないだろうか」

もうどうでも良くなってきた…。この本の著者、安能版と完訳版の比較検討すらやっていないのね。
だから、楊[晉戈]と竜吉さんのアレは安能オリジナルだって!
16世紀の中国で書かれた『封神演義』には、そんなシーンは全くありませんです。
しかも外字の写植作ってないし。手抜き?
正直言って「間違いだらけ」掲示板の立ち上げは、このトンデモ記述を見たときに考え始めてました。
もういいかげん、こーゆーのはやめて欲しいものです。トホホ…。

とまあこんな感じで突っ込んで行きましたが、実はまだ1ページちょいしか進んでません。
いつになったら終わるのやら…。
で、次回は「中国人がSFを造っていた」「中国小説史略はやはり間違っていた!」
「儒教が解ると世界が見えてくる」の三本です。お楽しみに(厭すぎ)。

http://www02.u-page.so-net.ne.jp/tb3/s-hamabe/

ぬれぎぬ 投稿者:飯香幻  投稿日:1999年08月07日(土)01時02分


盤古の件について、hakoさま、二階堂先生フォロー感謝です。

>見てみましたが、該当の本にはどうも載っていないみたいです。
>他の本の話では?(by hakoさま)
をを! おいらったら新紀元社にぬれぎぬ着せてしまうところでしたねー。
他の本・・・そーかもしれないっす。たしかめてみませう。

>元が龍の神様の話と盤古の話がごっちゃになったのではと思います。(hakoさま)
>盤古が龍なんて話はあんまし聞きませんねえ。最近の民話では?(二階堂先生)
おいらも、「盤古=龍」なんて他にきーたことなかったです。
でも、ひょっとするとそんな故事もあったんだろーかと、不安になってました。
どーやらそんなこと、なさそーですね。

じゃ、ホントの出所ってどこだー??
「封神演義 -英雄・仙人・妖怪たちのプロフィール-」がシロだと教えていただいた以上、
封神モノからはハズれる課題となりそーですので、この辺にしておきましょう。

Re:盤古って龍なの? 投稿者:hako  投稿日:1999年08月06日(金)16時39分


>飯香幻さま
>>しかも出所はとゆーと、新紀元社から出ている
>>「封神演義 -英雄・仙人・妖怪たちのプロフィール-」だそーなんです。
見てみましたが、該当の本にはどうも載っていないみたいです。
他の本の話では?
>>盤古ってぢつは龍だったですかあ?
二階堂先生も書いてますけど、盤古はやはり巨人ですよね。
元が龍の神様の話と盤古の話がごっちゃになったのではと思います。

http://www02.u-page.so-net.ne.jp/tb3/s-hamabe/

Re:盤古って龍なの? 投稿者:二階堂善弘  投稿日:1999年08月06日(金)14時58分


>盤古っていますよね、天地を「ぐあああっ」て分けちゃったあの人なんですけど。
>別の字をかく「ばんこ」もいて、そっちは犬の頭をした少数民族の王様だったはずなんですが。
>なんと「盤古は龍だ!」とゆー説を聞いてしまいました。
>しかも出所はとゆーと、新紀元社から出ている「封神演義 -英雄・仙人・妖怪たちのプロフィ
>ール-」だそーなんです。
>あれえ、おいらの思い違いだったのかな?
>(^^;)盤古ってぢつは龍だったですかあ? 御存知の方がいたら教えてくださーい!

二階堂でっす。

盤古が龍なんて話はあんまし聞きませんねえ。最近の民話では?

もっとも、盤古については、古い文献には出てこないらしいんすよね。
よく言われるのが、呉の『三五暦記』が最初だと言われます。

漢の鏡あたり見ても、伏羲と女カはあるけど、盤古いないもんね。

所謂「原人説話」ですね。世の始まりに巨人がいて、その死体が世界
になったと。天地開闢は盤古の成長とともにあり、それが一万八千年
続いたと、そしてその死後、頭は山になり、目は日月、脂肪は海に、
とかいーます。

龍だったら、身体どーすんのよね(笑)。

まー、いろんな説はありますけど、盤古が人間なのはだいたい一致してます。

あと犬のバンコの話は、これは『八犬伝』の元ネタだわよねえ。

『封神演義』と関係あったっけ? そりゃー冒頭の詩には出てくるけど・・・。

盤古って龍なの? 投稿者:飯香幻  投稿日:1999年08月06日(金)12時53分


盤古っていますよね、天地を「ぐあああっ」て分けちゃったあの人なんですけど。
別の字をかく「ばんこ」もいて、そっちは犬の頭をした少数民族の王様だったはずなんですが。

なんと「盤古は龍だ!」とゆー説を聞いてしまいました。
しかも出所はとゆーと、新紀元社から出ている「封神演義 -英雄・仙人・妖怪たちのプロフィ
ール-」だそーなんです。

あれえ、おいらの思い違いだったのかな?
(^^;)盤古ってぢつは龍だったですかあ? 御存知の方がいたら教えてくださーい!

12仙 投稿者:二階堂善弘  投稿日:1999年08月06日(金)09時35分


二階堂でっす。

隣掲示板で、12仙の話題でましたねえ。しかし、これってみんな
なんかバラバラに書いているみたいです。

12仙人のメンバーは、原作44回にずらっと名前が出てくるんで
すよ。それによれば、

広成子・赤精子・黄龍真人・懼留孫・太乙真人・霊宝大法師・文殊広法天尊・
普賢真人・慈航道人・玉鼎真人・道行天尊・清虚道徳真君

なんですよね。45回では、各々組になって「12大上仙」とありますから
まず間違いないと思います。

ですから雲中子と燃灯道人、それに陸圧道人なんかは入ってません。雲中子
は、元来系統が違う仙人ですし、燃灯はなんと言ってもお釈迦様の肩代わり
ですから。陸圧は、漂流の仙人なので、入らないわけです。

安能版で批評家的に書かれている申公豹ですが、これはミスキャストだと思
います。本来これは陸圧の役目ですね。安能版設定の大失敗だと、あたしは
個人的には思ってます。

当面はこのまま 投稿者:hako  投稿日:1999年08月03日(火)13時22分


>二階堂先生
>>いやあ、このタイトルいーですよ。なんだかすぐ分かりますもんね(爆)。
.jでは、当面はこのままということで。
ちなみにこのタイトルは、バレバレだと思いますけど
『間違いだらけの少年H』の本歌取りです。

http://www02.u-page.so-net.ne.jp/tb3/s-hamabe/

Re:太公望は武成王 投稿者:hako  投稿日:1999年08月03日(火)13時07分


>二階堂先生
>>安能さんに言わせると、「孔子は太公望の存在が許せない」のだそーです。
>>これはまず変ですねえ。
ユダヤ陰謀論ならぬ孔子陰謀論ですねぇ。
この箇所で「既に書かれていた史記をのぞく」とか言っていますけど、
孔子が死んでから『史記』が成立するまで、
約390年もの間があると分かって書いているのでしょうか…(^^;)
それだけ時間があったら、『史記』の記述だって十分抹殺出来るでしょうに。
それをやらなかったのは、無論安能さんの「孔子陰謀論」が全くの虚構だからに他なりません。
ちなみに正史『三国志』の索引を見てみたら、「呂尚(太公望他含む)」は20以上の用例があるようです。
一体、どこをどう抹殺しているのやら…。

>>太公望といえば、文武の2廟が建てられて、文が文宣王の孔子、それに武
>>が武成王の太公望呂尚です。すると、こいつらは組で「文化マフィア」の
>>頭領なわけですわ。
ロムの方に補足情報ですが、
孔子が文宣王に封ぜられたのは唐の玄宗の代、
太公望が武成王に封ぜられたのは唐の粛宗の代です。
で、両者が王の座からおろされたのは孔子が明の嘉靖帝の代、
太公望が明の洪武帝の代なんですね。
やや孔子の方が在位期間(?)が長いですけど、ほぼ同様と考えていいでしょう。
なお、孔子が文宣王となった経緯については、
浅野先生の『儒教(平凡社新書)』にやや偏っているものの書かれています。
武成王に関しては「国家祭祀における軍神の変質−太公望から関羽へ(日中文化研究3)」
という論文に書いてあるようですが、未見です。

>>3大怪奇小説の座から儒家が『封神演義』を占めだしたなんてことはあり
>>ません。これは大ウソですな。そもそも、儒家の原理からすると、小説は
>>全部けしからんのであって、そんなことやるわけないじゃん。
この三大怪奇小説論ですが、なぜ『水滸伝』が駄目で『三国志演義』がいいのか、
未だにさっぱり分かりません。
どっちが怪奇かって言ったら、やっぱり『水滸伝』だと思うんですけどねぇ。
フジリュー版はこの話をナチュラルに誤解して、
『封神演義』は中国四大小説の一つにまで出世してしまいました(^^;)

http://www02.u-page.so-net.ne.jp/tb3/s-hamabe/

なんとか版オンリーで 投稿者:二階堂善弘  投稿日:1999年08月03日(火)10時03分


hakoさま

二階堂でっす。

>掲示板のタイトルがちょっとヤバイので、「封神演義書評掲示板」とか、
>何か穏当な名前に変えた方がよいのかも知れません。

いやあ、このタイトルいーですよ。なんだかすぐ分かりますもんね(爆)。

>まぁとりあえず、個人誹謗に当たるような表現は出来るだけ避けて下さいませ。

個人に対する批判は避けるよーにして、「安能版」「光栄版」という形で批判
することにすればよさそうですね。これは個人ではないですし、客観的なもの
に対して批判するわけですから。

それにしても、変ですけどね「安能版の前書き」(全然押さえてないやんけ)。

まー、少々カゲキなくらいがいーでしょ。

変えた方がよいのかも 投稿者:hako  投稿日:1999年08月02日(月)20時18分


>二階堂先生
メイン掲示板の「間違いだらけ」関連レスです。

>>レスは毎回全文引用になっちゃうのかなあ?
そのようですね。あれは返信を押して書くのも普通に書くのも大差はありませんので、
全文引用しない限りは普通に書いた方がいいと思います。

>>安能さん批判は、誹謗中傷禁止条項に引っかかりそうですねえ。
>>もっとも、正当な理由があってやっているんですけど・・・・。
たしかに危ないところですね(^^;)
この掲示板はあくまで『封神演義』関連書籍の誤りの指摘が主で、
安能さんはあくまでその一つということなんですが…。
掲示板のタイトルがちょっとヤバイので、「封神演義書評掲示板」とか、
何か穏当な名前に変えた方がよいのかも知れません。
でも、中身は全然穏当ではないというオチが…(笑)。
まぁとりあえず、個人誹謗に当たるような表現は出来るだけ避けて下さいませ。
#規約は http://www.keijiban.net/kiyaku.html
#ここで問題になるのは第六条ですね。
消えたときは消えたときで別に考えますけど、
何年間も延々とやるような企画ではないですし、ゲリラ的に運営していきます。

http://www02.u-page.so-net.ne.jp/tb3/s-hamabe/

Re:とりあえずジャブ 投稿者:二階堂善弘  投稿日:1999年08月02日(月)17時01分


>四大諸侯の一人に、「姜桓楚」という人物がいます。
>妲己に娘(姜氏)をなぶり殺しにされた挙げ句、
>自分も紂王に謀殺されるという不幸な人なんですが、
>この姜桓楚の名前が、何故か安能版では「姜楚桓」となっています。
>これは安能さんが元にしたという、香港の活字本の誤りなんでしょうかねぇ。
>那咤を「なたく」と読ませるならともかく、
>この程度の間違いを確信犯的にやるとは思えないですし。
>ちなみに、フジリュー版では正しく「姜桓楚」となっています。

「姜楚桓」なんですよねえ。これは確かにあたしもちょっと
前に見てそれっきりでした。

これもどっから来ているのかわかりません。世界書局本でも、
さすがにこれは間違えてない。よっぽど変な本を元にしている
んですねえ。

訳す時に、底本の調べもやってないんすかねえ。なんか情けな
くなってきたなあ(涙)。

太公望は武成王 投稿者:二階堂善弘  投稿日:1999年08月02日(月)15時38分


二階堂でっす。

なんかホントに企画になるとは思いませんでした。いーのかなあ?

でも、安能版『封神演義』ってはっきし言って「トンデモ本」ですなあ。
いま前書きあたり見てますけど、大爆笑でっす。

<太公望と孔子>

安能さんに言わせると、「孔子は太公望の存在が許せない」のだそーです。
これはまず変ですねえ。

太公望といえば、文武の2廟が建てられて、文が文宣王の孔子、それに武
が武成王の太公望呂尚です。すると、こいつらは組で「文化マフィア」の
頭領なわけですわ。

それがなんであーゆー話になるんかなあ? 『孟子』見たって、太公望は
聖人の指南役としてエライ重視されているのにねえ。

あと孔子の政敵「少正卯」ですけど、「しょうせいぼう」よね。またルビ
間違っているわ・・・・。

3大怪奇小説の座から儒家が『封神演義』を占めだしたなんてことはあり
ません。これは大ウソですな。そもそも、儒家の原理からすると、小説は
全部けしからんのであって、そんなことやるわけないじゃん。

しかも、4大奇書って定義を全然無視してかかっています。このあたりか
らして、もうダメですね。つまり、まったく中国文化の知識がないことが
よーく分かってしまう前書きです。

いきなりストレートかな、これは(爆)。

とりあえずジャブ 投稿者:hako  投稿日:1999年08月02日(月)12時09分


四大諸侯の一人に、「姜桓楚」という人物がいます。
妲己に娘(姜氏)をなぶり殺しにされた挙げ句、
自分も紂王に謀殺されるという不幸な人なんですが、
この姜桓楚の名前が、何故か安能版では「姜楚桓」となっています。
これは安能さんが元にしたという、香港の活字本の誤りなんでしょうかねぇ。
那咤を「なたく」と読ませるならともかく、
この程度の間違いを確信犯的にやるとは思えないですし。

ちなみに、フジリュー版では正しく「姜桓楚」となっています。

http://www02.u-page.so-net.ne.jp/tb3/s-hamabe/

Re:完成しました 投稿者:hako  投稿日:1999年08月02日(月)12時09分


>新掲示板、作成完了しました。
>『封神演義』関連書籍の誤訳・誤述などの指摘にご利用下さい。
>(序文は現在作成中)

レスはこんな感じです。

http://www02.u-page.so-net.ne.jp/tb3/s-hamabe/

完成しました 投稿者:hako  投稿日:1999年08月02日(月)11時42分


新掲示板、作成完了しました。
『封神演義』関連書籍の誤訳・誤述などの指摘にご利用下さい。
(序文は現在作成中−後注:まだ出来てません(汗))

http://www02.u-page.so-net.ne.jp/tb3/s-hamabe/