<照恵霊顕王> 『二郎神考』からの引用によると、1206年に照恵霊顕仁祐王、1330年に照恵霊顕神祐王の封号 を賜っているようですね。でもこっちは李冰の息子としての二郎に対する称号。 趙イクさんは「赤城王」や「清源妙道真君」もらってますね。 呉承恩「二郎捜山図歌」は「清源公」。 だから中野美代子先生は小説の西遊記と呉承恩の結びつきを否定する証拠の一つにしてますね。 そして封神演義の楊あにぃは・・・御存知「清源妙道真君」! 楊姓、王姓(?)は小説西遊記と結びつくのに封号は戯曲の趙イク系。 ふにゃにゃにゃにゃん???
何やら二郎神ネタで盛り上がってますね(^^) 王二郎の根拠って、そんなトコにあったんですねぇ。 鍵屋はてっきり、「照恵霊顕王二郎神君」の読み違いだと思ってました(^^; 何にせよ、コレですっきりした事が一つ。 「照恵霊顕王 二郎神君」なんですね。(一度聞きたいと思ってたんですよ)
二階堂先生: >ばけらった(意味不明) \(^o^)/ ばかうけ! ・・・は、さておき。 >これは、「令甥」「王聖二郎真君」となりますね。そー不自然でもありません。 なるほど。ありがとーございます。 「陛下、甥の二郎真君にお命じください」ではなく、「陛下の令甥たる二郎真君」っすね。 確かに陛下の甥に向かって、ただ「甥」では失礼っす。たはは。 >姓の下に姓とか天君とかつけていーんですよ。 それで「王」聖「二郎」真君はOKっと。 あの「王変」なんて「王」天君「変」とかって言ってよいってことっすか。 ヘンだけどヘンじゃない〜♪ ネタにしょーっと。
二階堂でっす。 >飯香幻さま >「乃陛下令甥王聖二郎真君」の「王」って、もし姓なら聖が後につくのってヘン。 >甥王というコトバがあるかどーかは、わかんないけど・・・ これは、「令甥」「王聖二郎真君」となりますね。そー不自然でもありません。 なんとか天君なんかもそーですけど、姓の下に姓とか天君とかつけていーんです よ。
二階堂先生: >論文によれば、「王」姓があるみたいです。 論文って『二郎神考』ですね。でもおいらもあれ見る限りでは姓じゃないなあと思いました。 「乃陛下令甥王聖二郎真君」の「王」って、もし姓なら聖が後につくのってヘン。 甥王というコトバがあるかどーかは、わかんないけど・・・ ちなみにおいらの持ってる楊志和本(排印本)のコピーでは「乃陛下令甥顕聖二郎真君」 になってます。顕聖二郎ならよく言われる呼び名ですよね。でもなあ排印本だから・・・
お久し振りです。 突然ですが、 封神トランプゲーット!!しました(東○ハンズにて。500円)。 トランプの存在は知っていましたが、国内では中華街とかでしか手に入らないとばかり思っていま した。それがこんなところで……。もう嬉しいですう。楊家将ものや中国英傑もののトランプも ありました。 で、中身は、私の愛しのキャラその1・黄天化(スペードの5)が凛々しくて良いです。やはり鎚 を持っていました。でも玉麒麟がちょっとブキミ(笑)。楊任(クラブの5)もいました。 鴻釣道人(洪釣老祖と書かれていました。例の薬持ってます)と女カ娘娘がJOKERというのが ファンの魂を揺さぶります。 ただ、愛しのキャラその2・陸圧さん(ハートの10)が斜め後ろ向きだったのと、ナタ(スペー ドの7)が二重あごだった(苦笑)のが若干気になりますが、全体的にはMADE IN チャイナ といった感じがしてナイスでした(箱に「摘星楼」と書いてありましたし←関係ない)。 ところで、バーコードの所に書いてあった「フウジンエンジャ」って何すか(笑)。「エン」しか 合っていない……。 >二階堂先生 ≫まだまだ知られてないんですなあ。こーゆーアタリマエのことが。 ごもっともです(汗)。年表見ればわかることだった……。世界史の授業で何やってたんだ自分。 >hako様 ≫先日托塔天王がお亡くなりになりました(^^;) 惜しい方が亡くなってしまったものですねえ……。 そうだ、今朝ジャンプ買ったのですが、アニメ化決定しました。しかし朝からあんな濃ゆい内容の アニメを……。
二階堂でっす。疲れてます。 >hakoさま どーも、早速に掲示版の書き込みミスをご訂正くださいまして、ありがとうござ いました(ペコペコ)。 >飯香幻さま >でも『西遊記』って、ものすご〜く版本が錯綜してるけど、みーんな楊姓なのかなあ? 論文によれば、「王」姓があるみたいです。でもこれ、あたしは「なんとか王」がずれ てそー読めるのではと疑ってます。
>戯曲でも楊センにしているのはなかったハズですよねえ(by 二階堂先生) おっしゃる通り斉天大聖との直接対決も戯曲では趙イクなんですよね。 『鎖魔鏡』とかもそうだし・・・。するとやっぱり小説版『西遊記』か。 でも『西遊記』って、ものすご〜く版本が錯綜してるけど、みーんな楊姓なのかなあ?
二階堂でっす。疲れてるなー(汗)。 >策士カクさま >三国志平話を読了したので、封神演義読んでます。 >そのうち、二階堂さんの解説本も買いますね(^^) >平話は良かったです。前から読みたかったので出し >てくれたことに感謝してます。 お買いあげどーも(笑)。いつか、あれと同じような形で『封神演義』を やってみたいですね。むろん、出版社は絶望的なので、なんか別にやるこ とになるでしょーけど。 >飯香幻さま >てなわけで気になって『二郎神鎖斉天大聖』見てみますと、ちゃあんとイヌを連れてますね。 あれも趙イクですよね。戯曲でも楊センにしているのはなかったハズですよ ねえ。はてさていつ楊センになるのか・・・。
奈良町さま 二階堂先生 >戯曲にもあったよーな気が。(by 二階堂先生) てなわけで気になって『二郎神鎖斉天大聖』見てみますと、ちゃあんとイヌを連れてますね。 人物&コスチューム表にも狗・狗衣とあります(^^)。 策士カクさま いっしょにハマれる人がふえるのは大歓迎です♪ 現状に文句をつけたりはしましたけど、おいらだってまだまだ。真の封神迷への道は遠いっす。 封神は作品として二流だ!って話もあるけど背景は深くて広いっす。
こんにちは、策士カクです。 集英社封神演義順調に読んでいますよ。 ただ、出勤途中に読むようにしてるので、読了まではもう ちょっと楽しめそうですが(^^) 飯香幻さん: 私も封神演義に関しては、そこら辺の人と変わらな いくらいしか知らないのですが、たまたま、ここの掲 示板をのぞいているおかげで、現状に不満がある原作 ファンがいるのを知っているだけです(^^;; 二階堂さん: お久しぶりです。 三国志平話を読了したので、封神演義読んでます。 そのうち、二階堂さんの解説本も買いますね(^^) 平話は良かったです。前から読みたかったので出し てくれたことに感謝してます。コーエーにも頭が上が りません(笑) hakoさん: 私の場合はジャンプ封神演義すら触れていなかったの で、今、読んでいる集英社版がベーシックになりそうで す。ナタの言葉遣いとか・・・。
五月病患者のhakoです。 留守中にもたくさんカキコしていただいて、本当ありがとうございます(滂沱)。 >二階堂先生 >>孔子サマがお説教垂れても、「へへーん」ですけど、 >>関帝さまに「胴体まっぷたつじゃー!」と言われれば、 >>「ひえええ!」と言って従うでしょーが。 どっちかと言えば、そっちの方が中国らしいかも。 『水滸伝』の人物なんか、人を無理矢理さらったあげく家族をぶち殺しておいて 「仲間入りだ」、ですからね(^^;) >>実はあたしの本の84ページに『太公金匱』を引いてます。 拝見しました。『封神演義』の源流の源流の源流(?)という感じですね。 どっちかというと、こっちの方が本来の神話に近いのでしょうけど。 >飯香幻さま >>『中国神話伝説詞典』の和訳本 あれはたしかに高すぎですね(^^;) うちの大学に入ってるかもと淡い期待を抱いていたら、 まだ無いみたいなのでちょっと悔し涙です。読んでみたいんですけど…。 >>掘ってみればまだまだ出てくるかなぁ。太公がらみのヘンな話。 ありがちネタでは、武成王は本来黄飛虎ではなく、姜子牙だったとか。 先秦の典籍類にガサ入れすれば、他にも結構見つかるかも知れませぬ。 >スパイキャッチャーさま 水滸なんですけど、今読み中です。先日托塔天王がお亡くなりになりました(^^;) >>その中で燕青が「美少年」と書かれておりました。 少なくとも5歳は鯖読んでますね。もっとも、古典上の人物ならこれくらいはセーフかも知れません。 >>(実在の)かれがあんなのだったから、こういう話ができたのでしょうか? (宦官の)楊[晉戈]は実際あんまりな人だったらしいですけど、 だからって何でガマにされてしまったんでしょう? 個人的には、この時点からして疑問だったりするのですが。 >策士カクさま >>友人「知ってる知ってる。ジャンプが原作なんでしょ」 これはまぁ、仕方ないかと…。 『三国志』だって最初はひどいもんだったそうですし、現時点ではこんなものでしょうね。 将来的には直ると思い…ます(^^;) >山田崇人さま 調査ありがとうございました。 >>手元の検索で一番古い引用だと思われるのが、 >>『藝文類聚』の皇覽の孫引きだから、曹魏ですね。 曹魏というと、三国ですか。結構早い段階から 武王伐紂話と神仙譚が結びついていたんですね。 >奈良町さま 7300おめでとうございまするる〜。 >>それと、三侠五義に姜鎧が小二郎って渾名持ってますけど >>どう二郎神と関係するのかがわかりませんね、なんでなんでしょ? これはどうなんでしょ?水滸伝みたいな感じなんですかねぇ。 それ以前に、姜鎧って誰なのか忘れてますが(^^;)
二階堂でっす。土曜もお仕事・・・・って毎度のこと(涙)。 >奈良っち >ところで..二郎神と犬の関係ってのはいつからの関係なんでしょうか?西遊記から? 「鷹と犬連れて」狩りの形を取るのは二郎神趙イクですね。『三教大全』には、 >蜀の人が青い霧の中、白馬に乗り数名の部下と、鷹犬を連れている趙イクを見た。 とありますから。「二郎神考」によれば、もっと古い記事(『通俗編』に『蜀都 砕事』を引く)にもあるみたいでっす。戯曲にもあったよーな気が。
楊[晉戈]って北宋の六賊に入ってなかったんですね、てっきり入ってると思ってた... ところで..二郎神と犬の関係ってのはいつからの関係なんでしょうか?西遊記から? それともそれより昔に記述があるのでしょうか? それと、三侠五義に姜鎧が小二郎って渾名持ってますけどどう二郎神と関係するのかがわかりませんね、なんでなんでしょ?
山田先生 二階堂先生 いや〜ども〜。御教授ありがとーございましたー。出張ぼや漫鑑定団〜。 >内容的には、太公に仮託した説話集臭いですね。(by 山田先生) 掘ってみればまだまだ出てくるかなぁ。太公がらみのヘンな話。 >引用が多いのは『藝文類聚』と『文選』李善注(by 山田先生)。 >『太平廣記』からの引用です(by 二階堂先生)。 それにしても、いろんなところに逸文がぁ。 >実はあたしの本の84ページに『太公金匱』を引いてます。(by 二階堂先生) うわあぉ! おいら一体せんせーの本のどこ見てたんだぁ! ・・・・・・・・・・・・・m(_ _)m・・・・・・。 れっきとした元ネタ(の一つ)だったんすねー。
どーもです。朝1限前の二階堂です。 >山田さま >内容的には、太公に仮託した説話集臭いですね。『呉越春秋』やら『越絶書』と同じ類の。 >金匱なんてどう考えても『尚書』のパクリだし。周公を意識してるのは見え見え。 調査ありがとうございます。いやここ数日、殺人的な忙しさで(なら書くな)。 おそらく、山田さんご指摘の通りですね。そーゆー本ですわ。 >飯香幻さま >所詮は引用だしぃ・・・。ホントに『太公金匱』にこんな記述あったの? なんだこの部分でしたか、実はあたしの本の84ページに『太公金匱』を引いてます。 むろん『封神演義』の元ネタとして・・・・。『太平廣記』からの引用です。つまり、 この話はちゃんとあったハズ。
ども、山田@ぼや漫です。 太公金匱を調べてみました。検索先は二階堂さんと一緒だろうなあ。 手元の検索で一番古い引用だと思われるのが、『藝文類聚』の皇覽の孫引きだから、 曹魏ですね。引用が多いのは『藝文類聚』と『文選』李善注。これと後『水経注』と 『太平御覧』辺りが逸文の宝庫だから、出てくるでしょう。 中身ですが、まあ色々書いてあるようですね。それこそ伐紂の話が多いのですが、 なぜか『藝文類聚』では硯の項目にもありました。二階堂さんが『史記集解』の引用 で持ってきた部分は、『文選』李善注の方が長い文章でした。 今遡上に登っている袁珂さんの『山海経校注』にも書いてありますね。祝融の説明として。 でも逸文の出所を書いて無いなあ。しかも「太公金匱 六朝」と書いてあるし。曹魏は六朝 じゃないんですけどね。 内容的には、太公に仮託した説話集臭いですね。『呉越春秋』やら『越絶書』と同じ類の。 金匱なんてどう考えても『尚書』のパクリだし。周公を意識してるのは見え見え。 それでは、失礼。
二階堂先生(あちゃー。こっちでも公開書簡状態。m(_ _)m>hakoさま) 史書の註抜粋、ありがとやんした。中央研究院のテクスト検索(かな?)お手数をばおかけ 申しておりますぅ。 <『太公金匱』> 話の出所はおいらのカキコのよーに『中国古代神話』です。 まあ逸文なんですけど・・。位置は第十章の第3段落の註9です。 北堂書鈔 一四四引 太公金匱;(以下要約)つまるところ、祝融と勾芒と玄冥と蕁収と 河伯と雨師と風伯が武王&太公望の元をおとずれ、「もーすぐ殷が滅び周が起こるから、 あんたさん風伯と雨師をすきにつこーたっとくれやす」と言った、とゆー・・・。 (んでしかも、袁珂先生これを敷衍したのが「封神」ではないかとまで言ってる) でもなあ。おいらの疑問。 疑問1.兵書にふつーこんな話書くかあ? (しかも先生が載せてくれた引用文とはえらく内容ちゃうで) 疑問2.なーんで袁珂さん、これを引きあいにしといて、『武王伐紂平話』などを無視してる んだろー。そっちの方が知名度も高いよーな気がするんですが。 疑問3.所詮は引用だしぃ・・・。ホントに『太公金匱』にこんな記述あったの? しかし、しかしですよ?袁珂さんの神話関係の著作って日本語訳されてて、けっこー封神ファン も手にとってるらしーんですよねえ。ま、「これがモトネタや〜」と思ってる人も少なからず おるんちゃうかなー。話としちゃ面白いんだけどねえ。
飯香幻さま どーもです。いままで会議だったんだぜの二階堂です。疲れた・・・。 >ところで『太公金櫃』。『隋書』芸文誌に名前がのってるよーですけど、何ですねん正体。 これはあたしも分かりません。教えて欲しい(笑)。 いま、ちっと検索ひっかけてみた『太公金匱』は、次の通り。 『史記』注 >太公金匱云『馮脩也』 『後漢書』注 >太公金匱曰:「黄帝居人上,惴惴若臨深淵;舜居人上,矜矜如履薄冰; >禹居人上,慄慄如不滿日。敬勝怠則吉,義勝欲則昌,日慎一日,壽終無殃。」 >太公金匱曰:「武王曰:『吾欲造起居之誡,隨之以身。』」 >太公金匱曰:「天道無親,常與善人。今海内陸沈於殷久矣,何乃急於元元哉」 んで、『隋書』見ると、兵法書に分類されてます。なんか太公望の逸話と兵法 を絡めた本だったんじゃないすかねえ?
>あたしも変な本書いて対抗したんですけどね(by 二階堂先生) ほんと。封神ファンなら読んでね〜。(さりげなく宣伝)。 まあ、だからフジリューを論拠にするのは論外としても、 教科書にのってる範囲の古典をもってきて『封神演義』を語ろーとしがち(^^;)。 そーでなきゃ思いっきり神話関係の本。 今後の根拠トレンドになりそーなの、それこそ袁珂さん作の『中国神話伝説詞典』の和訳本かな。 (14000円は高いぞ絶対) 袁珂さんが『封神演義』の元ネタとしている『太公金櫃』の株あがるぞー。きっと。 ところで『太公金櫃』。『隋書』芸文誌に名前がのってるよーですけど、何ですねん正体。 (実はおいらもよく知らなかったりするんだ。これが) たしかに袁珂さんが『中国古代神話』で引いてる『太公金櫃』逸文らしきもの、面白いっちゃ 面白いんですが。でもこの一冊が(影響は与えているんだろうけど)ルーツじゃないって。
二階堂でっす。 >策士カクさま >友人「知ってる知ってる。ジャンプが原作なんでしょ」 あれ、お久しぶりです。まーそんなもんでしょ。世間の連中は。そんでまた変な解説本 ばかり出るから、あたしも変な本書いて対抗したんですけどね。意味無かったよーな。 >飯香幻さま >そーいやジャンプ系某サイトで一時期「楊[晉戈]=羊」説が取り沙汰されていましたが、 >このときの根拠ってばフジリュー描くところの赤ん坊楊[晉戈]のツノが似ていたからっていう >めちゃ爆なものでした! 見た見た。「羊yang=楊yang」ってのは、なんとなく納得できるんですが・・・。 ただ、宋代ですとあたしはちっと疑ってます。 >宦官楊[晉戈]の収奪の度が激しくて、土をお供えされた二郎神の名になぞらえられたという >説ですね・・・。おいらの知ってる範囲では、あんまり重要視するヒトもいないようですが。 問題は、胡適が典拠をあんましあげてないってことですな。 >『西遊記』が『封神演義』より先行して成立しているならば、クサいのは『西遊記』っすね。 >玉帝の甥っ子ばなしも絡めて、いったい何が起こったことやら。 『西遊記』も版によっては違うしねえ。かといって、その故事を描いた『二郎宝巻』の 成立は新しいとも思えない。戯曲類はほとんど趙イクで統一。となると、やはり楊セン の出所は不明としか言えません。こいつは論文のネタになるなー。
策士カクさま: >友人「知ってる知ってる。ジャンプが原作なんでしょ」 >私「・・・・・」 こんなもんなんですよね。だーかーら、フジリュー先生が楊[晉戈]にヘンなツノつけると 「楊[晉戈]は羊だー」とゆー議論がどっかのサイトで巻き起こる(下記参照)。
<二郎神ばなし> 二階堂先生: >羊は関係無いはずですわ。あの説はなんか変ですぜ。 ま、もともとは「羊ばっかり4万頭もお供えした」てな『夷堅志』の記述からきたんでしょうね 羊関係は。これ実はあんまり楊姓には関係ないっすか? そーいやジャンプ系某サイトで一時期「楊[晉戈]=羊」説が取り沙汰されていましたが、 このときの根拠ってばフジリュー描くところの赤ん坊楊[晉戈]のツノが似ていたからっていう めちゃ爆なものでした! >むしろ胡適の説が気になりますねえ。 宦官楊[晉戈]の収奪の度が激しくて、土をお供えされた二郎神の名になぞらえられたという 説ですね・・・。おいらの知ってる範囲では、あんまり重要視するヒトもいないようですが。 >もっとも、他の文献じゃーたいがい二郎神は趙イクなのに、なんで『西遊記』と >『封神演義』が急に「楊」にしてくるのかがナゾですわ。 『西遊記』が『封神演義』より先行して成立しているならば、クサいのは『西遊記』っすね。 玉帝の甥っ子ばなしも絡めて、いったい何が起こったことやら。
こんにちは、策士カクです。 今日の会話。 友人「何読んでいるの?」 私「封神演義」 友人「知ってる知ってる。ジャンプが原作なんでしょ」 私「・・・・・」 恐らく巷のレベルはこんなものかと思います。 その友人は封神演義が中国で出来たモノということも知りませんでした(^^; ではでは。
飯香幻さま どーもです。二階堂です。 >二郎神信仰もメジャーになったのは宋代になってからっす。 >だから楊センの名前と二郎神が結びついたのも、当然実在楊センの誕生以降になるんです。 『封神演義』は明代に出来たんだから、宦官楊センのが当然先じゃんねえ? まだまだ 知られてないんですなあ。こーゆーアタリマエのことが。 それに、元ころの二郎神は趙イクだしねえ。雑劇見てるとそーだわね。だいたい清源妙 道真君って、趙イクの号じゃん。眉山七聖とか。 >他には楊=羊の音が近いだの、宦官楊センがおっかなかったからだの、遊牧民の信仰が影響してる >(やっぱり羊にむすびつく)だの・・・いろんなこと言われてますけどぉ?? 羊は関係無いはずですわ。あの説はなんか変ですぜ。むしろ胡適の説が気になりますねえ。 もっとも、他の文献じゃーたいがい二郎神は趙イクなのに、なんで『西遊記』と『封神演 義』が急に「楊」にしてくるのかがナゾですわ。
二階堂先生 (^^;)やっぱ脅されるとおとなしくなりますからね。 不忠・不孝の輩には・・・ 関羽「青龍偃月刀でバッサリやるぞ」 ナタ「乾坤圏でガツンだぜ」 呂祖「背中の剣がだまっちゃいない」
>スパイキャッチャーさま もー御存知かと思うけど、封神って殷周革命が舞台の話ながら、物語が成立したのはず〜っと後。 二郎神信仰もメジャーになったのは宋代になってからっす。 だから楊センの名前と二郎神が結びついたのも、当然実在楊センの誕生以降になるんです。 >(実在の)かれがあんなのだったから、こういう話ができたのでしょうか? ちゃんと調べてないので何ともいえないですが、ガマ妖怪話が南宋の時代に書かれるってことは 確かにあんまり性格よくなかったんじゃないかなあ(宋史の列伝でも見てみるか)。 なお「中国古代神話」の著者・袁珂さんはガマ妖怪話を二郎神と結びつく元としているようで すが・・・。ほんまかいなあ、てのがおいらの正直な気持ちです。楊セン=ガマと、二郎神の 間にもーひとつカマす何かが欲しいのお。「勘皮靴単証二郎神」(楊センがニセ二郎を捕らえ る話)も気になるし。 他には楊=羊の音が近いだの、宦官楊センがおっかなかったからだの、遊牧民の信仰が影響してる (やっぱり羊にむすびつく)だの・・・いろんなこと言われてますけどぉ?? うーん。
>飯香幻様 ≫宦官楊センの方が元祖なのよぉ・・ そうだったのですかあ。私はてっきりその逆かと……。 (実在の)楊センの親が『封神』の楊センにあやかって名づけたものと勘違いしていました。 ≫しかも陸遊あたりにガマ妖怪よばわりされるしぃ ガマの話は平凡社の全集で読みました。(実在の)かれがあんなのだったから、こういう話ができ たのでしょうか? >二階堂先生 ≫あたしの本にも書いたけどねえ。 「ビキッと来た」のは、『水滸伝』を読んだ当時なんです……。その頃はまだ本が出ていなくて……。 私の言葉が足りませんでした。申し訳ありません。 新聞チェックしました。月曜日の朝刊だと思い込んでいたのですが、よく調べたら日曜日の朝刊に 載っていました。でもこの書評、三冊とも「通読すると退屈」って(笑)。
二階堂でっす。中国語の授業って、声はりあげっぱなしだもんね。 >飯香幻さま >でも、乾坤圏ぶつけられながら「正しい道徳的な生活ってやつ」説かれてもなあ・・・(笑) だから効果あるんじゃない? 『関聖帝君覚世真経』なんか、すげえんですぜ。 >>不忠・不孝の輩には、乞う、わが刀を試みん。 なーんて言われちゃって、あわわ。孔子サマがお説教垂れても、「へへーん」です けど、関帝さまに「胴体まっぷたつじゃー!」と言われれば、「ひえええ!」と言 って従うでしょーが。 >SUIKOさまバージョンの一番のウリって、ヘタに現代人っぽい拡大解釈やクドい描写を >追加してないとこにあると、思うんだけどなあ。 SUIKOさんの訳はいいんですよ。問題は『封神演義』自体のつまんなさにあるんで しょーからねえ。だから「二流」だって。 >スパイキャッチャーさま >あと、『封神』の某天才道士と同姓同名の悪役が登場して、ちょっとビキッと来た覚えがあります >(でもこの人って実在の人物……)。 飯香幻さまも書いておられますけど、こっちがオリジナルですよ? 『封神演義』の 楊センってのは、宋の宦官楊センから名前を取ったんですけど? あたしの本にも書 いたけどねえ。
>あと、『封神』の某天才道士と同姓同名の悪役が登場して、ちょっとビキッと来た覚えが >あります(スパイキャッチャーさま) わかる。わかるわぁその気持ち。そぉなのよぉ♪(なぜにカマモード入るか>自分) でもこの場合宦官楊センの方が元祖なのよぉ・・・ (しかも陸遊あたりにガマ妖怪よばわりされるしぃ) ふしぎですよね。嫌われ者が作品変わるとヒーローなんだもの。