封神演義書房

《《 封神演義の解説書 》》

爆笑封神演義 1〜3

概要

 歴史や古典をライト感覚で解説する、コーエー「爆笑シリーズ」の封神演義版。何かディープな情報が載っているというわけではありませんが、軽い文章と構成の妙で気軽に知識が増やせます。またイラストには皇名月氏を初めとする人気イラストレーターを起用しており、小説を読んだだけでは分かりにくいビジュアルイメージを補完しています。問題点はあるものの、一般向け解説書の中ではまず良作と言えるでしょう。

データ

 (1) シブサワ・コウ/編 コーエー 歴史人物笑史 971円 1995/4刊 出版社のサイト
 (2) シブサワ・コウ/編 コーエー 歴史人物笑史 971円 1997/3刊 出版社のサイト
 (3) シブサワ・コウ/編 コーエー 歴史人物笑史 1,000円 1997/9刊 出版社のサイト

爆笑封神演義 人物事典

概要

 国内唯一の『封神演義』人物事典。全290人の登場人物をイラスト入りで解説しています。完訳版準拠なので内容も安心ですし、当然索引もありますので、『封神演義』を読む際に持っておくと便利な一冊だと思います。ただ、人名にフリガナが付いていないのは、少々不親切ですね。出来れば改善して欲しいのですけど。

データ

 シブサワ・コウ/編 コーエー 歴史人物笑史 1,000円 1997/7刊 出版社のサイト

封神演義大図鑑

概要

 物語のダイジェストと事典で構成された『封神演義』の入門書。イラストは例によって綺麗に出来ていて、目の保養になりますね^−^;ダイジェストもコンパクトにまとまって○ですが、メインの筈の人物・宝貝図鑑が中途半端の極みでイマイチなのが欠点です。良い点に値段分の価値を見いだせるなら。

データ

 DaGama編集部/編 コーエー 1,143円 1997/7刊 出版社のサイト

封神演義 英雄・仙人・妖怪のプロフィール

概要

 『封神演義』の解説書。人物紹介は数を絞った分、それぞれに丁寧な解説がなされています。ただ光栄訳と安能版の内容がごっちゃな上、安能版の記述を鵜呑みしている所がかなりあるので、信頼しきるとエラいことになると思います。歴史事実に関する記述が詳しいので、そちらも知りたいという方にはお勧めします。

データ

 遥遠志/著 新紀元社 Truth In Fantasy 1,800円 1997/7刊 出版社のサイト

封神演義II 太公望の兵法書

概要

 1998年夏に刊行された『封神演義 英雄・仙人・妖怪のプロフィール』の続刊。今回は『封神』の戦闘場面のみに絞って解説がされています。歴史的な裏付けのある事件については詳しく書かれているのですが、完全にフィクションの事件については、正直内容が手抜き気味。あくまで『封神』はフィクションなのですから、フィクションとしての考察も詳しくして欲しいと思いました。

データ

 遥遠志/著 新紀元社 Truth In Fantasy 1,800円 2000/4刊 出版社のサイト

攻略封神演義 英雄・仙人・宝貝のすべて

概要

 安能版ベースの『封神演義』解説書。人物や事象などを項目別に分けて紹介しています。巻末の「攻略・人物相関図」は人物同士の関係、物語の流れなどをまとめて把握出来て便利なのですが、それ以外の部分は並みかそれ以下かも知れません。イラストの出来が良くないのも残念です。

データ

 殷朝政府特別調査室/編 アスペクト 1,200円 1997/12刊 出版社のサイト

封神演義 完全データファイル

概要

 以前アスペクトより刊行された解説書『攻略封神演義』の文庫版。内容は元版と全く同じですが、表紙はカラーイラストに変更されています。サブタイトルは「英雄・仙人・宝貝の秘密を大公開」(笑)。

データ

 殷朝政府特別調査室/編 青春出版社 青春文庫 562円 1999/10刊 出版社のサイト

封神演義完全手帳

概要

 安能版『封神演義』の解説書。刊行当時は話題になったんですが、中身はかなりウムムな感じ。ショボいイラスト、分かりにくい構成、雑なレイアウト、宝貝を現代兵器と比較して紹介(兵器写真つき)、安能務Q&Aも相変わらずの「安能設定」…などなど、あんまりな点が多いです。元々間違っている安能設定を、更に間違って敷衍するとこうなってしまうという見本。

データ

 安能務/監修 講談社 KCブックス 850円 1998/2刊 出版社のサイト

封神演義大全

概要

 『中国妖怪人物事典』などの著者による『封神演義』入門書。ダイジェストと事典が半々の構成なのですが、前者は長すぎ、後者は項目選択に偏りがある感じ。また著者が某つくる会会員だからなのか、原作の残虐性を妙に強調しているなど、記述が恣意的なのも気になります。『武王伐紂平話』や真武神に触れているなど、今までの解説書に比べ数歩踏み込んだ内容なだけに惜しまれるところです。

データ

 実吉達郎/著 講談社 ソフィアブックス 1,800円 1998/10刊 出版社のサイト

封神演義の世界 中国の戦う神々

概要

 中国民間信仰との関連を中心に、『封神演義』の意義を明らかにした概説書。文学としての評価・歴史事実との比較・成立の歴史・先行作品『武王伐紂平話』『春秋列国志伝(巻一)』のダイジェスト・作者の考証・版本の状況・登場する神々の紹介・関連作品・宗教文化に与えた影響など、これだけ読めば『封神演義』がどういった小説なのかが分かります。明版の挿し絵も多数収録。

データ

 二階堂善弘/著 大修館書店 あじあブックス 1,600円 1998/11刊 出版社のサイト

封神演義解体新書

概要

 「戦い」をテーマに『封神演義』を解説した入門書。『封神演義』の一般向け解説書としては最新のものですが、エピソードごとに読みきりになっていたり、人物相関図や一騎打ち勝敗表などの図表が多く収録されていたりして、物語の構造を把握しやすくなっています。入門用としては秀逸な解説書。

データ

 歴史ファンワールド編集部/編 コーエー 1,300円 1999/2刊 出版社のサイト

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