- BOSS ME-30 マルチエフェクター 修復 -

BOSS ME-30

 

2004.11.16

少し前にLCDが映らなくなったBOSS ME-30の本体をもらいました。

時間ができたので久しぶりに修理です。(笑)

BOSSと聞くとあまり聞き慣れないかもしれませんがローランドのブランドです。

ギター弾く方はよくご存じのメーカーではないでしょうか?

さっそく症状を確認します。

電源がなかったのですが、この機種は単三電池6本で駆動できるようです。

ACアダプターはオプションでメーカーより別売りされていました。 (BOSS ACアダプター PSA-100)

電池をいれるとペダルのランプが光り電源が入ったようです。

しかしLCDが映らずバックライトも発光していません。

ペダルでプログラムチェンジもできるのですが、何度も踏み込んでやらないと反応しません。

ギターは繋いで実音で確認しました。音は正常に出力されているようです。

症状が分かったので早速分解していきます。

 

本体裏側のネジを外して行きます。

電池ボックスを固定してる4本のビスのみ形状が違うので注意です。

パカッ!

内部はかなりスカスカです。(泣)

ペダルにいってるケーブルがヘロヘロなとこもシュールでよいです。(泣)

 

入出力用のボードを外していきます。

外装の3本のビスとケーブルを2本切らないようにメインボードから外します。

 

これが入出力のボードです。基盤にはジャックボードと印刷されています。

ちなみにMADE IN JAPANです(笑)

 

入出力のボードをはずしてすべてのビスを外すとメインボードが取り出せます。

LCDのパネルはキズをつけないようにマイナスドライバーでそっと起こします。

 

これがメインボードです。

この基盤にバックアップの電池が見つかりません。

ユーザープリセットはどうやって保持してるでしょうか。。

不揮発性のフラッシュROMのような物かもしれません。

 

そして問題のLCDの基盤部分。

とりあえず基盤を綺麗に洗浄します。

この状態で一度仮り組してテストしてみるとあっさり映りました(笑)

 

こちらがLCDのパネル部分。

ほこりや指紋をつけないように気をつけます。

 

この機種はバックライトはついていません。

なんとびっくらこくことに蓄光型のシートをバックライト代わりにしています。

なので暗転すると視認性はほぼゼロです!かすかに気持ちだけでぼんやり見える程度。(笑)

まぁ普段使う時、真っ暗の状態で使わないのでいいでしょう。

それでもGT6よりもLCDは大型なので見やすいですね。明るければ!

 

ついでに外装のパネルの擦りキズを消します。

鏡面用のコンパウンドでごしごしいきます!

 

それでも様子を見ながら丁寧にかけていきます。

 

最後に基盤以外の外装とボタン類はお風呂でシャンプー洗浄!(笑)

リンスはしません。(笑)

水分をきってよく乾かしておきます。

ついでにペダルのゴムの部分が青でもっさいのでオフブラックに塗装しました。

なかなかかっこいいです。EVO仕様です。(笑)

あとは元通り組み直していきます。

ペダルの可動部分にはセラミックグリスを添付しておきます。

 

完成!

綺麗になりました。ペダルのオフブラックもいい感じです。

最後にアルカリ電池6本で8時間の駆動時間は痛いので、手持で容量のあうACアダプターで作りました。

肝心の音はと言うと、良いも悪いもBOSSの音でしたがマニュアルがなくても操作できる操作感はいいと思いました。

 

おまけ

ボタンの効きが悪くなった場合、ここの接点を拭いてあげるといいですよ。

 

プログラムチェンジの効きが悪い場合、このスイッチに潤滑剤を少量塗ってあげます。

すると効きが驚くほど良くなります。

 

最後にペダル部分。ここの六角のビスをしめると好みの固さに調整できます。

 

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