- バッテリーを長持ちさせるために - |
2006.5.8
昨年の3月にバッテリーを 「長持ちさせるために」のページを作りました。
当サイトをご覧になっている方より貴重なご意見を頂きましたので掲載させていただきます。
頂いたメールより
携帯電話の電池を「全て使い切ってから充電する」のを勧めるのは間違いです。
というのも、リチウムイオン充電池には、「大深度の充電で劣化する」という特性があるからです。
電池のスペックにある「寿命:約500回充電」というのは大深度の場合です。
浅い充電の場合は1回に数えません。
リチウムイオン充電池のメモリー効果はほとんど無視できるものです。
ですから、少し使って浅い充電をするのは、わずかなメモリー効果や充電回数の増加を差し引いても、「深い充電をするよりはマシ」なのです。
しかし、リチウムイオンには「満タンで保存すると劣化する」という困った特性も併せ持ちます。
これは、最近の一部のノートパソコンに80%までしか充電しないモードがあったり、
あるいは、最近の携帯電話を買ったばかりの時には、(店員が充電しない限り)
必ず電池表示が目盛り2ぐらいであることからもわかります。
ノートパソコンでは、ACアダプタを繋ぐと、電池を充電しつつ本体も動きますが、
電池が満タンになっても、本体はACで動作します(電池を抜いても動きますよね)。
また、シャットダウンして完全に電源を落としますが、どちらの場合も満タンで放置と同じです。
これを続けると、電池には大ダメージなのです。
しかし携帯電話では実使用において、満タンのまま放置することはあまりありません。
なぜなら、完全に電源を落とす人はあまりいないし、待ち受け中でも電力を消費するからです。
ですから、ノートPCと携帯電話では、条件が違うのです。
ただ、充電中にWebなどのヘビーな処理をさせることは、ダメージになります。
なぜなら、携帯でWebなどを使うとCPUが発熱して、結構な熱さになりますが、熱も充電池には大敵だからです。
まとめとして、電池が早く劣化する人とは、
・一日中、カラまで使いまくって夜に深い充電をする人=500日(500回)で容量が半減
・満タンのまま電源を切って放置した人=半年も放置すれば電源が入らなくなる
・Webやゲームをしながら充電する人=熱で電池が劣化
・一日中充電台に乗せている人=いつ使うんだ
・・・ということになります。
また、まったく現実的ではありませんが「常に電池メーターの目盛り2あたりをキープする」
というのが最も寿命を長持ちさせられる、ということになります。
2005.3.19
十一月十一日は電池の日。こんにちはEVOです。
現在様々なところ使われている電池。
携帯電話、携帯ゲーム機、ノートパソコン、デジタルカメラ等には電池が使われています。
みなさんも色々なところで使われていることでしょう。
電池と言っても沢山の種類がありますね。
みなさん「電池」と「バッテリー」の違いがわかりますか?
たぶん、
電池=使い捨て。
バッテリー=充電できる。
ではないでしょうか?
ブーーーー!これは誤解です。
正解はどっちも電池です。(笑)「電池」を英語に訳すと「バッテリー」となります。
なので今日から「電池充電しておいて!」と言いましょう。
女 「えっ?バッテリーじゃないの?」
男 「うるせー!電池だ!」
こんな感じで。(爆)
そして聞き慣れないかもしれませんが、使い捨て電池を「一次電池」、充電できる電池を「二次電池」と 言います。
一次電池は使い捨てで、マンガン、アルカリ、最近では高容量のオキシライドなどがあります。
二次電池は充電して再利用できるもので、ニカド、リチウムイオン、ニッケル水素などが一般的じゃないでしょうか。
今日はその中で最も多く使われている二次電池「リチウムイオン」のお話です。
ですが二次電池はあまりにも馴染みがないので今回は所々「バッテリー」と書いてあります。っておい!(爆)
- リチウムイオン電池とは? -
みなさん携帯電話をお持ちでしたら電池パックを外してみてください。
「リチウムイオン」もしくは「Li-ion」と書いてありませんか?
書いてあればそれがリチウムイオン電池です。
リチウムイオン電池は二次電池の中でも、ニカドや水素電池に比べると約3倍の電圧があります。
簡単にいうと、リチウム1本でニカドや水素の単三電池3本と同じ電圧ということになります。
なので携帯電話などの小さいスペースに収まるリチウムは最適な電池ということになります。
- リチウムイオン電池の注意点 -
みなさん携帯電話はどこに置いてますか?
家に帰るととりあえず充電器に携帯をのせて充電していませんか?
充電終わっていても、通話やメールを打ったあとまた充電器に戻していませんか?
充電器は携帯置きではありません。
リチウムイオン電池は、ニカドや水素電池に比べると「メモリー効果が少ない」とされています。
ニカドや水素電池を最後まで使い切らずに継ぎ足し充電をくり返すと電池の中に蓄えられる電気の量(容量)を少なく記憶してしまうのです。
これをメモリー効果といいます。
こうなってしまったら完全に使い切って充電を2〜3回繰り返せばある程度復帰します。
ですがメモリー効果をおこしたバッテリーは完全には元に戻りません。
リチウムイオン電池は、「メモリー効果が少ない」と言いました。
メーカーでもそう記載しているところもありますが、実は完全にゼロではありません。
特に先ほどの携帯電話やノートパソコンなど家庭だと電源に繋いで使いがちです。
これだと保護回路が入っていても、電源を繋ぐたび充電を繰り返しバッテリーにはとても負担がかかります。
なのでノートパソコンは面倒でも電源を使うときはバッテリーを外す癖をつけましょう。
携帯電話は連絡が取れなくなると困るのでギリギリまで使い切るのは難しいですが、なるべく最後まで使って充電してあげましょう。
バッテリーは消耗品です。充電すればするほど寿命が短くなり性能も低下していきます。
そして「満充電したら使い切る」が電池では鉄則です。これが長持ちの秘訣だと思います。
- バッテリーは寒さに弱い -
バッテリーは、気温が10〜25度が一番性能を発揮できる温度です。
特に冬場など極端に気温が低い場合バッテリーの消耗が通常より早くなります。
これはバッテリーの性質上のことなので問題ありません。
デジタルカメラなど寒冷地で使う場合、予備のバッテリーをホッカイロなどで暖めるとバッテリーが長持ちします。
- バッテリーの保存方法 -
デジタルカメラや携帯ゲーム機など予備のバッテリーを用意してる方も多いと思います。
少しでもよい状態で長期保存するには、少しバッテリーが残っている状態がベストです。
携帯電話に例えると電池マークが残り1個くらいですね。
この状態で高温にならない場所に本体から外して保管してください。
絶対にやってはいけないのは満充電した状態で保存することです!
これはバッテリーの寿命を一気に早めるので注意が必要です。
逆に完全に使い切って保存すると、次回充電が出来なくなる可能性があります。
最後に全く使わなくても半年に一度は満充電してあげてください。
再度保存する場合は電池マーク1個分になるまで放電が必要です。
充電池は高価な物が多いので上手に使って長持ちさせてあげましょう。