第壱章−懐かしひ音色

其の音色は美しく、輝かしかった。
耳にすると余りに美しく心を奪われ、其の世界に入り込んでしまう程の…


  何時迄此所に居れば良いのだろう
  何時迄此の世界に居なければならないのだろう
  貴方は教えてくれた 此の美しい音色を
  私は聞いた 其の音色を
  聞いた瞬間心を奪われた 懐かしく永遠に聞いていたい様な音色に・・・
  何時も聞いていた 貴方が教えてくれた此の音色
  私は何時の間にか此の生の無い暗闇ばかりの世界に独り来ていた
  私は泣き叫び助けを求めた 貴方に向って
  でも貴方は背を向けて助けてはくれなかった 
  現在も聞いている此の音色はもう美しくなど無くなっていた
  只古びた玩具と化していた・・・
  
  何時迄此所に居れば良いのだろう
  何時迄此の世界に居なければならないのだろう
  
  誰か・・・助けて・・・此の暗闇の世界から抜け出したい・・・

時は流れる 悲しみを置いて
   時は流れる そして 理想の世界へ−−−−


花が咲き乱れる春。動物も植物も生き活きとする春だ。
そんな平和な日常から始まる悲劇的な物語・・・。

トゥルルルル トゥルルルル トゥルルルル
休日。鳳城家の電話が 早く取れ! とでも言わんばかりに鳴る。
「………。っもう。お母さん居ないのー?」
階段上から大声で問いかける。しかし返事は返って来ない。
「出かけてるのかなぁ…。」
トントントン っと軽快に階段を降りる。
「はい、もしもし?鳳城ですが?」
ムッとした態度で電話を取り、問う。
「…水姫か?」
「…はい…どなたでしょうか?」
疑問を疑問で返され、しかもいきなり自分の名前を言われ、怪しげに思う水姫。
しかし相手はそんな事も気にせず怒鳴る。
「オレやオレ。美咲翔。しっかし…
  『…どなたでしょうか?』やないわぁ!取るんが遅いんじゃボケェッ!」
相手はよく知っている人物だった。
「わっ。そんな大声で怒鳴んないでよ?ゴメンってばっ。
   それで。どうしたの?電話掛けてくるなんて珍しいじゃない。」
「あっ?えー…と。なんやったっけ?」
「をいをい?(電話してきて用件忘れるとは…。)」
「…あっ。思い出したぁっ。あのな、明日、星城先輩の誕生パーティがあるやろ?」
2週間程前、郵便で誕生パーティの誘いのカードが来たのだ。
「…あぁ。うん。(忘れてた?)」
「お前…忘れてたやろ?」
「うっ…。あ、はははははは?」
痛い所を突く翔。笑って誤魔化す水姫。
「ほんまどーしよも無い奴やなぁ…?んでな。」
「はいはい?」
「一緒に行こー思てな。魁と楓、准凪に楼軫先生と優輝もおるで。皆で行こーや。」
魁とは水姫の幼馴染み。楓は気の合う友達(男だが。)
准凪は小さい頃から魁と共によく遊んでいて面倒を良く見てくれていた兄の様な人。
楼軫先生とは楓の妹、莱華を診ていて何かと縁のある研修生。
優輝は2つ年下の弟みたいに可愛い人。
そして翔は魁と悪友で水姫が小学4年の頃大坂から引っ越して来て
仲良くなり、翔、魁、水姫の3人でよく遊ぶ仲だ。
「うん。いいよ」
別に断る理由も見つからない為迷わず答えた。
「そぅか。んじゃぁ…9:30に皆で迎えいったるから。」
「うん。9:30ね。あっ。沙夜も一緒でいい?」
1週間程前、星城零兒の誕生パーティの話を親友の沙夜と話していて
一緒に行こうと言う話になったのだ。
「あー…。お前の親友の?」
「うん。約束してたんだ。」
「ええよ。」
「ん。じゃぁ明日沙夜と一緒に待ってるから。」
「あぁ。ほなな。」
ガチャ。
(星城先輩、何で私なんか呼んだんだろう…。関わり少ないのに…)
「っと。考える込む前に明日9:30。沙夜に電話しなきゃ。」
トゥルルルル トゥルルルル………


そうして、夜は更けて行った。
翌朝、皆の人生が大きく変わる。その時は刻々と近付いていた。

+++++今後のあらすじ及び、作者のごたごた。
すみません…?また意味不明の文で始まってしまったぁぁ…。
文に出て来る「美しい音色」ですが実在するんですわ。(まぢ。)
やっ。変な世界とか引き込まれないですガッ?
http://members.tripod.co.jp/rinta_k/midi/game/ff9-01.mid
↑是っス。FF9の曲らしい。(よく知らない?ゲームしないんだもんっ?)
あたし的にものすごく好きなんですv
良ければこの曲聞きつつ、読んで下サイませ☆
あらすじ…?一応敵キャラ居ますが…。(何人かは言えない?)
どう絡んで行くかは全然決まってないです。(死。)
それでは。

追記。
漢字の読み方。判ると思いますが…。
「其の=その」「何時迄=いつまで」「此所=ここ」
「此の=この」  是位でしょうか。。。
漢字大好きなので是からどんどん使う予定です。


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