北斗星4号の殺意
第1話 予告
「峰崎くん、東京に転勤だ」
突然垂水署署長からあっさり言われた。
峰崎が、転勤になったのだ。
と、いうよりも、成績優秀のため、東京の警視庁捜査1課に移るのであった。
「まさか警視庁捜査1課に行くとは思わなかったぜ」
峰崎は、署長室を出て、にやっと笑って言った。
7月29日、ギンギンに晴れた暑い兵庫を後にし、東京へと向かった。
この日東京は、曇。28℃。ちょうどいい気温で、過ごしやすかった。
「いや〜、東京なんて大学以来だなあ」
ずっと垂水署にいたので、あまりあちこちに行ったことがなかった峰崎には、嬉しい
東京赴任だった。
8月1日、東京は雨。この日、峰崎の初登庁である。
「兵庫の、垂水署から赴任した、峰崎弘樹くんだ」
と、署長に言われた。署長の名は、小林三朗。かつて、優秀警部として、全国でも、
有名な警部であった人だ。
「宜しくお願いします!!」
峰崎が言うと、他の警部の人たちから、拍手が返ってきた。
(よーし、頑張るぞ!)
そう思ったとき、
プルルルルルルルルルル・・・
電話が鳴った。
荒木という警部が、電話をとった。
「はい、警視庁捜査1課・・・」
と、言ったとき、荒木の表情が変わった。
「署長!盗聴機を!殺人予告です!!」
「何!?」
署長は急いで、盗聴機の電源をいれた。
峰崎は、ぽかんとしていた。
盗聴機から、30代の男の声がする。
「いいか、もう一度言う。8月5日、札幌19時25分発の、『北斗星4号』で、殺人がおこる。
悪戯ではない。嘘だと思うなら出動するな。そのかわり、後悔するのはてめえらだ。
わかったか。『北斗星4号』だ。忘れるな!」
プッ ツー、ツー、ツー
電話は切れた。
「札幌19時25分発の『北斗星4号』か・・・」
署長が言った。
峰崎は時刻表を見た。
「確かに、札幌19時25分発の『北斗星4号』は、実際に走っています」
「よーし、殺人がおこるなら、犯人を捕まえなければ!誰か、8月5日に『北斗星4号に乗れるように札幌に行くんだ!」
署長は峰崎たちを見つめた。
「よし、峰崎!荒木!2人が行け!」
「はい!!」
峰崎と荒木は、声を揃えて答えた。
こうして、峰崎は、東京に来ての初仕事をやることになった。
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