9月29日(月) 秋田県能代〜秋田県秋田市

秋田市に向かうのに、大潟村を通った。
大潟村は、かつて日本で2番目に大きい湖だった八郎潟を干拓してできた村だ。
大潟村は田圃ばかりの村だから、ここを南北に貫く道路は、きっと田圃に囲まれたのん
びりした道なんだろうな、と勝手に予想していた。しかし・・・・
この道路、干拓後に計画的に作っただけあって、すごい直線。しかも、信号がほとんど
ない。となれば、トラックが放っておくわけがない。
この道路は、それほど広くないにもかかわらず、秋田から能代に向かうトラックがびゅ
んびゅん走っているのだ。そして、歩道もない。
とても辺りの景色を見るどころではなく、ひたすらトラックにおびえながら走った。
早く大潟村を通り過ぎますように、と祈りながら。
ああ、見込み違い・・・・・
結局端から端まで1時間以上かかった。
平坦な道だったのにどっとつかれてしまった。まいった。まいった。

先日深浦のキャンプ場でS氏が傘を忘れていった。秋田市内にあるS氏の店に傘を届け
に行く。
S氏は不在とのことなので、傘を置いて帰ろうとしたときS氏が帰ってきた。
S氏は忙しいにもかかわらず話し相手をしてくださり、自分の作品を見せてくれた。
作品はすべて秋田県付近で撮られたもので、どれもすばらしい風景写真だった。
「夕方に浜辺で撮影会をするのでよかったらどうぞ」
と言われ喜んで参加する。
この撮影会は、篝火をたいて、夕陽をバックにしてモデルさんが盆踊りをしている姿を
撮るというものだった。
撮影会というものを見たことがなかったので、興味深く見学させていただいた。

撮影会が行われた場所は、雄物川の河口付近の公園にあり、
広々とした場所でキャンプに最適だった。
あたりが真っ暗になって撮影会が終わり、テントを張ろうとしたとき、
気がついた。
あ、水がない。
しかも、明るいうちに確認しておかなかったので、水場がどこにあるかわからない。
真っ暗な公園内を探し回ったが、トイレも水道も見つからない。
公園から出て探すが、公園の回りにはなにもない。
しかも真っ暗。
本当にここは秋田市内なのか?
歩道には街灯もない。
対向車が来るとライトがまぶしくて何も見えなくなるので、いちいち自転車を止めなけ
ればならない。
結局20分ぐらい走ったところで酒屋を見つけ、
店のおじさんにたのんでボトルに水を入れてもらった。
教訓・・・水は明るいうちに確保しておくこと(基本だよ基本)

本日の走行距離 80.47km
本日の宿泊地 秋田県秋田市雄物川河口付近