「セピア色した紀ノ川」


11月13日(木) 奈良県五條市〜徳島県徳島市

和歌山県に入り、橋本市で紀ノ川の写真を撮っていると、背後からおじさんが話しかけ
てきた。
「紀ノ川はね昔はもっと水がたくさん流れてたんだよ。
川の真ん中に岩が見えてるだろ。昔はあんなの見えなかったんだけどね。」
「最近雨が降らないからよけいですよね」
「そうだ。昔はここを船が通っていて、和歌山から塩を運んでいたんだ。
で、橋本で塩市を開いていたんだ。
塩は山では貴重品だったからね。」
と、このあたりにまつわるいろいろなことを教えてくださった。
「昔はこっちの支流で遊んだんだけどね。
今はみんなコンクリートで固めちゃってだめになったね」
と、生まれたときから橋本に住んでいると言うおじさんは寂しそうだった。

紀ノ川沿いに西に走り和歌山へ。
和歌山港からフェリーで徳島の小松島まで約2時間。
昨夜は10時間以上寝たのに、フェリーに乗って寝転がったらすぐに眠ってしまった。
起きたらもう小松島に着く直前で、急いで自転車のところにいったのだが、
遅くなったために下船を後回しにされてしまった。
車が全部出ていくまで、出口の横で待っていたのだが、
排気ガスが充満してとても苦しかった。まいった。

本日の走行距離 66.22km
本日の宿泊地 徳島県徳島市 小松島千歳ユースホステル