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2003年7月30日(水)
朝、朝顔を見ると、蔓は相変わらず伸び続け、ついにベランダの柵に到達。
「やったわ」
と得意げな妻。
「これでこっちのものやわ」
って、なにがこっちのものかわからないが、とにかくうれしそうな妻であった。
夕方、家に帰ると、紫色の朝顔が3つ咲いている。ずいぶん元気な朝顔である。丹誠込めて育てているせいなのか、単に気温が低くて一日中咲いていただけなのか・・・。
とにかく元気な朝顔である。
2003年7月29日(火)
妻が仕事から帰るなり、
「朝顔に針金つけた?」
ときいてくる。
「え、知らんで」
というと、
「お父さんやな」
といって義父の部屋へ。
「お父さん、私に張り合ってるやろ」
と妻。
何のことかと思い朝顔を見に行くと、妻がつけた紐の横に、針金がつけてある。どうも、義父がつけたらしい。しかも、低いところからのびてきた蔓がそこに絡まっている。
「私の蔓の方が元気がええわ」
と、まだ張り合っている。変な親子である。
2003年7月28日(月)
妻が育てている朝顔の蔓は無事に紐に巻き付き、柵に向かって蔓をのばしている。しかし、すごいなと思うのは、朝顔の伸びる勢いである。1日10cmぐらいはのびているだろうか。昨日との違いが明らかにわかるのはおもしろい。
「今日は3つ咲いたわ」
と妻も楽しそうである。
2003年7月27日(日) 甥っ子が小学校から持って帰ってきた朝顔を妻が育てている。毎朝マメに水をやって、昨日は蔓がベランダの格子状の柵に巻き付くようにと紐まで取り付けた。
「ちゃんとまきつきや」と話しかけつつ、蔓をむりやり紐に絡めている妻。はたしてどうなるのだろう・・・
2003年7月26日(土)
朝5時に目が覚め、カメラを持って散歩にでる。どんよりと曇っているが、時折東の雲が裂けて、そこから陽がさして木々を照らす。密かに美しい朝。 夜、フィルム現像。停止液をとばして、現像液の後するに定着液に入れてしまう。
さらに定着後、水洗促進剤の買い置きがなくなっていることに気がつく。これもなくても何とかなるのだが、水洗時間がかなり長くなる。
些細な失敗の積み重ねで、気分が落ち込む。もう一度現像をするつもりだったが、一回だけでやめにする。
2003年7月25日(金) 夕方、大阪のギャラリー"NADAR"へ。「テットウテン」という写真展を見る。鉄塔のある風景を集めたモノクロの写真。何気ない風景写真のように見えるが、そのどこかに必ず鉄塔が見える、という仕掛けである。
鉄塔ばかりの写真、というとドイツのベッヒャー夫妻の”給水塔"などのシリーズが思い出される。しかし、大判カメラを使って真正面からの同じアングルで給水塔を撮ったベッヒャー夫妻の作品とはかなり温度差があるように思う。ベッヒャー夫妻がモノとしての給水塔に非常にドライにアプローチしているのに対し、今回の"テットウテン"では、様々な風景の中に鉄塔の存在が浮かび上がるようで、風景と鉄塔との関係、さらにいうと、鉄塔と作者の間の関係が見え隠れする。
作者は、 「有線(見えるモノ)・無線(見えないモノ)問わず、様々な「線」に取り巻かれている状況を視覚化し疑似体験することを目的としています」と述べており、多く線に取り囲まれて生きている現代の私たちの異様な状況を捉えているようだが、私が写真を見た感想は少し違っている。
私個人は、これらの写真から鉄塔の"体温”が感じられるのだ。つまり、私には、これらの鉄塔がけっこう愛らしいものに思えるのだ。都市の風景において、鉄塔や電線といった構造物はじゃま者扱いされることが多いように思うのだが、鉄塔もなかなかかわいいやないか・・・、などと思ってしまうのである。
勝手な想像であるが、この写真の作者は鉄塔が嫌いではないのではないだろうか。というより、愛情さえ感じ始めているのではないのだろうか。
私は、これらの写真を見ていると、鉄塔は都市の風景を眺めて呆然としたり、微笑んだり、悲しんだりしいるように思える。
そして、私は今後、鉄塔を今までと違う目で見ることになるだろう。この写真展を見て良かった、とそう思う。
2003年7月23日(水) 駅前のカフェCに行く。ここのタルトはとても高いのだが、とてもうまい。高くてなかなかこれないのだが、今日はなぜか妻がおごってくれるというので行くことに。
タルトの並んでいるケースを見ると、昨年食べられなかった桃のタルトを発見。(2002年7月14日の日記を参照)ついに1年越しの願いがかなうか、と感動しつつこれを注文。注文の時に店員さんが、
「2日間限定で、タルトの部分がチョコレートのババロアになっていますがよろしいでしょうか」
と聞いてくる。
「ああ、いいですよ」
とよく考えもせずに返事する私。
「それってもしかして、合わへんのちゃう?」
と心配する妻。
む、そういえば。しかし、もう注文は終わってしまった。賽は投げられたのだ。それに、今、このタルトを食わずにこの店を出ることはできない。不安の中でタルトを待つ私。
はたして、そのタルトの味は・・・。 あ、合わねえ。 土台のチョコレートババロアと、上に乗っている桃の味がまったく合わない。一緒に食べると、ドロンとした変な味になるのだ。しかたなく、この2つを別々に食べることにした。そうするとそれぞれはとてもうまい。
「これは失敗なのか、成功なのか」
と悩みつつ味わう。実は、これが今年はじめての桃である。西の方角を向きながら、苦笑しつつ桃を頬張るのであった。
2003年7月22日(火) 妻と大阪へ出かける。
まずは、サントリーミュージアムで開かれている「ブルーナ展」へ。
ブルーナといえば、ミフィーである。私は別にミフィーには興味がないのだが、この展覧会はおもしろかった。シンプルな線と、限られた色で表現された世界。特にポスター類は、シンプルで力強く、メッセージがストレートに伝わる。ミフィー好きにも、そうでない人にも楽しめる展覧会だと思う。 夕方、大正の串カツ屋「まつえ」にて飲む。これまた串カツとおでんだけのシンプルな店であるが、味は抜群。半熟卵の串カツは最高。あと、少し甘めのどて焼き。酒が進む。家の近くにこういう店があればなあ、と二人で嘆く。
2003年7月21日(月) 夕方、バスに乗って家に帰る途中、100mほど離れたところに小さな爆弾が落ちた。なぜかそれに気がついているのは私だけで、落ち着いて歩いている人々の中を、息を切らして走って家に向かう。しかし、なぜか家には着かず、どんどん離れて知らないところにでてしまう。なんだかやるせない気持ちで夕暮れの街角に立っているところで目が覚めた。
夢の中のやるせない感じが、目が覚めた後も身体に残っている。
トイレに行き、やるせなさを水に流し、再び眠りについた。
2003年7月20日(日)
実家のマンションの改修工事のため、前日から実家に泊まり込む。扉の塗り替えとのこと。塗装をした後、扉を開けた状態で乾燥しなければならないため、最低半日は家の中に居なければならない。
工事は、9時開始。さて、これからどうやってすごそうかと考え、古いレコードプレーヤーを押入から引っ張り出す。そして、古いレコードを聴く。
久しぶりにレコードに針を落とす感覚。懐かしい。針とレコード盤が擦れて音が出ているということが、緊張感を呼ぶ。ああ、レコードが減っていく、と。昔はこんなことは思わなかったが・・・。
今日聴いたのは、ムーンライダーズ、坂本龍一、Melonなど。”Melon”というのは、おそらくものすごくマイナーなグループだと思うが、音はなかなかすごい。当時の個性的なミュージシャンたちが集まってバックの演奏をしていているのだが、それがばらばらにならず、とてもよい味を出している。パーシー・ジョーンズのフレットレス・ベースの音や、一風堂の土屋昌巳のギターの音にしびれる。
ここのところ身も心も疲れ切っていたので、思いもよらずいい時間の過ごし方をできてよかった。まだ聴きたいレコードがのこっていたので、それらを聴きに実家にかえってこようと思う。 |