童話世界「フェルネラント」における登場人物達にはどこかで聞いたような名前が多い。 事実、作中でも御伽噺やなんかから寄せ集めみたいなことも言われてたし。 というわけで、自分で気付いた、もしくは思いついたものの元ネタだけでも挙げてみようかと。 勘違いとか全然違ってたりとかかなり強引なのもあるけど、そのへんはご愛嬌。 ※ 微妙にネタバレっぽいので注意。
アメリア・イヤハート 実在の女性飛行家。 女性初の大西洋横断飛行を成し遂げる。 世界一週飛行中に行方不明に。 涼子自身の憧れの人である晶さんとイメージが混ざった模様。 というか、晶をアメリアというキャラのモデルにしたのだろう。 アリス 言わずと知れた。 しかしアリスって大抵一目見ただけでそれとわかるよな。 ちなみに主人公が最初にいろいろ言っていたのは、アリスが実在の人物、アリス・リデルから とられており、この少女(厳密には姉妹含む)にお話をせがまれて即興で創って聞かせた話が 『不思議の国のアリス』の原型になっているあたりのことを指すのだろう。 ところで『不思議の国のアリス』を知らない人はいないだろうけど『鏡の国のアリス』 の方は結構知名度が低い気がするな。 ※ 作者ルイス・キャロルについてちょっと追記 この部分のテキストをそのまま読むとルイス・キャロルがロリコンのように受け取れる。 いや実際ロリコン説は周知のこととして広まっているのだが… 多くの書物でアリス・リデルが13歳の時にルイス・キャロルが求婚したなどと書かれて いたりするがこれに関してはどうもみんな又引きらしく、そんな証拠はどこにも無い。 もともと根拠も無くスキャンダラスに書かれたものを真に受けちゃった疑惑が強いんですが。 少女を愛でる人だったのは確かなようだが、そういう部分は多かれ少なかれ誰にでもある 部分だし(カワイイもの、キレイなものが嫌いな人ってあまりいないだろうし、 かわいい女の子が好きだと公言してはばからない女性も少なくない) 一般に言われているような、所謂変態ロリコン野郎扱いはちょっと違うんじゃないかなと。 アルルカンとコロンビーナ 元々はイタリア喜劇における登場人物。登場人物といっても名前というより役柄名であるらしい。 アルルカンとは道化師の一種。 コロンビーナは召使(♀)とか侍女の役で、話の上ではアルルカンの相方役。恋人役だったりも。 このへんがわかっていないとコロンのセリフはちょっとわかりにくいかも。 ※ 道化師といってもいろいろ種類がある。例えばピエロもその一種。 「サーカスの」と思った人、間違いです。 実はサーカスの道化師はピエロではなく、クラウンと呼ばれるべきものだったりするのだが、 なぜだか一般的にはピエロだと思われてしまっています。 知っているとどこかで自慢できるかもしれないぞ。 エイハブ船長 小説『白鯨』(ハーマン・メルビル)より、白鯨を追う執念の人。 モビー・ディック 『白鯨』より、白鯨の名前。 火星人 火星人っ!! あの火星人!! おもわず叫びたくなる気持ちは良くわかるぞ。 もはや今更どうでもいい気もしますが、SF小説『宇宙戦争』(H.G.ウェルズ)が あの火星人の出典ということになるようだ。 グリモア 魔術書のこと。グリモワールともいう。『ソロモンの鍵』とか有名。 グリモア娘達は『ソロモンの小鍵』(『レメゲトン』とも呼ばれる)からかな。 ゲーティア 『レメゲトン』 第一の書『ゲーティア』 そのまんまの名前。 テゥ 『レメゲトン』 第二の書『テウギア・ゴエティカ』 テウギアからテゥ? ファウ 『レメゲトン』 第三の書『パウロの術』 パウロ→ファウ…かなあ……? アルマデル 『レメゲトン』 第四の書『アルマデル』 これもそのまんま。テゥ、ファウにあわせてアルと呼びたいところ。 …なのだが、アルだとアル・アジフを連想しちゃうのがちょっと問題だ。 おそらく、これで彼女達の年の順になっていると思われます。 主人公の読み進める速度(理解度)に差があるので、多分若い本の方が簡単なのかなと。 ちなみに『レメゲトン』は本来第一の書『ゲーティア』のみを指していたとか ありますが、まあどうでもいいですね。 コッペリア バレエ『コッペリア』に登場する自動人形の名前。 ザカリウス 小説『ザカリウス親方』(ジュール・ベルヌ) 不思議な時計作ったりしてますな。 ジゼル あのしゃれこうべの名前ってアルブレヒトなんだろうか? とか思ってみたりみなかったり。 バレエに『ジゼル』というのがあるんだけど。あまり関連はなさそうだね。 額縁の中の人ってのは、どこかで聞いたことあるような気もするんだけど… シャル シャルとしか認識してなかったんだけど、フルネームありましたね。シャル・ペローナ。 シャルル・ペローかっ!? 長靴をはいた猫か!? この手のキャラを見ると真っ先に頭に 浮かぶタイトルなのだが、それ故真っ先に頭の中から消してしまうタイトルでもあったり。 あまりにもそのまんまなんだが、名前優先だと思ってたからなあ… シャルル・ペローは『長靴をはいた猫』の作者の名前。猫の名前はペロ。 シルフィード 風の精霊。四大精霊の中の一つ。 四大精霊とは地水火風の四大元素の精霊のことで、 火のサラマンダー、地のノーム、水のウンディーネ、風のシルフ。 シルフは美しい女性の姿をしているため、シルフィードと女性形で呼ばれることも多い。 ゼフュロスのところに居たのは風繋がりか。 ゼフュロス ギリシャ神話における西風の神。個人的にはゼピュロスの方が馴染むのだが。 東西南北の風はそれぞれ、北風ボレアース、東風エウロス、南風ノトス、西風ゼピュロス。 作中の北風うんぬんのセリフは穏やかな西風と激しい北風がよく比較されるためではないかと。 ブリキの人形 おとぎではポピュラーかな。 『オズの魔法使い』とか。これのブリキさんは心を貰いにいくんだったよね? ペルソナ 人は誰しも仮面を被っている。 『女神異聞録ペルソナ』をやってる人にはいろいろと思うところあったのではないかと。 知っているといないとではペルソナに対するイメージに随分差があったんじゃないかな。 ペルソナとは、もともとは演劇で役者がつける「仮面」を意味するラテン語であり、 英語のパーソナル(個性)の語源でもある。 心理学的には人が社会の中で生きる為に付ける仮面。表向きの人格のことを指す。 これは悪い意味ではない。例えば上司と部下、先輩と後輩に対する時では態度を 変えるのが当然であり、それが出来なければ社会的に不適格者と言われかねない。 自分の社会的なポジションに応じた「役割」を演じる。それを仮面と称するわけだ。 ペルソナは自我の一側面であり、もう一人の自分(一人とは限らないが)と言える。 それは外界によって規定されるものであり、かつ内面に影響を与えるものでもある。 言い換えれば人が外界に順応して生きていく為の手段と言ってもいいだろう。 なんとなく納得できたかな? 雪の女王 『雪の女王』 アンデルセン童話。 他にも探せば多分いろいろあるでしょう。 クリスとか飴の国とか、いかにも元ネタありそうだけど、どうなんでしょうね。 名前だけならレミ『家無き子』(あれは少年だろ)とか、ヴァランチーヌ『モンテ・クリフト伯』 (そんな名前の登場人物がいたような…)とかあるけど、特に接点は無さそうだしなあ。
※ 名前じゃないけど。 エンディングタイトル クラシックからとってるみたいですね。
小鳥エンド『華麗なる小円舞曲』 『華麗なる大円舞曲』(ショパン) 涼子エンド『高雅で感傷的なソナタ』 『高雅で感傷的なワルツ』(ラヴェル) バッドエンド『中性の夢』 ? バッドエンド『湖畔の家』 ? バッドエンド『ゲーティア』 ? バッドエンド『心の闇の中へ』 ? バッドエンド『失われた心』 ? バッドエンド『心で見る風景』 『耳で聞く風景』(ラヴェル) バッドエンド『忘られし夢』 『忘られし夢』(ルロイ・アンダーソン) バッドエンド『叙景的小シーン』 『叙情的小シーン』(カバレフスキー) バッドエンド『ワルキューレの飛行』 『ワルキューレの騎行』(ワーグナー) バッドエンド『主よ、人の望みの悲しみよ』 『主よ、人の望みの喜びよ』(バッハ) バッドエンド『眠れよと呼ぶ声あり』 『目覚めよと呼ぶ声あり』(バッハ) ああ、思ったよりわからなかった(笑) まあ、特に詳しいわけではないのでアラとか穴とかあると思いますが。 エンディングだけでなく他のシーンタイトルもそれらしいのが多々ありましたが、 さすがにそっちまではめんどくさいので……とりあえず各話のタイトルだけでも。
小鳥編第1話
『マ・メール・ロワのように』『マ・メール・ロワ』(ラヴェル)
マ・メール・ロワというのは直訳すれば『がちょうおばさん』
…わけわかんないですね。英名では『マザー・グース』小鳥編第2話 『闇の戯れ』 『水の穢れ』(ラヴェル) 小鳥編第3話 『世界が和やかだから』 『空気が和らかだから』(ラヴェル) 涼子編第1話 『道化師の夜の歌』 『道化師の朝の歌』(ラヴェル) 涼子編第2話
『死にゆく王女のためのパヴァーヌ』『亡き王女のためのパヴァーヌ』(ラヴェル) 涼子編第3話 『ゆめ割り人形』 『くるみ割り人形』(チャイコフスキー) エピローグ 『大人と魔法』 『子供と魔法』(ラヴェル) なんかラヴェルがやけに多いですね。 余程好きなのか、めんどくさいからまとめて付けたのか(笑) しかしクラシックの曲名って結構面白い。 追記 『夏夢夜話設定解説ファンブック』というのを見てみたんですが、概ね載ってました。 あー、私の苦労は何? いや、いいんですが。 他にもレミはもとの設定ではホームレス(家なき子!)だったとか、世界名作劇場の 家なき子ではレミが女の子だったとか、湖の精霊は金の斧 銀の斧からだとか、 クリスや飴の国には元ネタ無いとか……いいんですが。 まあ、あとはわりとだいたい当たってたみたいなのでよいか。