♪グループの歌

グループの歌作りから劇遊びまで

4月、年長組に進級して新しいグループに、保育室や園庭で飼育していた生き物の名まえをつけることになりました。めだか・ざりがに・すずむし・あげはちょう・だんごむし・かぶとむし、6グループが誕生しました。

6月、グループごとに自分たちの歌を作ることなりました。
めだかとすずむしは歌詞と一緒にメロディーを、他の4グループは歌詞をそれぞれ20分ぐらいでまとめることができました。次の日に残りの4グループがメロディーを考え、6曲の出来上がり。クラス全員の前でそれぞれ発表しました。自分たちで考えた歌を歌う子ども達の、誇らしげな表情が素敵でした。

7月、グループの曲に自分たちで楽器をつけ、その後小さい組と一緒にミニ音楽会をしました。子ども達はグループごとに相談して使う楽器や伴奏の仕方を決め、練習に入りました。ミニ音楽会までの短い間(30分くらい)、どのグループも真剣に練習に取り組み、無事音楽会での発表をやりとげました。

10月、ざりがにが卵をうんだ事から、ざりがにの劇ごっこで遊びました。そして6つの生き物が出てくる劇をすることにしました。ざりがにの赤ちゃんが出てくる劇を予想していたのですが、ふたを開けてみたらざりがににつかまっためだかを皆で助けに行く、という内容でした。後の話し合いで、ざりがにグループから「みんなとたたかっていやだった」という感想が聞かれました。そこで6グループそれぞれが劇を作りそれを1つにまとめることにしました。

11月、劇遊びの会で自分達の劇をお家の人に見てもらおうと、それぞれグループでの劇作りが始まりました。作った歌から内容を考えたり、経験や知識を出し合って相談しり、図鑑を調べたり…取り組み方は様々でしたが、何とか6つの劇が一つにまとまりお家の人に見てもらうことができました。
グループの歌から始まった劇作り、たくさんの話し合いの中で、笑ったりおこったり、けんかしたり仲なおりしたり…お互い深く知り合うことができました。

今クラス全員、27名が一つの家族のような信頼と安心感の中で過ごしています。この活動を通してつながりが深まったことが一番大きな実りだったと感じている毎日です。

(瀬端 良江)