合掌、

今年の冬は記録的な暖冬となりました。昨年はこの時期に、ようやくつぼみが膨らみ始めた当山の梅も、既に散り始め、池では蛙の産卵が始まりました。

この状態が続けばお彼岸に櫻の見ごろを迎えるかもしれません。例年より一ヶ月以上早い春のおとずれに戸惑いを感じておりますが、

お檀家の皆様方はいかがお過ごしでしょうか。                                                                       

去る二月十日には当山随身大森教生上人が寒一百日の修行を無事に終え、出行する事が出来ました。春のお彼岸より、当山の山務に復帰します。

行中に御見舞いただきました皆様方に心より御礼申し上げます。未だ修行半ばではございますが、今後とも宜しくお願いいたします。

間もなく春のお彼岸を迎えます。長い冬を乗り切り、光あふれる春の暖かさは私たちに生きる活力を与えてくれます。

然しながら今年の冬は異常気象ともいえる暖冬で、自然のサイクルがどこか狂い始めているのではとの危惧を抱かせる物でありました。

今後は今までに経験した事のない、大きな低気圧や台風・竜巻などが日本でも発生するようになるかもしれないとの予想も出されています。

永い間大切に守られてきた地球の環境も人類の大繁栄によって、今、危機的状況に曝されようとしています。

どこかでこの情況を食い止めなければならないと、様々なところから声が上がり、その対策に真剣に取り組んでいる国や機関、企業も出はじめていますが、

人類の繁栄と言う願望の前には、焼け石に水のようにさえ思えてきます。経済発展や、戦争の為に今後ますます地球の環境は悪化していく可能性は非常に大きくなっています。

人類は今大きな転換点に立っているように思えます。一人一人のライフスタイルを見直し、我々の先祖達が大切に守り育ててきた、尊い環境を次の世代へと受け継いでゆかなくてはなりません。私達がこの世に生を享けるには、数えきれない多くの命のつながりがあり、ご先祖方がいらっしゃいます。私達はこの命のつながりの代表として、この世に生を享け、生かされています。

ご先祖方への感謝を通して、宇宙全体への大きな感謝へと広がってゆく時、自分自身の命の重みと全ての命の尊さが実感されます。

お彼岸は、今、生かされている自分を見つめなおす一週間でもあります。

       

花祭り法要

 

来る四月八日はお釈迦様のお誕生日で、古来よりこの日をお花祭りとしてお祝いしてきました、当山でも恒例の行事となっています。

 お花祭りでは、お釈迦様がお生まれになった時、龍神が喜んで雨を降らせ、産湯をつかわせたと言う古事に習って、お釈迦様のお像に甘茶をおかけして、お誕生を祝います。

当山でも花御堂をお飾りし、お釈迦様に甘茶をかけてお祝い致します。是非お参り下さい。

 法要は、左記の通り奉行いたします。 

 

☆ 花祭り音楽法要

 

日時 平成十九年四月八日(日)

           午後二時

 

場所 長照寺本堂

花御堂は一日中お飾りしています。はなまつりコンサート

 

昨年に引き続き、第四回目の花祭りコンサートを開催いたします。

今回は、皆様方の強い希望により、第一回目のはなまつりコンサートにお招きした、上原まりさんに再度お越しいただき筑前琵琶の演奏をしていただきます。

当山講堂の音響を大変気に入っていただき、上原さんも楽しみにしています。曲目は、日蓮聖人伝より、伊豆御法難の一場面より、

また、源氏物語から朗読やお話しをはさんでの演奏等今から楽しみです。

ふるってお申込下さい。

 

尚、お申込受付は三月十八日より行います。

受付時間は午前九時より午後五時までにお願いいたします。

 

「上原まり 筑前琵琶」

コンサート

 

日時平成十九年四月二十九日(日)

午後二時半開場   

午後三時開演

    二千円(全席自由)

 

予約 長照寺 03-3742-1039

定員 八十名

詳しくは同封のパンフレットをご覧くさい。

RINKOと東京キッド

コンサート

 戦後の混乱期から高度成長まで、

多くの日本人の心を癒し続けた歌

謡曲の数々を、魅惑のヴォーカリストRINKOを中心に、ピアノ、ベースという編成で、あらゆる音楽の要素を詰め込んだ華やかなステージは、

昭和歌謡と共に生きたご年配から昭和歌謡を知らない若い方まで、どなたでもお楽しみいただけるステージです。

お申込お待ちしています。

 

尚、お申込受付は三月十八日より行います。

受付時間は午前九時より午後五時までにお願いいたします

 

RINKOと東京キッド

        コンサート

 

日時 平成十九年五月十三日(日)

午後二時半開場   

午後三時開演

   一五〇〇円(全席自由)

 

予約 長照寺 03-3742-1039

定員 八十名

詳しくは同封のパンフレットをご覧くさい。 

 

 

 

 

 

維持費は納入袋で

皆様方からお納めいただいております維持費は今回同封いたしました納入袋(本年はクリーム色)に入れてお納めいただきますようお願い致します。

維持費は当山維持のために、お檀家の皆さまより頂戴する貴重な浄財です。間違いの無いよう領収書と袋は同じ印刷をしておりますので、

お納めの際にはくれぐれもこの袋をお使いいただきますようお願い致します。袋の色は毎年変ります。

維持費納入の際には、必ず領収書をお受け取りください。    

 

年頭祈願会

 

 平成十九年の元旦は穏やかな日差しに包まれて午前十一時開始の祈願会には大勢の檀信徒の方々が会場を埋めました。

 年頭の法要、唱題の後、住職から「今年こそ人類が経験してきた様々な歴史から学び、新たな時代を築く序章の年になるように」と願いを込めた法話があり、

二階の会場に移って、檀家総代の発声により、お屠蘇で乾杯をしました。

 参加された方々には、乾杯に使われた干支の「丁亥」の「かわらけ」が授けられました。

 

 

 

 

 

元旦には、祈願会より先、午前七時前に羽田五十間端で初日の出遥拝が行われました。ここには明治の頃に多摩川の河口に流れ着いた無縁仏の供養のために建立された祠があり、

毎年この地で供養を行っています。今年は何時になくきれいな日の出が見られ、参加された方たちも「良い年が迎えられそう」と喜んでいました。

 

本堂屋根瓦修理完了

建築より早四十四年目を迎えた当山本堂の屋根瓦修理が完了しました。今回の修理は特に痛みの激しい部分のみを行いましたが、全体的な痛みを考慮すると、

将来全面的な大修理が必要になるかもしれません。

 

天野乃里子チェンバロ

リサイタル

 

 一月十四日、天野乃里子チェンバロリサイタルが催されました。 

天野さんのリサイタルは、今度が二度目になりますが、チェンバロという古典楽器は温度、湿度にデリケートで繊細な音色はどちらかと言えば、

大ホールよりは当山講堂のような場所での演奏に適しています。天野さんも前回ですっかり気に入り、実現したものです。

第一部は、バッハのトッカータ

からパルティータまでの六曲を、途中に茶菓休憩を挟んで第二部では、バッハのパルティータからフォルクレまでの四曲を弾いて演奏会を終えました。

 

荒行僧お見舞い

 

檀信徒の見舞団が一月十五日、百日間の大荒行に初行で入山されている、当山随身の大森教生師を中山法華経寺荒行堂へ見舞ってきました。

荒行修行は、毎年寒中に全国の日蓮宗に属する僧侶の中から約百人が荒行堂で百日間の行に入ります。身は薄い白麻の衣でまとい、

早暁三時に起きて午後十一時過ぎまでの修行は、睡眠時間も少なく、一日二食の食事は、粥に梅干だけと言う極めて質素な内容で究極の厳しい修行が続けられています。

中山法華経寺大荒行堂

 
十一月一日から始まった修行も残り二十五日ほどのところにきて、面会所でお会いした大森師は、元気でしっかりと応対され、成願達成を祈って見舞った見舞団に対し、感謝の言葉がありました。

境内に咲く四季の花(その八)

 

 

年が明け真っ先に咲く花のひとつが梅。地球温暖化の影響なのだろうか年々開花の時期が早まってきている。梅はバラ科、サクラ属の落葉樹高木。中国原産で古く日本に渡来。樹皮は黒褐色。早春葉に先立って花を開く。花は五弁で香気が高く、平安期以降、特に香を愛で詩歌に詠まれる。

 

 

花の色は、白、紅、薄紅、一重咲き、八重咲きなど多くの品種がある。ちなみに、当寺の梅は白梅、毎年目白が楽しげに花を啄ばんでいます。果実は、梅干、梅酒、シロップなどに利用される。

また薬用にも使われている。美しいもの、または良いものの並んでいるたとえに「梅と桜」、取り合わせの良いことのたとえに「梅にうぐいす」などに使う。

 

白梅の咲き満つ寺の芝生には

  目白の啄ばむ花こぼれ落つ

 

義援バザーにご協力のお願い

 

今年の冬はとても暖かな日が続き、冬らしい冬が来ないうちに立春が過ぎ、もうお彼岸の頃になります。河津桜の開花の頼りも聞こえて来ました。又、今年も義援バザーの季節がめぐって参りました。

毎度のことながら出品のご協力をお願い申し上げます。ご家庭で眠っているもので、できれば新品の品物をご提供いただければ、幸甚でございます。

なおご提供いただける品物は、お手数ですが、お寺までお届け下さい。よろしくこ協力をお願い申し上げます。

長照寺婦人部まんだら華の会

 

     記

 

 日時 三月二十一日(中日)

  場所 長照寺境内

 

編集後記

最近若い女性が電車やバスなど乗り物の中で食べ物を食べている風景をよく見かけ、どこか悲しく寂しい思いを感じました。

そんな中、先日私が遭遇したちょっと良い話があります。

それは或る駅でのこと、(エレベーターもエスカレーターも無い駅でした)ホームから階段を下りて改札口に向かう時でした。

年配のご婦人が大きな荷物を抱えて階段を下りようとしたとき、前を歩いていたブーツにミニスカートの若い娘が笑顔で立ち止まり、

その人に「下までお荷物をお持ちします」と気軽に声をかけて親切にしてあげたのを見た時、まだまだ日本も捨てたものではないと思いました。

私も出来ることは、勇気を持って、人のために実行しようと心に誓った一日でした。

そろそろ桜の便りも聞こえてきます。春の彼岸にはご家族お揃いでご先祖様のお墓参りにお出かけ下さい。