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第15回  白髪老人 編   インタビュー実施日2003/1/25


 もう数ヶ月で日本人男性の平均寿命78歳になろうという、完全週休7日制(無職)の生活を送っている白髪老人です。リレーのご指名を受け、シニアの代表として登場させていただきました。40年余のサラリーマン生活の殆どを人事労務畑ですごし、引退後12年ほど人事労務コンサルタント関係の仕事をしましたが、エクセルには大変お世話になりました。

1 初めてエクセルに触れた時期は?

私のパソコン関係の購入やID PW などを記録しているエクセルブックによればWindows2.1と Excel2.1 を購入したのが、1989年12月22日と記録されていますので、その頃からエクセルに触れていたことになります。
私がはじめて購入したパソコンは1985年6月で当時最新鋭の PC9801F2 で ほとんどの業務は N88Basic でプログラムを組まねば何もできない時代でした。その頃マルチプランなどというソフトもあったようですが、馴染まないままにいたところ、89年暮れに友人に表計算について相談したら、DOSで実績のある「123」にするか、WindowsにのせるExcelにするか、と聞かれ「Excel」を選んだのが Excel との付き合いの始まりでした。
 思い出すと、87年に満62歳で毎日のサラリーマン生活から引退し、非常勤で労働省の外郭団体の仕事を始めて暫くしてからがExcelとのつきあいになります。
 以降バージョンアップの都度更新して現在に至っています。

2 初めてVBAコードを書いた時期は?

初めてマクロを書いたのは、Version4.0 の時代で、VBAに変わったのは Version5.0(94年春)からです。
 4.0のマクロはVBAのようにモジュールシートに記述するのではなく、通常のワークシート関数と同じようにセルのあるシートに、代入のような場合を除いてすべてWorkSheet関数と同じように記述していました。
  (例) =WORKBOOK..SELECT(“H1”) [VBAでは]  Worksheets(“H1”).Select
    =IF(ResultD0=FALSE,HALT()) [VBAでは] If ResultD0 = False Then Stop
 また、ダイアログボックスは、DialogEditor で作成し、シートに貼り付けていました。知らない人も多いと思いますので、紹介しましょう。

こうした記述になじんでいたこと、既に70歳近い年齢で新しいプログラム言語を学習する意欲に欠けていたこと、さらに新ヴァージョンでも従来のマクロ記述が可能なこと、などの条件が重なってVBAに取り組む気になれませんでした。Office97(97年春発売)になってから、はじめてVBAでないと「何時までも互換性は保証されないぞ」と感じ、VBAと旧マクロとの関連ヘルプ「?」をにらみながら、マクロのVBAへの組直しを始めたのでした。
 したがって、VBAをかき始めたのは97年だったと思います。

3 VBAコードを書く時間を無理やり1日平均にすると?

 私は、満74歳半ばで人事労務のコンサルタントの仕事から完全に引退しました。それまではエクセルは業務に欠かせない道具で、人件費予測シミュレーション、賃金分析、適格年金や退職金制度設計などで、マクロを多用していましたが、無職の現在は、無理やり平均すれば、(VisualBasic6.0も含めて)30分程度でしょうか。

4 思い入れのある作品とその理由は?

  「
継雇賃金.XLS」(西暦年下2桁)定年60歳後引き続き勤務するときは、多くの場合嘱託などになり賃金が下がるのが普通です。すると厚生年金や雇用保険から一部給付が受けられます。どのくらいの賃金にすると社会保険給付とあわせて月収、年収になるかをシミュレーションするプログラムで、逆算するゴールシークなども使いました。ヘルプもつけて100社近い企業などに差し上げ、活用いただいているものです。毎年厚生労働省の告示で定数の改訂が必要ですが、利用者からは好評を得ています。

5 これからVBAを覚えようとういう方々へのアドバイスを!


 まず第1は自動記録マクロをうまく活用すること。自動記録では条件分岐や繰返処理は記録できないけれど、処理動作は完全に記録されるので、不要な部分を削ったり、個別の値を変数にかえるなどの要領が次第に会得されるでしょう。
次に、ヘルプを上手に調べること、これも慣れが必要ですが、わからないことは殆どヘルプの活用で解決できます。根気よくヘルプを調べるようにお勧めします。
 第3に、少し複雑な分岐処理や繰返処理がある場合は、フローチャートを描いてからコーディングする習慣をつけましょう。デバッグが楽になります。
 最後にデバッグツールを使い慣れましょう。ブレークポイント、ステップ実行、イミジエイトウインドウの活用、Debug.Printの挿入などが自由に駆使できるようになれば上達ははやいです。

6 初心者時代の作品を「匠達のセル道」でアップさせていただけませんか?

 私のマクロは殆どが、仕事に関する専門的な業務で、一般的に利用できるものは少ないので、上記の「継雇賃金」と、既に私のHPに載せてある「年間休日カレンダー」(2050年まで任意の日から1年間のカレンダーで自由に休日が指定できます。週40時間制の勤務体制検証用に作ったものですが、普通のカレンダーとして十分使えます。)をお送りいたします。(VBAはパスワードで保護してありますが、ご希望の方にはメールで公開いたします。)

7 VBA作成時こころがけていること、宣伝、直リン、何でも結構、最後に一言!

  エクセルは、本当に優れたソフトです。さらに VBA を使えば、応用範囲は無限にひろがるように思います。私のサラリーマン時代とは様変わりで、オフィスでは各人の机にパソコンが置かれております。
 私も、ボケ防止のためにも少しずつはVBAを続けていきたいと思っています。ときどき、孫のような年ごろのメル友青年とVBAのQ&Aをするのも、楽しみの一つです。


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