【記事の内容】 神戸新聞(2004年6月10日 木曜日)

平和への願い詩集に
イラク、アフガン戦争憂い神戸の小橋さん出版

 混乱が続くイラクなどの平和を願い、神戸市内の女性がこのほど詩集を出版した。タイトルは「花と爆弾−もう、戦争の暴力はやめようよ」。テロ、報復、虐待…、激しい暴力の連鎖が多くの命を奪う。それでも、「平和への希望は失いたくない」。沸き上がる言葉を三十三編の詩と短歌に編んだ。(田中陽一)
 神戸大学などで英語の非常勤講師を務める小橋かおるさん(39)=同市北区。「戦争で破壊された街を見ると、阪神・淡路大震災を思い出す。人ごととは思えない」と、平和をテーマに短歌などを詠んでいる。
 思いをそのまま言葉にする。アフガニスタン攻撃の開始直後、世界で反戦運動で盛り上がった。心強さをこう表した。
・反戦の声風船に結ぴつけホワイトハウスを覆ってしまえ
 イラクでは、ブッシュ大統領の大規模戦闘終結宣言後も銃声がやまない。テレビに映る物々しい戦車に、ふと浮かんだ。
・列をなし進む戦車を掃除機でいっきに吸ってしまいたい夏
 ときには皮肉も。evil(邪悪)という言葉を多用し、「敵と味方に分けたがる」ブッシュ大統領への一編。
・七色の虹も二色か単純に正邪を分けるメガネかければ
 詩と短歌は英語でも表現。詩集には空自もたくさん設けた。「別の言語に書き喚えたり、絵を描いて友達に見せ、暴力の運鎖を希望の連鎖に変えてほしい」B6判、67ページ。1575円。北羊館(042-569-1259)から発行。収益はユニセフなどを通じてアフガニスタンやイラクの子どもたちに寄付する。