ベティスvsチェルシー(2005/11/2)

チケット入手

ベティス初のチャンピオンズリーグ出場、しかも相手は現在世界最強の呼び声が高い チェルシー戦ということで、今回の旅の最大目的であるこの試合へチケット無しで行くには あまりに無謀だと考えていた。ただ前もってチケットを手に入れるのは難しく、日本の 代理店で買おうとすると1人3万円くらいする。早めにセビージャに入ってチャレンジしようと 考えていたところ、日本のベティコ仲間であるBetiQさん さん経由で、地元に住む方に手配してもらえることになったのだ!手数料はネットで買うより 安くしてもらったし。
ということでチケット受け渡しは夕方5時だったので、当日はセビージャ観光で時間を使う。 しかし街を歩いているとチェルシーのユニを着ているおやじにしばしば遭遇。うーむ、結構 ロンドンから来てるなぁ。特にカテドラルの周りではあちこちにチェルシーサポ軍団がいたの だが、ふと犬連れの兄ちゃんから声を掛けられる。何かと思ったら、「ムーチョベティ!」と俺に 言ってくれていたのだった。そう、俺はベティスのTシャツを着ていたので、地元のベティコが 声をかけてくれたのだ。何だか嬉しくなる。その後も徐々にチェルシーサポは増えるが、何度か こっちも声を掛けられ、だんだん慣れてきて親指を立てて応える。気分が高揚してきたぞー。
14時頃になると、カテドラル横のバルにチェルシーサポが集結し飲みながら歌っている。周りには 数人の警官までいるぞ。こりゃ中心部は完全に占拠されているので、早めにスタジアムまで行くこと にした。
チケットの受け渡しはスタジアム近くのホテル、アル・アンダルス なので、まずは行って見る。スタジアムから歩いて2,3分といったところだ。大きなホテルで、ロビー もとてもキレイ。ここも明らかにチェルシーサポが泊まっているようだったが、とりあえずソファーに 座ってのんびり待った。17時前になり、トイレに行くと偶然チケットをとっていただいた方と出会う。 そのまま一緒にもう二組のチケット購入組を探すと、まずpenaalさんたちを発見。さらにしばらく待って ちゃーりーさんも合流。そう、今回は全部で6人の日本人ベティコが遥々応援に来ているのだ!頼むぞー。
全員集合したところで改めてチケットを受け取り、お礼を言って別れる。他の人たちとも試合まで それぞれにしたいこともあるでしょうということで一度解散した。俺らはオフィシャルショップで 狙っていたグッズを買いたかったのだが、もうすぐ選手が到着するようで既に厳戒態勢。ショップまで いけそうにないので、とりあえず遠めながら入り待ちし、終わってから行くことにする。既にスタジアム の回りはベティコがかなり興奮状態になっており、あちこちで歌や爆竹の音。殺伐としてきたぞ。 そしてまずはチェルシーのバスが登場。凄いブーイングだ〜。怖い怖い。そして次にベティスの緑のバス が登場すると、今度は一気に大歓声!!!おー、興奮してきた。その後やっとショップにてキーホルダーと プログラムっぽいのを買い、いざスタジアムへ!

試合開始

席はマドリ戦とほぼ同様のバックスタンド1F席(FONDO - ANFITETRO BAJO IZQUIERDA)。席はグランド に向かってほぼ1番左端の前から7列目だった。隣にpenaalさんたちが既に来ており、今回は回りも ベティコオンリー。ぐるっと見回すと、あんだけ市内にいたチェルシーサポたちは、いつものように 3階席の一部にこじんまりと押し込められている。ふっふっふ、やっつけてやるぜ!
しかしここで事件が発覚。。といっても個人的なものだが。。なんとデジカメがないことに気づく。。。。 どうもスタジアム外の人混みで盗られた可能性が高い。一気にテンションが下がってしまい、チェルシー の選手が練習に出てきたが精神的ダメージであまり高ぶらない。。。すまん、なおちゃん。。といっても ベティスの選手が登場し、スタメンが発表されるあたりから徐々にこちらもテンションを(強引に)上げて いく。そしてついに試合開始だ!

ベティスのスタメンは、後ろからコントレラス、メッジが左でナノ、ファニート、バレラの4バック。 リベラ、アルスが底でエドゥ、カピ、ホアキン、オリヴェイラだ。カピがトップ下に入ってきた。 ついでにチェルシーの方は、ツェフ、ガラス、カルバーリョ、テリー、フェレイラ、マケレレ、エシアン、 ランパード、ロッベン、グジョンセン、ジョー・コール。トップにグジョンセンを入れてきたのは ちょっとなめられてるか??でもロッベン帰ってきてるしな。凄いメンバーであることには変わりない。 1戦目で完膚無きまで叩きのめされているが、気迫で頑張ってくれーー。試合の内容は帰国してから ビデオで何度か見たのであまり細かく書くのはやめようと思うが、とにかく応援が凄かった。これが 1番。前半15分あたりにナノが怪我して交替、その直後に今度はオリヴェイラがカルバーリョのタックル にて怪我して退場。。俺らの目の前だったよ。。正直ありえねーーー、という雰囲気がスタジアム中に蔓延する。。ていうか 痛すぎる。この時点でオリヴェイラがいなくなり、既に2人交替することになるとは・・・。し、しかし、 替わりに入ったダニがまさかの大仕事をする!ゴール前左サイドからのカピのスルーパスを受け、まさか の先制ゴル、ゴル、ゴルゴル、ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!やべー、すげー、もうスタジアム中 狂喜乱舞している。(カメラのことも忘れ)もはやテンションは最高潮だ。ちなみにこのゴール、後で テレビで見るとエドゥがかなりお洒落なスルーをしていたのだが、現地では気づいてませんでした。
その後はもうずっと会場は興奮の坩堝。チェルシーボールになると指笛や椅子をドンドン叩きながら もの凄いブーイングでベティスボールになると大歓声の繰り返しだ。熱すぎるぞ、ベティコ!椅子 叩き過ぎて手が痛いっす。しかし後半になるとドログバを投入してきたチェルシーの猛攻が続く。 最も焦ったのはエシアンのシュートがポストに当たった時だね、やはり。これまた後で見るとポストに 当たって跳ね返って反対側のポストに当たるというまさに神がかり的なことがお起きていたよ。 もはやこれはファンの力としか考えられない。この日の試合は明らかに会場に詰め掛けたサポーター の力が働いていたと思う。スタジアムが一体となってチェルシーに立ち向かっていっていた気がする のだ。選手たちもそれに応え、必死のプレーを続ける。冷静にテレビで見ていたら、すぐ試合は止まる しあまり面白く無かったかもしれないけれど、この試合こそまさに現地で見てよかったと思える試合 だ。あの熱気はそう簡単には伝わらないだろう。歴史的な試合を生観戦できたことを誇りに思う。

興奮冷め遣らぬまま試合は終了し、帰路に着く。みな歌っている。スタジアム横の道を歩いていたら、 なんやら空間があり、上を見てみると丁度チェルシーサポがスタジアムの上から覗いていて野次ってい るところだった。危ない危ない。なんか物が落ちてきてたし。マドリ戦と同様にバスを待ち乗ると、 運良く座れた。しかも途中でちゃーりーさんたちが乗ってきた。途中まで歩いていたらしい。 一緒に祝杯をあげたかったのだが、次の日朝7時のバスで移動予定だったので俺らはホテルに戻る。 セビージャに来てよかった。見られてよかった。ムーチョ、ベティ!

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