伊勢志摩旅行記


9月は何してたと聞かれたら、三重県は伊勢志摩に旅行に行ってました
行く一週間前から速度の遅い台風15号にやきもきしながらも帰宅後必ず台風情報を見て
「根性ナシ!さっさと進め!」と台風に罵声を浴びせ、ネットで色々調べているうちに台風について色々詳しくなったり
毎度イベントの際は雨がつきものの私です。

で旅行前日で明日にも静岡県に台風上陸の一報、雨男もここまでくると立派です、旅行会社からも「どうしましょう今ならなんとかキャンセルできますが?」などと電話が入るも、この台風は明日には過ぎるはずと気象庁もビックリな勝手な進路予想をし行くことを決意、嫁さんは「うそーんしんじられん」などと言われるが決めた以上は行動しちゃる、ちゅーかずらして休みが取れんのだ。
しかもあまりの雨風に酒屋も夕方6時に終了、はよせんと前の道が川になる恐れが..内心「はよ帰って台風情報が見たい」が本音
深夜、相も変わらず台風の速度は遅い、本当に上陸してくるんか?と考え就寝

早朝4時半気象、いや起床、風は強い雨も強い、いやーん台風まだまっただ中、でも不安がる嫁さんとハインツ君をつれ朝5時半デリカで出発、ガタイのでかいデリカは風受けまくり、コエー!雨で前ミエネー、ついでに近くのバイパスは通行止め、なんでも過去最大に土砂崩れの予想があるため(台風11号の際に本当にあった)バイパスはおろか1号線も通行止め..残る西に向かう道は東名高速のみ、普通こんな雨風のときは高速止めてもおかしくないな〜と思いながらもインターに到着、50キロ制限ながらも走れます!(いやここでダメだったら150号通らなきゃいかんのよ遠いし海岸沿いだし怖いのよ)しかし高速に乗ったとたん..雨風がツエー、キビシー、でなんとかゆっくり走行しながらも浜松インター到着、しばし国道1号なんぞをのーんびり走ると西の方は明るい!雨風も心なしか弱くなった!もしかして台風過ぎたか!ラッキー。

でもこの先のフェリーが出てるか微妙、浜名バイパスを過ぎて渥美半島を走ってると、伊勢湾フェリー本日運航停止の看板が..どしぇー電話電話、「本日は始発から運航しております」おいおいビックリさせんといて〜など叫びながら午前8時すぎには伊良湖へ到着、すでに始発が出たばかり、のーんびり道の駅も一緒になっているチケット売場へ、うーん誰もいないお客さん私たちだけ、こんな台風直後のフェリー乗る人いないかフツー、だって港の外見てると台風中継みたいに波がぶつかっておるし..船に弱い私には不安がよぎる..ちなみに道の駅にあったガチャポンでハム太郎をハインツ君発見、ガチャポンの機械にしがみついてるのでしょうがなく廻す、そして8:35分乗車待ち場へ向かうとまだデリカ1台だけ?もしかして貸し切り?チャレンジャー私たちだけ?そーんなことはございませんギリギリの時間であと車4台アメーリカンなバイクに乗る怖そうな感じの人が1台追加、計車5台とバイク1台でガラーンとした車庫内、こんなの初めて見たよ、んで無事定刻通り出航、が..本当に大丈夫なのかこの揺れ、でたまに大きく揺れたあと船底からまるで魚雷でも当たったのかと思えるドコーンと波の当たる音、この揺れで私がかなりヘヴィな船酔い発生、でもハインツ君は無邪気に器用に動き回る、バイクのお兄さんの痛い視線がビシバシ誠に申し訳なし、おとなしくさせます、でもちょっと目を離すと今度はハインツ君同年代の女の子に近づいてちょっかい、船上でナンパっすかトーサン難破船にならないか心配ですよ、しかしハインツ君も船酔い発生おかげでおとなしくなるちょっと気の毒、鳥羽に近づきようやく波も穏やかに、そして太陽も顔を出す、私も幾分か気分良くなってデッキでたばこを吸ってるとさっきのバイクのお兄さんが横に、でも話してみるとハインツ君が船酔いになって心配してくれるとてもいいお兄さんと判明、ツーリングかねて和歌山の友達の所へ行くそうだ、しばしバイク談義、フェリーも無事到着、バイクのお兄さんに気を付けて行ってきてねと言いお別れ、到着後海沿いの道でお互いピースサインでお別れ、ああっまたバイク乗りたいなぁ〜。

鳥羽からとっても観光地価格なパールロードを経てスペイン村に到着、雲一つないお天気で日差しも暑いが風がハンパじゃない。
寂しいエントランスを抜けてさぁスペイン村のワールドバザールとも言える通りへってガラーン誰もおらん、まるでゴーストタウンか?でもドンキホーテ率いるキャラクター軍団(総勢6匹以上)がお待ちかね、もちろん囲まれる(笑)なんかこっちがキャラクターになった気分です、でハインツ君の反応はどーかなーって怖がってるがな!ウワーンオカアァサーン状態、そこで暇そうな売店のおねえさんが写真取りましょうか?とそれじゃぁってことでキャラも全員集合ハインツ君激泣き状態ながらもキャラクター全員に囲まれて記念撮影、ある意味これはディズニーランドじゃできない!目茶面白いっす、スペイン村最高!

もちろんこの客数の少なさ、乗り物は待ったりしません、どっちかというと乗り物が待ってるぞ、嫁さんはこの手が苦手なので私一人でしかも貸し切り!スペースマウンテン風の”幻のイベリア特急”坂を上っていくときはまだ薄暗いぐらいだったけど落ち始めると真っ暗、回りりは見えないが強烈なGがある意味これは目茶怖い、しかも途中でワケもワカラズ止まる、でまたスタートどうやら特急だけに途中で駅に止まるらしいぞ!オッスメ。

中央のなんか大きな建物に広場が中では風と戦ってとてっつもなく大きなパエリアを作っているコックさん発見、昼食決定!でもまだ食べれないようなので後でくることに、ぶらぶら歩いているとアトラクションなのか倉庫なのか解らない建物発見、よく見るとサントリー協賛のアトラクション「ドンキーズシェリー」サントリー+シェリー=酒屋としては乗らねば!どんな乗り物なのか解りもせずにLet’sシェリー!、どうやらハインツ君も乗れるぞ、と意気込んで平面に動くエスカレーターから樽の形のライドに乗る.,.またなんか暗い..しかもなんか怖い感じ、「コレもしかしてホーンテッドマンションスペイン村版じゃないの?」とポツリ嫁さんのご意見、当たりもう大正解ですよ奥さんあの平面エスカレーターとかぐるぐる回る樽状のライドなんかモロそんな感じ、で本日2度目のウワーンオカァァサーン発動、普通泣くなこりゃ、大人でもビビルのにすまんハインツ君、乗った後にLet’シェリーなんて意気込んで乗ったバツとしてチョッキービートというイカス名前のキャラクターのぬいぐるみを購入させられる、1800円の出金なり、おかげでハインツくん超ごきげん。

奥の方に歩いていくと急な坂道の商店街らしき白壁にオレンジ色の屋根の町並みが、んーとくに興味ないけどここらでブラブラ見ていく、しかし広いなここ。

坂道をおりた所でアトラクション発見、今度はなにやら楽しそうな感じハインツ君も乗れる、またぬいぐるみを増やさぬようきっちりエントランスで貰ったガイドを見る、今度は大丈夫スペイン村版イッツアスモールワールドだと憶測、もちろん待ち時間ナシ、飛行船のような宙ぶらりんな状態のライドに乗る、で..またなんか暗いんすけど、しかもこの宙ぶらりんのライドけっこうな角度で右に左にさすが飛行船!相手が今度はドンキホーテなのになんか怖いしかもときおり真っ暗、本日3度目か...と思ったらなんとか頑張ってくれました、よかった、しかしスペイン村の屋内の乗り物ってどれもこれもなんかとっても照明が暗い、経費削減なのか?
お腹が空いたので手近なレストランにさっき見たどでかいパエリアはすっかり忘れておりました、適当に入ったレストラン、うーんガラガラ、もちろん正午ジャストぐらい、でものーんびりできるのでよし、しかもビールが飲めます、ビバスペイン村!ディズニーシーなんか目じゃないぜ!遊園地で飲むビールがこんなにも最高だったとは、そのほかワインも飲めますが今日はビールぐらいにしておかないと暑さでおかしくなりますんで..

さてレストランの店員さんにもうすぐパレードが始まりますよと教えて頂き、外に出て気がついた..さっきえらい坂を下ってきたから今度は上るのでは?心配ありませんどえらく長いエスカレーターがございます、あーラクチン。
しばらく城壁の中のような所を歩き、横に大きなコロシアム?昔はここが人でいっぱいだったんだろうなぁ..と思いながら今では滅多に使っておりませんという感じであった。

パレードルート付近に到着、パレードはもう始まっていた、TDLのようにシーティング(シート広げて座りながらショーを待つ人)してる人はいません、でも結構な人が集まっていたのでちょっとビックリ、ガラガラなパーク中を全部集めると結構な人なんですね、なんか人がいると安心するぞ、ちょっと極彩色のパレードを見ていると、一旦パレードが止まって子供達がパレードの中に入っていく、ってウチの坊主もっすか、いやちょっとまだ足もおぼつかないんで..なんて言うとスペインの方から「ジャァオトーサンモゴイッショニ」どひー恥ずかしいぃぃぃ、そしてなんか小さい子供達と大きな私が坊主の代わりに手をつないでぐるぐる回ることに、また大きな馬(例えていうと北斗の拳に出てくるラオウが乗ってるようなでかい馬)の山車みたいなのが恐怖を誘い本日3度目の「ウワーンオカァァァサーン」発動でオカァサンを見て見るとニヤニヤしながらビデオ回してるしコッチはなんかぐるぐる回されるし、で最後に大砲みたいのからドカンと白い煙が手をつないでいた子供達全員泣き出す、ちょっと笑った、しかしここはドッキリというのが多くてちょっと度々ビックリさせていただく。

しばらくブラブラさせていただくと、やってきましたピレネー、ピレリタイヤではあちません、ジェットコースターです、F1ファン的に申すと鈴鹿のマッドコブラとでも申しましょうか?あの足ブラブラさせてグルングルン回るヤツ、さっきから動いてないな...とは思っていたんですが、近づくとパークの人が現れて強風の為止まってるんですよ..残念無念。

ひととおり覗いたし帰るかと思って歩いているとなんと午前中は中止だったロストレジェンド(派手なアクションのあるショー)が開演されるという!うひょーこれ一番楽しみにしていたのよ!燃えさかる炎と超ド級の水がせまるっなんかイカスー!と喜んでいたがあまりのアクションと炎と水でハインツ君またウワァァァァァァァンオカーサーンでショーどころではなく感動に浸る余裕ナシ、でもとっても良いショーでした、この為だけにスペイン村に来てもいいかも。

スペイン村を後にして、疲れた身体を引きずって宿へ向かう、しかし地図をどーみてもまた観光地価格なパールロードを通らないと行けない場所に宿があって、いくらなんでも下道があるだろと思い逆方向からぐるりと回るようにして行けばいいのでは?と思い走ってみるとまだ昨日の台風の爪痕が..道が冠水しちゃっております!、近くいた警察の方に道を聞くと、こらまたパールロードを走らざるを得ない状況でガックシ、仕方なく片道1380円をまた払いゲートをくぐる。

宿に到着、台風直後お客さんは..いるのか?と不安になる豪華なフロント、仲居さんが部屋を案内してくれて、さらにビツクリ海側の窓というか壁がドカーンとガラス張りで伊勢湾の絶景がズドーン!そして予想以上に広く貧乏性な私には落ち着かなかったり..とりあえず仲居さんにココまでくるのには必ずパールロードを通るの?と聞いてみるとやはり必ず通らなければこれないようで、これでも交通の便は良くなったほうでちょっと前までは陸の孤島、船でないと来れない所だったらしい。人間どんな所でも住めるものですね..と変な関心をしてしまう。ちなみにハインツ君が仲居さんが怖いらしく妙に私の影に隠れており仲居さんが「帰るころまでには慣れるよね〜♪」以後これが仲居さんの口癖に。

眺めのいい露天風呂を独占し心の洗濯、でもやっぱ台風直後か風は激強、9月始めなのに速攻湯冷めするかと思ったよ。その後はこれまた豪華な食事のオンパレード、ここで仲居さんから「昨日も宴会客が入っていてね〜」マジっすか私よりも気合いの入った人がいるもんだ。

そしてメシも食って相方がまたお風呂に入りに行きのんびりハインツ君とTVを見てガチャガチャチャンネルを変えていると、ん?高層ビルで火事かいな、大変だなぁ、こりゃタワーリングインフェルノも真っ青やなと言放った途端大爆発が、あまりの出来事にちょっと放心状態、ヘリに乗っていたアナウンサーも呆然としながらもやっと声を出して「今飛行機が突っ込んで行きました、信じられない光景が我々の前で起こっていますが、これは現実に起こっていることです!」、そうこれが米同時多発テロの世界貿易センターへ2機目が突っ込んだ瞬間でした、まさか旅先でこれを見るとは..その後もTVに釘付けこのまま大きな戦争にならなければいいのだがと大きな不安にかかれながら、寝ずにそのまま朝までTVに釘付けであった..

翌朝、日の出を眺めながら近くにあった港を一人散歩、テロの現実からちょっと逃避したかったのかもしれない、ボケーっと魚が水揚げされている様子を眺める、港のおばちゃんたちに逆ナン(笑)されてちょっと話に花が咲く、その後宿に戻って朝食を済まし、ハインツ君は仲居さんの口癖どおり、帰るころには慣れていたりする。

そのまま伊勢市内を観光といきたかったが、なんか観光する気分にはなれず、伊勢神宮に直行した、仕事では何度か伊勢近辺で来ていたがお参りは小学校以来だった、あまり人がいなかったせいか妙にシーンとして静寂が心地良い、そして願うことはもちろん世界平和。

その後、神宮の近くに店を構える友人を訪ねる、何年ぶりだろうか相変わらず元気そうでなにより、一緒にお昼を食べに行って伊勢うどんなるものを勧められ..ダシ真っ黒ちゅうかすげぇ、でもとっても美味しかったっす。

お昼を過ぎてまだ時間はあったのだが、私も相方もなんか観光って気分はやはりなれず早々にフェリーに乗る、今度は結構な乗車率だった、大きな観光バスやトラックも乗ってきた、乗ったフェリーは新造船のようで、これまたピカピカ、でも揺れるのは変わりなかった、また船酔い勃発でフラフラおとなしく固まったようにじーっと座ってる、行きの激しい揺れよりも微妙に揺れるほうがきますね..

午後3時には伊良湖についてしまい、とりあえず帰るかと、なんか尻つぼみな今回の旅、やはり世界があんな状況下で、遊ぶ気にはなれなくなってしまうのは大変ショボーンな気分だったが、リベンジで今度は水族館などものんびり巡ってみたい、まってろ!伊勢志摩!!

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