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2000年日記もくじ

9月22日(金曜日)

オリンピック柔道、無念の銀メダル

 僕はシドニー五輪が始まってから毎日、会社を早く上がり柔道を観戦していました。高校時代柔道部に入っていたので、五輪柔道はかならずライブで見てました。今回のシドニー五輪は、初日田村亮子選手の8年越しの金メダルに続き、日本柔道選手団は大いに僕らを楽しませ感動させてくれました。

 しかし、今日の男子100kg超級の決勝戦。篠原信一 VS ドゥイエの試合は最悪でした。僕は許せません。絶対に。試合を見ていない方には少々言葉が悪く聞こえるかもしれませんが、僕は気持ちが治まりません。

問題のシーン

 試合開始1分30秒頃、ドゥイエ(フランス)はしばしば篠原の背中に手を回し帯をつかみました。これは柔道では反則です。そして、力の強い篠原が帯を捕まれて身動きが取れない瞬間、ドゥイエが「内また」を仕掛けました。しかし、篠原は得意技として「内またすかし」という技を持っていて、その時も足を高く上げてドゥイエの内またをすかしました。そして引き手で相手の体を半回転させ、相手を投げたのです。篠原は肩から畳に崩れ、ドゥイエは背中から落ちました。柔道は投げられて背中から落ちれば「一本」です。当然篠原はガッツポーズ、ドゥイエは両手をついて畳を見つめ、彼のコーチは驚愕の様子。

 しかし、主審の腕は「有効」の合図。「一本」と判断し手を垂直に挙げたのは副審の一人だけでした。驚きの表情を見せる篠原、そして「一本」をアピールする斎藤監督。しかし試合はそのまま続きました。しかも電光掲示板には「有効」のポイントがドゥイエに与えられていました。

judo.jpg (27718 バイト)

内またすかし

 返し技の一つです。相手が振り上げる足をかわし、相手の勢いを利用するように今度はこちらが相手をなげる技です。篠原選手は「内また」も得意ですが、「内またすかし」も得意なのです。

国際柔道ルール

 審判が畳から降りた瞬間に、試合の判定は完全に決定し、これ以降勝敗が覆る事はありません。

主審クレイグ・モナガン

 彼はなぜ、「内またすかし」が見抜けなかったのでしょうか? あれは決して珍しい技でもありません。国際柔道の舞台で、しかも決勝戦であのようなレベルの低い審判が勝敗を決することが信じられません。

 聞くところによると、彼は審判歴3年。しかもオセアニア圏での試合の経験しかない未熟者です。あの決勝戦を任せる人材では絶対に無いのです。

 彼はいったい今どんな気持ちでいるのでしょう?あの判定を下した事を悔やんでいるでしょうか?それともなんとも思ってないのでしょうか?

ダビッド・ドゥイエ(David Douillet)

 あの試合を見た誰もが篠原の一本を確信しました。あの試合を見た誰もが投げられて呆然とするドゥイエの表情をみました。しかし表彰台のドゥイエは誤審で負けた篠原の横でスーパースターを演じました。試合後のインタビューでは「背中に衝撃は感じなかった」との発言をしました。

 翌日、フランス2では金メダリストのドゥイエをトップニュースで紹介しました。ドゥイエの輝かしい勝利を称えました。「YAMASHITAを越えた!」「新しい歴史の1ページを開いた!」そこにいたのは、交通事故で怪我をしながらも復活をとげたスーパースター”ドゥイエ”でした。

 方襟(反則)、帯回し(反則)、未熟審判による誤審、で金メダルを取ったドゥイエは”JUDOKA”であるはずがありません。もはや彼の金メダルに何の価値もないのです。

僕らは何をすれば?

 NHKの有働アナが、試合後の会場の様子を伝えているとき、一切カメラに目線を合わせる事無く涙を流しながら原稿を読んでる姿に、つられて涙が出てしまいました。許せません。絶対に。

 僕はインターネットでの抗議活動に参加します。Yahoo Japan!の掲示板(ホーム>スポーツ>柔道>誤審!!!最悪!!! )で情報収集をしつつ、この騒動に関するすべての機関に抗議メールを出すつもりです。こんなことが二度と起きてはいけません。

9月9日

10月5日