[last updated:2007/08/15] [since:2006/03/19]
小国リベールを舞台とした、若き遊撃士の物語。
この物語は、「英雄伝説 VI 空の軌跡」(以下FC)と 「英雄伝説 空の軌跡SC」(以下SC)の二作品で一つの物語となっている。
舞台や世界観は良く出来ていると思われる。リベール王国を挟む エレボニア帝国とカルバード共和国、産業革命を模した導力革命、 その精華である導力器(オーブメント)。
いずれの作品でも、シナリオの中核を為すイベントを進めつつ、 民間人を助ける遊撃士(ブレイザー)として、細かい依頼をこなしていくことが 基本となる。
FCは、主題歌を聴くとネタバレしてしまう内容となっている。 SCが発売された時点で、既にシナリオの結末はネタバレしているも 同然なので、敢えて語ることもない。
SCでは、
と、嬉しいんだか嬉しくないんだか判らないようなパワーアップが施されている。 シナリオのボリュームについても、75時間もクリアに必要なゲームは、忙しい 人間には辛いところであろう。
SCでも、全てを語り尽くすことは出来なかったようである。 間接的にしろ、続編が出ることは想像に難くない。
the 3rdでは一転、主役は星杯騎士ケビンとなる。遊撃士ではないから依頼を 受けることはない(そもそも、そのような舞台ではない)のだが、手帳は 同じようなものである。
the 3rdは「英雄伝説」としてみると、黒歴史である。 御都合主義で話が進んでいく。以前の作品と比べると、はっきりいって、 お話にならない。 単純にファンディスクとして楽しむのが吉である。 これを外伝として出さなかったのが迷いとすれば、 正に「その一握りの迷いが、邪なものを生んだ」といったところか。