Be Inc. の BeOS 。以前からちらほらと雑誌で出ていて、なかなか面白そうな OS だとは思っていましたが、なかなか手を出す機会がありませんでした。 が、ある雑誌の書籍紹介の所で、付録の CD-ROM に BeOS5 Personal Edition が BeOS Bible 2 に付いてくるというのを見て欲しくなり、当の BeOS Bible を買って Baldo にインストールしてみました(2001/06/13)。
さて、 BeOS5 Personal Edition のインストールですが、 Windows の FAT32 あるいは Linux の ext2 にディスクイメージを置いて、それを Windows で 動く loader ( Linux に対する loadlin.exe の様なものと考えると良いか?) から boot するか、または bootloader の入った FDD から boot する事に なります。このディスクイメージのサイズは 512MB に固定されています。 「じゃあ、 HDD にインストールできないの?」と思うかもしれませんが、 それは早合点。実は、 BeOS には Install ツールが OS の起動中に実行できて、 他のパーティションにインストールすることが出来ます。
で、インストールプロセス自体は問題ありませんでした。 後の設定は、というと…。
がーん。「マルチメディア OS 」なのに音が鳴りません。 認識はしているのに、何故か鳴りません。おっかしいなぁ、 Be のサポートするデバイスのリストにも載っている es1371 なのに…。解決編は後ほど(といっても、 es1371 で音を鳴らした訳ではないので…解決なのか?)。
んで、ちょっと使ってみての感想ですが、 boot は多少もたつくものの
(といっても、 Windows と比べて遅い訳ではない)、 shutdown は圧倒的に
速いです。クールなカーネルアーキテクチャと、頑丈な Filesystem のため、
OS として見ると Windows なんかよりもずっと良い OS … だったんだけど
なぁ( Be Inc. は Palm に買収されることになりました)。
Noba にも入れてみました (2001/07/07)。このマシンには Windows Me しか入っていないので、 Windwos Me からのインストールとなりました。で、 Windows Me からの boot は、やはり出来ませんでした。 USB 接続の FDD からの boot にも失敗しました。これではいかん、と思って、 内蔵 FDD を買ってつけてみました。で、boot すると… 見事に動きませんでした。 Matrox Millenium G450 が正常に動かず、 Display が警告を発します。インターネットで調べてみますと、 G450 は対応しておらず、また、ドライバの作成者が Matrox から情報を得られず苦労しているとのこと。だめじゃん、 Matrox 。 結局、 bootloader の起動手順をあれこれ変えるうちに、 起動させることができました。このマシンでは、音が鳴ってくれます。 うーむ、世の中、うまくいかないものだ…。
bootloader の起動手順は以下の通り。
Ulir も試してみました(2001/06/14)。 結果は、ものの見事に失敗。まあ、 BeOS 自体がノートパソコンと相性が 悪く、また、当の ThinkPad も FDD が無いモデルだったので、 駄目なのでしょう。ついでに書くと、 Windows Me (しかも日本語版) だったので、 Windows からの boot も無理でした。
BeOS のマシンとして使う予定の Baldo で音が鳴らないのは、どうも淋しい。 VGA も NIC も SCSI も満足に使える のに…。そう思った私は、 Sound Card を交換することにしました。 Noba にて Emu10k チップが動作する ことが判っているので、こちらも Emu10k にすることにしました。 で、選んだのが、 Creative SoundBlaster Live! Value です。 装着してみると、勿論、鳴りました。これで Happy な BeOS life になります。 …が、 Linux 用のメインマシンとして使っているのが災いして、 最近はあまり出番はありません。なお、この Sound Card は QNX でも使えるので、(私には珍しく)良い選択だったようです。