PRIDE−3レポート


PRIDE−3のレポート。(記憶とメモを中心に書いているので、間違いを見つけたら即座に指摘してください。)
参加者は107人。群馬の大会などと重なったために少ないようにも感じるが、全国から猛者があるまり間違いなく最強を決定する大会となった。
オープニング。前説で多少なごまされた後、今年も表彰式等は行われずに普通に筆記へ。
1Rは50問のペーパークイズ。とにかく難しい。野球とサッカーが1問も出題されず、スポーツの数字問題やニュース時事も出題されていたりと過去2回とは少しだけ毛色の違う印象。しかし学生クイズ的な基本問題が中心に出題されているため、実力が如実に問われるペーパーであったと思う。
結果発表。1位は42点で秋田さん、2位は41点でムレさん、3位は39点で廣田さん、4位は39点で原田さん、5位が39点でヨーさん、6位は38点で木谷さん、7位は37点で仲西さん、8位は37点でノボリさん。以上の8人が2Rシードとなった。9位の百瀬さんは惜しくもシードを逃してしまったが、2Rから勝ち抜けることができるか。10位以下も次々と強豪プレイヤーの名前が呼ばれていき、55位でRyuさんの名前も。最後の56位には岩村さんの名前が呼ばれ、ボーダーは21点というハイレベルな結果となった。
2Rはクイズデッドライン。各セットの参加者を6人2組に分かれて3○2×を行い、勝ち抜けが出たもう一方の組の1名が失格となる。失格となるのは正解数→誤答数→ペーパー順位で成績が成績が最下位の人となる。誤答があれば優先的に失格となるため上位でも気の抜けない形式である。また12人→5人と狭き門であるため激しい戦いが予想される。
1組目はA組が百瀬さん(9位)、高山さん(24位)、横井さん(25位)、川田さん(40位)、豊田さん(41位)、岩村さん(56位)、B組が遠藤さん(16位)、小村さん(17位)、金田さん(32位)、今村くん(33位)、坂本さん(48位)、木下さん(49位)の合計12人が参加。ファーストアンサーの「インターラーケン」(スイスの都市)は金田さんが正解。2問目「角野栄子」(『魔女の宅急便』の原作)は豊田さんが正解。豊田さんは6問目「米長邦雄」、7問目「パステルナーク」も正解して勝ち抜け。木下さんが開始7問で失格という結果となった。その後、高山さんが1×をつけながらも「サバチーニ」「サッチャー女史」「敷島」と正解して2抜け、坂本さんが失格。アニメ班の今村くんが「ヴァルハラ」「ウィザードリィ」を正解して3抜け、岩村さんが失格。「高木豊」を小村さんが正解して4抜け、川田さんが失格となり、残り1枠。残り4人中3人がリーチという状況の中で金田さんが「トンネル効果」を押し勝って正解し、5人目の勝ち抜けとなった。百瀬さんは惜しくもここで敗退となり、ペーパーでのあと1点が非常に悔やまれる結果となった。
2組目はA組が舛舘さん(11位)、北洞さん(22位)、樋口さん(27位)、荻島さん(38位)、古谷(43位)、松本裕輔さん(54位)、B組が水島さん(14位)、川久保さん(19位)、大村さん(30位)、戸田さん(35位)、君島さん(46位)、片岡献さん(51位)の計12人が参加。1問目「ヒューレット・パッカード」は樋口さんが誤答。樋口さんは更に2問目の「メルバトースト」を「ピーチメルバ」と誤答し、PRIDE-2の決勝進出者が2問で敗退という大波乱となった。その後は、川久保さんが「ブレードランナー」などを正解して1抜け。ボラさんが「青瓦台」「オッペンハイマー」「エーコ」と正解して2抜け君島さんが失格。水島さんが「フュッセン」などを正解して3抜け、古谷さんが失格。大村さんが「野村胡堂」などを正解して3抜け、松本さんが失格。最後は戸田さんが首を傾げながらも「ロイター」を正解してラス抜けとなった。
3組目はA組が黒巣さん(13位)、塚本さん(20位)、わけみさん(29位)、宮澤さん(36位)、斉藤さん(45位)、石野さん(52位)、B組が横田さん(12位)、沼田さん(21位)、小野さん(28位)、渡辺さん(37位)、三上さん(44位)、植田さん(53位)の12人が参加。1問目「マンモスケイブ」は黒巣さんが正解。2問目「バイアリーターク」は沼田さんが正解。沼田さんは「遊星からの物体X」「サルスエラ」を正解して1抜け。続いて斉藤さんが「渡辺篤史の建物探訪」を正解して2抜け、会場を盛り上げる。塚本さんが「ペルセウス」を正解し3抜け、小野さんが失格。横田さんが「エヴァ・ペロン」を正解して4抜け、わけみさんが失格。続いて石野さんがスポーツ問題でランプを点けるがテニスとゴルフを勘違いしたのか誤答。最後は黒巣さんが「チャチャチャ」を正解して最後の席に滑り込んだ。
4組目はA組が城戸さん(15位)、井田さん(18位)、ノビさん(31位)、鈴木雅也さん(34位)、渡辺謙さん(47位)、上野さん(50位)、B組が関口さん(10位)、鈴木舟太さん(23位)、池田さん(26位)、皆川さん(39位)、小沢さん(42位)、Ryuさん(55位)の12人。1問目「樋口久子」は小沢さんが正解。6問目「イグノーベル賞」を自分のページで散々ネタにしていた舟太さんが正解し、会場から歓声と笑いが巻き起こる。関口さんが「アラン・シリトー」「ロイヤルソサエティ」「FILA」と正解して1抜け、鈴木雅也さんが失格。続いて舟太さんが「ボブ・ヘイズ」を正解して2抜け、上野さんが失格。ノビさんが「タコマ」「トタテロルコ」「クロンボー城」と正解して3抜け、皆川さんが失格。井田さんが「落合恵子」「オストワルト」「クラフトワーク」を正解して3抜け、池田さんが失格。残り枠1になってから渡辺さんが「ツェツェバエ」「ロックフェラー」と連答して追い上げるも、Ryuさんが「有藤道世」を正解してラスト抜けを果たした。
コース別A「絶対王政クイズ」
西村ヨーさん、木谷さん、黒巣さん、北洞さん、高山さん、大村さん、豊田さんが参加。
多答(1問)+早押し(5問)を1セットとして、合計7セットを行う。それぞれのセットには親が存在し、多答で親の解答数を上回ることができなければ最初の2問が休みになる。多答のジャンルはフリージャンル1、社会、文歴、科学、芸音、スポーツ、フリージャンル2の7ジャンルがあり、ペーパー上位から順に選択できる。(フリージャンル1は好きなジャンルを、フリージャンル2はフリージャンル1で選ばれなかった4ジャンルの中から好きなジャンルを自由に選ぶことができる。) 早押しは通常+1だが、親のセットの時は+2となる。
第1セット「フリージャンル1」の親である黒巣さんはスポーツを選択。多答の問題は「オリンピック女子柔道の日本人メダリスト(9人)」というクイズの知識では解答が難しい問題。黒巣さんが「田村亮子」1人しか正解できないなど、全体的に正解率の低い結果に。親の黒巣さんは早押しで「槙有恒」を正解し、まずは一歩リード。第2セットは豊田さんが親となり、「科学」の多答問題は「黄道12星座のα星(12)」という問題。豊田さんは5個正解し、これを上回ったのは西村ヨーさん(8個)と木谷さん(6問)の2人のみ。1問目「キルナ」(スウェーデンの鉄山都市)はスルーになったものの、次の「ヨルン・ウッツォン」(オペラハウスの設計)は親の豊田さんが正解してトップに。第3セットは西村ヨーさんが親となり、文歴の多答問題は「ガリバー旅行記でガリバーが滞在した国(8)」という問題。ここでヨーさんが8問完答という離れ業を見せ、問答無用で最初の2問を独占、「絶対王政」を築く。(この完答は今大会中屈指の見せ場のひとつとなった。) 早押しも「佐倉惣五郎」「ヨッヘン・リント」を堅実に一人押しで正解した後、「テート・ギャラリー」も押し勝って一気に6ポイントでトップ。よほどのことがない限りコース別通過は確実となった。第4セットは高山さんが親で芸音の多答問題は「『料理の鉄人』に登場した鉄人(7人)」という問題。高山さんが5人正解し、上回ったのは北洞さん(6人)のみ。高山さんが早押しで「菊地大麗」「ジム・クーリエ」を正解して2位に。第5セットは木谷さんが親で、スポーツの多答問題は「ラグビートップリーグに初年度から参加するチーム(12)」。ここで大村さんが12個完答し会場を沸かせる。親の木谷さんも早押しで「藤沢秀行(しゅうこう)」を正解し、5ポイントに。第6セットは大村さんが親で、社会の多答は「アメリカ政府の15省」。大村さんが6問正解。これを上回った人がいなかったため、大村さんが最初の2問を独占。「デボン州」「中村修二」を正解して5ポイント。こうやって親になったプレイヤー達が確実に見せ場を作っていく様は、さすがというべきか。ここで高山さんが「李良枝(イ・ヤンジ)」「パルジファル」を正解してトップに。そして最終セット。「フリージャンル2」で北洞さんは「芸能音楽」を選択。「スポーツ」はフリージャンル1で取られていたために選べなかったのだが、この辺がどう影響するか。問題は「映画『七人の侍』で、七人の侍を演じた俳優(7人)」。映画好きで知られる北洞さんだけに完答も期待されたのだが、北洞さんは皆の過剰な期待を感じたのか首を横に振りながら渋い表情を浮かべ、結局1個正解したのみ。結局、全員が勝ち抜けの可能性のある接戦のまま最終局面となる。ここで、豊田さんが「ロメロ」(映画監督)、「ロス」(第2回ノーベル医学生理学賞)と連答し、5ポイントで3位タイに。次の問題を黒巣さんが誤答して残り2問。ここで正解すれば逆転となる北洞さんが「メルボルン五輪」に反応してランプが点けるが、「山中毅」を「古川勝」と誤答。最後の「渡瀬寅次郎」は正解したものの一歩およばず、京都オープンとの連続優勝はならなかった。最終的に高山さんが7ポイントでトップ。続いてヨーさんが親セットの3問正解だけで6ポイント稼いで2位。3位は木谷さん、大村さん、豊田さんが5ポイントでならんだためにサドンデスが行われ、「薩摩治郎八」を正解した木谷さんが最後のイスに滑り込んだ。
コース別B「早押しボード」
ムレさん、廣田さん、小村さん、川久保さん、塚本さん、沼田さん、鈴木舟太さんが参加。
20ポイントで勝抜けで、少数正解なら得点が増える。
過去の2大会の実績ではムレさん、塚本さん、沼田さんが有力とも思われるが、1問で大量得点も可能な形式だけに勝負は行方は分からない。ペーパーシードの廣田さんや前フリ系に強い印象のある川久保さん、独特の知識で知られる舟太さんの動向にも注目される。
1問目「ラ・リューシュ(蜂の巣)」は廣田さんが素晴らしいポイントで押して正解し、ボード正解は1人だけであったため+5ポイント。2問目「エルステッド」は沼田さんが押して正解し、ボードでも3人が正解。沼田さんは2問目以降11問目まで10問連続ボード正解し、危なげなく勝抜け。これに3問押して正解した塚本さんが15ポイント、廣田さんが14ポイントで続く。ムレさんはボード正解を重ねているものの、まだ8ポイントとやや苦しいか。12問目「メイエルホリド」(ビオメハニカを提唱)はムレが押して正解。しかし廣田さんもボード正解して16ポイントとし、少数正解なら一気に勝抜も濃厚な状態に。13問目「ルー・ブードロー」(大リーガー)を川久保さんが凄いポイントで早押し正解し10ポイントとし、これに廣田さんがボードで正解して19ポイント。更に14問目「ジョン・ミューア」を塚本さんが正解して、19ポイント。次の問題が中フリから後限定まで読まれてしまえば、その時点で廣田・塚本2人の勝ち抜けが濃厚。ムレさんは14ポイントと単独正解による勝抜リーチではあるものの、非常に厳しい状況。ムレさんもコース別で敗退なのか? しかし、ポイント的には厳しい状況にも関わらず、会場の視線はムレさんに注がれていた。皆の脳裏にあるのは第1回の「サンタマリア・デッレ・グラッツィェ教会」による大逆転劇なのか。あるいは数々の大会で見てきた奇跡の数々か。そして、問題が読まれる。「発祥地であるマトゥンビに住む呪術師キンジキティレが/」・・・もの凄いポイントでボタンが押されランプが点いたのは、ムレさん。会場がどよめく。ムレさんはもの凄いスピードでペンを走らせ、廣田さんと塚本さんがボード正解していないことを確認して一瞬安堵の表情を浮かべる。「マジマジの乱!」 正解音が鳴り、単独正解かと思われたが川久保さんがボード正解で勝抜を阻止。19ポイントで3人が並び、戦いはまだ終わらない。16問目「フィリピンのアポ山登頂」のキーワードで川久保さんが「蜂須賀正氏」を早押し正解し、ムレさんがこれをボード正解して2抜け。ホッとした表情がそれまでの苦しい戦いを物語っていた。川久保さんも17ポイントとなり混沌とした状況の中、17問目が読まれる。「通算23924リバウンド」で塚本さんが「チェンバレン」(NBA選手)を正解し24ポイントで3抜け。結局は本命の3人が勝ち抜ける結果となったが、オープン大会史上に残る大熱戦であったと思う。川久保さんも最後のボード正解で20ポイントには到達したもの一歩届かず、廣田さんもあと1ポイントというところで惜しくも敗退となった。そして、舟太さんに最後の最後まで「まだチャンスはある」と声援がとんでいたのが面白かった。
コース別C「ジャンル別スクエア」
コース別D「ジャンケン風通過クイズ」
準決勝PART1 ネオサバイバル
準決勝PART2は対決クイズ
決勝10ポイント先取のボード&早押し

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