第5回京都オープンレポート
第5回京都オープンのレポート。(記憶とメモを中心に書いているので、間違いは訂正していただければ有難いです。)
キャンパスプラザに着くと見たことのある人たちの集団が形成されていた。主催者発表の参加チームは57組(124人)。最近ご無沙汰していたプレイヤーを何人もみることができ、大会への期待も膨らんでいった。
オープニングで前回優勝の焼肉倶楽部へのインタビューなどが行われた後、予選開始。(だったかな?) 予選はチームの2人が「ペーパー」と「2○2×」に分かれて2人の合計ポイントの上位25チームが予選通過。25位以下は最終予選の下克上クイズに進み、更に5チームが予選通過というものであった。
ペーパー。50問のペーパーで、1問正解1点。近似値の「フィーエルヤッペンの日本最高記録は?」というのが笑いを誘っていた。(フィーエルヤッペンがどのようなものかを認識していれば大きく外さないという意味で実力が問われる良い近似値だと思う。) 問題は古今東西織り交ぜたスタンダードな問題群だと思うのだが、難易度はかなり高めだと感じた。「トップはせいぜい40点くらい。30点でも上位」と予想したのだが、はたしてどうなるか。
2○2×。全体を5組に分けて行われ、各組4人が勝ち抜けるまで行われる。1問正解で5点が加算され、更に1抜け15点、2抜け10点、3抜け5点が加算される。ペーパーに参加したので半分くらいしか見れなかったが、壮絶な押し合いが展開されていた。チーム「大村哲也」からはマスクマンが早押しコースに登場し、ボタンを押すと同時に覆面を脱ぐとRyuさんが出てきた所が1番盛り上がったシーンだろうか。4組目ではTakaさんが「雨傘番組」(ドーム球場の増加で減少している〜)を1問正解したが勝ち抜けられず、僕たちのちーム「もょもと」は最終予選行きが濃厚という結果に。
予選結果発表。総合トップは「ラ・ボレーム」(ムレさん・ボラさん)。ムレボラを逆さに呼んだチーム名というわけだ。予選総合成績は66点。ムレさんがペーパー46点という驚異的な得点であったのに加え、ボラさんが2○2×を2抜けで20点獲得しているのでダントツの1位であった。2位は前回優勝の「焼肉倶楽部」(横田さん、豊嶋さん)、3位は「ジオンの脅威」(加藤さん、伊藤さん)、4位は「チーム・クエスト」(原田さん、池田さん)。以下、強豪プレイヤー同士のタッグが次々と名前を呼ばれていき、まず25チームの予選通過が決定した。26位以下は最終予選へ。
最終予選は下克上クイズ。ペーパーに進んだ人だけが参加する。5人勝ち抜けの1○1×クイズを6セット行い、最終セットで勝ち抜けた5人が予選通過となる。26位以下といっても強豪チームがいくつもあり、最終予選と言ってもハイレベルな戦いとなった。「もょもと」は33位で2回勝ち抜ければ予選通過という位置で、1回は勝ち抜けたものの最終セットでことごとく押し負けて敗退。「年下の男」(石野さん、小林さん)、「悦狂タッグ」(春日さん、石塚さん)、「島人(しまっちゅ)」(大中さん、赫さん)などがここから勝ち抜けた。今回大会はタッグ戦でありながら予選を通過しなければ2人で戦うことが許されないという厳しいものであったが、僕が不甲斐なくこのような所で敗退してしまいTakaさんには本当に申し訳ないことをしたと思っている。
コース別は5コースあり、各コース2チームが勝ち抜け。
最初のコース別Aは関数を使った「ファンクションクイズ」。
「焼肉倶楽部」(横田さん、豊嶋さん)、「漁火兄弟」(秋田さん、斉藤さん)、「NO.2の会」(小村さん、百瀬さん)、「神戸市営地下鉄沿線代表」(山口さん、阪田さん)、「G7+1+1」(濱口さん、丸山さん)、「おはぎやぎ」(斉賀さん、小畑さん)の6チームが参加。
まず1○1×で正解・誤答による得点の入り方を決定する関数を決める。関数は「1人目の正解数×2人目の正解数」といったベーシックなものからハイリスクハイリターンなもの、あるいは「4−(誤答)」という得点が4点で固定というものまで様々あり、クイズの正解数だけではなく関数の方も重要なる形式である。
序盤は平たい展開。濱口さんが「ドラえもんの「くろうみそ」にも登場する/」で「山中鹿之助」を正解するなどして盛り上げる。「漁火兄弟」が誤答から一時はマイナスになったものの、中盤から自力を発揮して共に正解を重ね14ポイントでトップに立ち、勝ち抜けを決める。前回優勝の焼肉倶楽部は誤答から苦しい展開となりもうだめかと思われたが27問目「大森兵蔵」、28問目「ミラン・クンデラ」を横田さんが怒濤の連答で大逆転。「NO.2の会」も百瀬さんがラスト2問を押して勝負をかけるも、「デルフト眺望」「イコン」を正解することは出来ず惜しくも1点足りずに敗退。早押しの正解数では負けて無かっただけに悔しい結果となった。
コース別Bは3択サバイバルクイズ。
「カンプレーヤーズ」(大森さん、小田さん)、「白衣同盟」(平井さん、夘野さん)、「小さく前へならえ」(池田さん、小川さん)、「年下の男」(石野さん、小林さん)、「島人(しまっちゅ)」(大中さん、赫さん)、「悦狂タッグ」(春日さん、石塚さん)の6チームが参加。
正解が4人出るまで早押しクイズを行い、正解できなかった6人に3択を出題。チームの1人間違えればマイナス1、チームの2人ともが間違えばマイナス3という形式。早押しでチームの2人ともが正解したら+1のボーナス。最初は8ポイント所持でスタート。
1問目で小川さんが「アーサー=C=クラーク」(2001年宇宙の旅の原作者)を「ハインライン」、5問目で池田さんが「松下経営塾」を「ものつくり大学」と誤答。三択も2人とも間違えて開始6問で残りライフがわずか2となり、会場からは笑いがこぼれる。しかしラスト1ポイントから粘りを見せ、負けそうで負けない。そうこうしているうちに「年下の男」の方が先に0ポイントになって失格に。更には早押しによるボーナスでポイントが増えて行き、最後の最後には4ポイントでトップに。逆に序盤好調だった「白衣同盟」は最後の最後に追いつかれ「カンプレーヤーズ」とのサドンデスに。平井さんが「ジョー・ネイマス」を誤答しまい、ほぼ手中に収めていると思われた準決勝進出を逃してしまった。
コース別Cはクロッククイズ。
「陰陽
−クイズ王Nの時代−」(ヨーさん、ノボリさん)、「太陽にほえれ!」(遠藤さん、大村さん)、「森田と久栗の筋肉少女帯」(今村さん、森田さん)、「蟷螂の斧」(土橋さん、中田さん)、「KemistrY」(課長さん、黒巣さん)、「プロクイズQ−STYLE」(松尾さん、武笠さん)の6チームが参加。
12人が円状になり、同一チームの2人は対角線上になるように配置。早押しクイズが2問正解者が出るまで出題され、正解者が同一チームなら○1つがもらえる。その後にボーナス問題が出題され、正解したチームは1ポイントか1○がもらえるという感じのルール。(文章で表現するのは難しい) 8ポイントか3○で勝ち抜け。
序盤、大村さんが3連答するなど「太陽にほえれ!」が独走。更に大村さんが「サザエさんの磯野フネをキャラクターに/」で「日本郵船」を正解した後、遠藤さんも「スフレ」を正解し、4ポイント2○で中盤でリーチに。会場からは「誰かあいつらを取り締まってくれ」というヤジもとばされるなどやりたい放題。「陰陽
−クイズ王Nの時代−」と「森田と久栗の筋肉少女帯」もコンスタントに正解を重ねて2位争いを繰り広げる。そんな中、「プロクイズQ−STYLE」は効率よく○を2つ獲得してリーチをかける。そして松尾さんが「フレーザー」を正解した次の問題でまたもや松尾さんのランプが点灯し、「シュレーディンガーの猫!」と叫ぶも誤答。あれで勝ち抜けだったらかなり格好良かったのだが。結局このまま「太陽にほえれ!」と「Nの時代」が勝ち抜けで決まるかと思われたのだが、何故かノボリさんの指が暴発し、「Nの時代」は3×失格になってしまう。優勝へ向けて磐石と思われたのだが、大会屈指の実力派タッグはコース別で敗退となった。更に森田くんも勘違いからか誤答を重ね「森田と久栗の筋肉少女帯」も3×失格。松尾さんが「ホーム・スタジアムはホワイト・ハート・レーン/」で「トットナム・ホットスパー」を正解するも、次の問題を誤答で「プロクイズQ−STYLE」も失格。3チームが失格という荒れた展開になる中、着実にポイントを重ねた「太陽にほえれ!」と「蟷螂の斧」が準決勝進出となった。「KemistrY」も活躍が期待されたのだが、残念ながらここで敗退となった。
コース別Dはネオはさみクイズ。
「ラ・ボレーム」(ムレ・ボラ)、「ジオンの脅威」(加藤さん、伊藤さん)、「チーム・クエスト」(原田さん・池田さん)、「夜の同好会」(月森さん、石川さん)、「大村哲也」(沼田さん、Ryuさん)、「福岡」(岡田さん、野田さん)の6チームが参加。
早押しで2問正解したチームが出るまでクイズを行い、挟んだ問題数だけポイントを加算して次のセットへ。チームで別々の人が正解すると加算されるポイントが2倍になる、というような感じのルール。
コース別で中で最もハイレベルな戦いとなったのがこのコース。強豪プレイヤーが終結しただけあって、凄いポイントで次々と正解が重ねられていく。誤答もほとんど出ない展開であったものの、日本史問題を潰された時のRyuさんの顔は怖かった。終盤になってもポイントは横一線でどのチームが勝ち抜けてもおかしくない状態のまま最終セットに。まずはムレさんが「ピストン堀口」を正解して「ラ・ボレーム」が勝ち抜けを確定。残る席は1つ。ここで加藤さんが「モリス」を正解した後、地理Z優勝者の伊藤さんが勝負強く「嬬恋村」を正解し、「ジオンの脅威」が2チーム目の準決勝進出となった。
コース別Eは連想クイズ。
「自由の殿堂」(三浦さん、土橋さん)、「福岡山」(山神さん、石貫さん)、「F.N.S.(Fuck
N
suck)」(ラガーさん、深澤さん)、「土方歳三」(安藤さん、宮脇さん)、「SPECIAL
WAVE」(富田さん、高山さん)、「覆面夫婦」(上野さん、沢登さん)の6チームが参加。
早押し2問正解で1分間の連想クイズに挑戦。3×失格。
まずは安藤さんが「白水社」などをして「土方歳三」が連想クイズに挑戦。「NOVAうさぎ」を歌って正解を連想させるなど息のあった所を見せ、8問正解。会場を盛り上げる。しかし、このコースで最も笑いを取ったのは「覆面夫婦」。「ドムドム」に対して上野さんが「ダサいハンバーガー屋」というヒントを出し、沢登さんも躊躇なくと回答。上野さんは「バニラ」に対して「俺の好きなアイス」というプライベートなヒントを出したり、実際に「腕立て伏せ」をしたり会場を爆笑の渦に巻き込んだ。他にも「F.N.S.(Fuck
N
suck)」の深澤さんが無茶なヒントを出すのにラガーさんが正解を連発したり、「自由の殿堂」の三浦さんが「がに股」を実演して「こんなやつ」というと土橋さんが「テツandトモ」と回答したり、文章で全部伝えられないのが残念なくらい面白いコースとなった。結果の方は、連想でのコンビネーションが素晴らしかった「覆面夫婦」と「土方歳三」が準々決勝に進出した。
準決勝Aは上座クイズ。
「ジオンの脅威」(加藤さん、伊藤さん)、「漁火兄弟」(秋田さん、斉藤さん)、「太陽にほえれ!」(遠藤さん、大村さん)、「土方歳三」(安藤さん、宮脇さん)、「蟷螂の斧」(土橋さん、中田さん)の5チームが参加。
チームの2人がA列(1位〜5位)とB列(1位〜5位)に分かれての上座クイズで、最終的に「A列の順位
×
B列の順位」に正解・誤答のポイントを差し引きした値が少ないチームが勝ち抜け。
ここでも「太陽にほえれ!」が好調で、大村さんが「ミクログラフィア」、遠藤さんが「O嬢の物語」を正解するなどして常に両者が上位に。「土方歳三」は安藤さんの正解だけでは苦しいかと思われたのだが、ここにきて宮脇さんが「ラヴェンハム」(キルティングが有名なブランド、ってなんだそりゃ)を読みきりで正解して会場をどよめかせるなどして台風の目に。「漁火兄弟」は秋田さんがアグレッシブに正解を重ねていくも、斉藤さんが突然の不調でやや苦しい展開。一方で、「ジオンの脅威」も中盤まで苦しい展開だったものの終盤に来て正解を重ね2位をキープ。「太陽にほえれ!」が勝ち抜けを確定、2位以下はダンゴ状態という混沌とした中で最終問題が読まれ、秋田さんが「木下杢太郎(もくたろう)」を正解。なんとパートナーの斉藤さんが末席で0○1×という絶不調にもかかわらず「ジオンの脅威」に追いついてサドンデスに。秋田さんが「ゴルジ」を正解して大逆転で決勝進出となった。この勝負強さにはシビレました。「蟷螂の斧」はあまり良いところの無いまま敗退となったけど、中田くんの2大会連続準決勝は地味に凄いと思う。
準決勝Bは通過&早押しボード。
「ラ・ボレーム」(ムレ・ボラ)、「焼肉倶楽部」(横田さん、豊嶋さん)、「カンプレーヤーズ」(大森さん、小田さん)、「覆面夫婦」(上野さん、沢登さん)、「小さく前へならえ」(池田さん、小川さん)の5チームが参加。
通常の早押し2問正解で通過早押しボードに挑戦。通過早押しボードでは「解答権を取って正解し、パートナーも正解」すれば勝ち抜け。「解答権を取って正解し、パートナーが不正解」なら通過続行で、それ以外は通常早押しに戻るというルール。
1問目、ムレさんがエヴァ前フリとは全く関係なく「ライデンフロスト」を正解し、2問目はボラさんが正解していきなり通過席に。ここでムレさんが押して「河野和洋」(5連続敬遠)を正解するも、ボラさんが不正解。次の問題もムレさんのみが正解。5問目で映画の問題が出題され、決まったかと思われたが「ジュリー・アンドリュース」は豊嶋さんが押しかって阻止。しかし、ボラさんが「サム・スニード」、ムレさんが「中村裕」正解ですぐさま通過席に戻り。ムレさんが「イオ・ミン・ペイ」を押して正解するもボラさんの解答は「イー・メン・パオ」(?)という惜しい誤答。次の問題で小田さんが「パンテオン」を正解し阻止。2問スルーの後、ムレさんが「飯島澄男」、ボラさんが「幸田幸」を正解して3度目の通過席に。「ブンダーカマー」はムレさんのみが正解。ボラさんがボード不調かとも思われたが「ブリッジマン」(ダイヤモンド)を読みきりで正解して(スルーでも通過席続行なのでルール上押す必要はなし)意地をみせ、これで流れが変わる。そして、「VIKING」がスルー、「東京蹴球団」(第1回天皇杯)になった次の問題、「WTAを設立」のキーワードで何人かが一斉にボタンを押すがムレさんのランプが点き、ボラさんも「ビリー・ジーン・キング」を正解。解答権をほぼ独占する完勝で決勝進出となった。「ラ・ボレーム」勝ち抜けの興奮冷めやらない中、直後の問題を横田さんが早押し正解で「焼肉倶楽部」が通過挑戦。「ロドニー・ピアーズ」(服部剛丈くんを誤射)を正解して勝負強く勝ち抜け。形式的にもメンバー的にも長期戦も予想されたが、力強さと勝負強さをみせた2チームが決勝進出となった。
決勝は10○4×。
「ラ・ボレーム」(ムレ・ボラ)、「焼肉倶楽部」(横田さん、豊嶋さん)、「漁火兄弟」(秋田さん、斉藤さん)、「太陽にほえれ!」(遠藤さん、大村さん)。
1問目「キャビン・ライアル」をボラさんが正解。更にムレさんが「司馬江漢」、ボラさんが「ポーリング」を正解し3ポイント。しかし「太陽にほえれ!」も大村さんが小関順二、遠藤さんが「小池一夫」「田辺清」を正解して追いつく。遠藤さんは前回決勝で敗れているだけに、今回にかける意気込みのようなものも感じた。ムレさんとボラさんが1問づつ誤答して2×となるが、「ラ・ボレーム」の勢いは止まらない。ムレさんが「田中芳男(?)」、ボラさんが「宮本征勝」(サッカー選手・監督)、ムレさんが「イスタナ・ヌルル・イマン」(王宮)と2人が交互に正解して6ポイント。横田さんが「藤原藤太」「リサとガスパール」を連答、斉藤さんが「地唄舞」を正解、秋田さんが「恋衣」「上林暁」を正解、大村さんが「天然理心流」「ヒルズボロの悲劇」を正解するなど他のチームも追い上げるが、ボラさんが「ソーク」、ムレさんが「チック・ハーン」、ボラさんが「カスバ」を正解して9ポイントでリーチ。そして、「メムノーン」がスルー(?)になった次の問題。ボラさんがランプを点け、答えを発する。「チチュルブ・クレーター!」。鳴り響く正解音。ペーパー以降全ラウンドで他チームを圧倒した「ラ・ボレーム」が第5回京都オープンのチャンピオンとなった。優勝商品として2人で使えるものということで授与された賞品の「野球盤」(エポック)と、ムレさんの「次回は別のチームで優勝を狙いたい」という発言が会場の笑いを誘った。ラストにエンディングとしてスクリーンにスタッフロールが格好よく流れて終了のはずが、最後の最後でパソコンのトラブル。スタッフ一覧がテキストで表示され、全くしまらない終わり方になったがネタとしては最高に面白いエンディングとなった。
あとは飲み会の話とかを書くかも。
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