ロックフェス日記

突如行ってきたロックフェスの記録。
ミクシィからの転載



「初めての音楽ライブが遠方のロックフェスに一人で参加と云うのは無謀すぎる」と云っていたのだが、書いた後に「無謀か……じゃあやらなきゃなぁ」と云う天の邪鬼根性がムクムク浮上。
 で、行ってきました『長崎スカイジャンボリー05』 お目当てはサンボマスターとイナズマ戦隊。

 12日に仕事が終わってからブラオペのアクションを書いて、13日の朝方に帰省。親戚の所や友人の所に行って13日深夜に熊本に戻り、14日の朝7時半にツアーバス出発。出発する時点で疲れ気味。
 以前航空ショーで、日焼け対策などをしていなかった為に文字通り痛い目に遭った事を反省し、今回は日焼け止めは勿論、汗ふきシートや冷えピタなど、日焼け、暑さ対策はばっちり。飲み物だってスポエネとお茶の両方用意だ。おかげで荷物が多い事。
 暑さ対策ばっちりと云いながら、服はTシャツに長袖シャツにベストと云う格好だけど。ええねん。いつもこの格好だからええねん。

 余談だが、熱中症対策の基本アイテムを前日に友人と買いに行った際、「昭和一桁の新聞記者みたいだ」とか「昭和一桁の書生みたいだ」などと、どうしても昭和一桁の男に見られる模様。
 結局、「昭和一桁の書生」と云われたハットを購入。その後、それを被っていると、友人の奥さんに「また怪しい……」と云われ、その帽子を自分の娘が被っていると「被る人によって違うもんだねぇ」 どうせ怪しいのは帽子じゃなくてウチ自身ですよ……。


 会場に到着。取りあえず空いている所に座るが、何となく手持ちぶさたで売店などを見て回るが、当然ながら戻る頃にはさっき座っていた場所は既に埋まっている。これが1人で参加するデメリットだな。レジャーシートなんて気の利いた物持って来てないし。
 で、仕方なく他の空いている所を探し、比較的前の右端に座る。ゴミ箱が近いから空いていたようだ。隣には、これまた1人で参加と思われる女の子が。こちらはしっかりレジャーシートを敷いている。

 そうこうしている内にいよいよ開演。話に聞くフジロックやロッキンなど、大規模なフェスと比べて違うのは、会場移動する必要が無いので一日行楽気分でまったり出来る(その分出演アーティストの数が違うが)のと、これは意外と云うか特異だと思ったのは、進行表が無いと云う点。
 ウチが知らないだけでどっかに進行表があるのかなと思ったが、みんなMCの宣言を聞いて始めて前のフェンス内に移動したり(ずっとフェンス内に居る猛者も少なくなかったけど)、どっかから戻ってきた人が「トリ(最後)サンボらしいのは解った」と仲間内に云っていた事から、やはり正確な情報は誰も知らないらしい。

 そうかサンボは最後なのか。と思いつつ、途中汗を拭いたり日焼け止めを塗り直したり、たまに首筋に貼った冷えピタ張り替えたりしながら他のバンドを眺める。
 日焼け止めは初めて使ったけど、これ塗ると普段よりも汗が出る気がする。それも珠のような。あと、鏡が無いと顔に白く残ってないか不安だしベタ付くし、なかなか大変。
 隣の女の子も、頻繁に手鏡を見ているなと思ったら、その都度日焼け止めを塗り直している模様。少しだけ見えている足首にも塗っていたりと、なかなか大変そうだ。
 フェンス内に移動する人の数で大体の人気は解るが、やはり人気のあるバンドは盛り上げ方が上手いし面白いなぁ。

 しかし、待てど暮らせどなかなかお目当てのバンド(サンボは最後と云う噂だから、取りあえずはイナ戦)の番が来ない。お茶もすっかり、ぬるいどころか少し熱くなっている。
 飯も喰いたいが、何となくこの場を離れるのが憚られて、持ってきたゼリー飲料で保たせる。バッグは置いていけないけど、手拭いの上にお茶でも乗せておけば、それで場所取りにはなるんだろうけど。
 隣の女の子も朝から全然動いておらず、端から見たら「こいつ等何しに来たんだ」と思われているかも知れん。

 そして7組目。イナ戦はまだかと思っていると、次はサンボマスターだとMCの宣言が入る。なんだ、サンボ最後じゃ無かったんかい。ともかく、ここに来てようやく前方のフェンス内に移動する事に。と、その前に。
 そこで隣の女の子を見る。どうやら動く様子が無い。タイミングは今しか無い。云うべき言葉を頭で反芻し、思いきって声を掛けた。
「あの、すみません。前に行ってる間、荷物見ていて貰えますか?」(予告修了。色気のある内容じゃ無くててスマヌ)
 バッグを持って行くと絶対邪魔になるし、かといってその場に置いていくのも不安だ。なのでここは誰かに託すに限る。まぁ、託す人が信用に足る人物かどうかと云う問題もあるが、ここは女の子の事を信用だ。

 そんな感じで、ぶしつけな申し出を快諾してくれた女の子に感謝しつつステージ前に移動。少し出遅れた感があったが、思ったより前の方に行く事が出来た。
 以下、台詞の細部や前後関係は結構曖昧だけど、そんな雰囲気だって事で。

「良〜いフェスだねぇ。フラカン(フラワーカンパニーズ)は見れるしKEMURIは格好いいし……」
 で始まった山口節。分不相応なホテル(ホテル名が出ると笑いが起こっていた。地元では名の通ったホテルなのだろう)に泊まった話や、そこで有料放送をがっつり見た話。そこでくんずほぐれずしている男女よりもあんた等はひとつだと云う。やはり面白ぇなぁ。
「唄っても、宜しいか〜!」
「うぉ〜〜ッ!」X数度繰り返し
 で始まった一曲目。ハッキリ云って曲順なんか覚えてねぇ。とにかく拳を挙げて叫びまくる。
 途中のMC。戦後60年と平和の街長崎と云う舞台で、山口節が炸裂しない訳が無い。以前テレビでライブ映像を見た時、実際ライブ見たら泣きそうになりそうだと思っていたが、やはり泣きそうになってしまった。
「俺ぁあんた達の事を金儲けの道具としか見ていないかも知れない。だからその声は、この街で亡くなった人達の為に挙げてくれ」
 そして「愛と平和」の連呼の後に始まったのは『世界はそれを、愛と呼ぶんだぜ』
 くそう、以前イマイチと云っていたこの曲だが、ライブでやると凄ぇ盛り上がるじゃねぇか。
 途中知らんバラードっぽい曲があったが、割と短かったし、オリジナルだろうか?
 全部で何曲だったか覚えてないが、好きな曲は全部やってくれたので満足。ラストは
「もう一曲、唄っても宜しいか〜!」
「うぉ〜〜っ!」
 と『月に咲く花のようになるの』(だったと思う)で絞め。
 オイオイお前ホントにライブ初参加かよ? と自分で突っ込みを入れたくなるほど、跳んで、拳を突き上げ、叫んで来た。
 くそうサンボめ。このウチにこんなにも「愛と平和」を連呼させるとは。まぁ、ウチの人生のテーマは「愛」だけどな。
 しかしもうふらふらだ。こんなにも体力を使うものだとは思わなかった。


 サンボのライブが終わり、元の位置に戻る前にちょっと屋台に寄り道。隣の女の子に、荷物を預かって貰ったお礼に飲み物の一本くらい持って行った方が良いだろうとは思っていたのだが、少なくとも俺が見る限り、朝からお茶以外何も口にしていなかった様なので、ついでにたこ焼きも買っていく。まぁ、たこ焼きは自分が喰いたかったからでもあるが。
 たこ焼きにアクエリアスを二つずつ購入。あまり良い組み合わせでは無いが、汗をかくのにお茶だけだと塩分が不足しそうだからだ。

 元の場所に戻り、荷物の件で礼を云い、
「宜しかったらどうぞ」
 とたこ焼きと飲み物を渡そうとするも、
「いえ、良いですよ」
 拒否られたー。
 遠慮していると云うよりも警戒されている感じ。いや、ちゃうねんで。そんなつもりあらへんで。大体こんな遠方でナンパしてもしゃーないし、お嬢ちゃんはウチの対象年齢からちょっと離れてる(恐らく10代)から大丈夫や。
 なんてこっちの都合など向こうの知ったこっちゃ無く、そりゃ警戒もしようと云うもの。
 とは云え受け取って貰わないとこっちも困る訳で。1人で2パック(しかも1つは受け取って貰えなかった物)食べるのは、喰えない事は無いが虚しすぎる。ここは無理にでも受け取って貰わないと。
「でも、朝から殆ど食べてないんじゃないですか」
 と場を繋げながら、次の一押しで無理にでも受け取って貰おうと思っていると
「じゃあ……」
 と、一押しする前に受け取ってくれた。傍らに置くだけで喰ってはくれなかったが、取りあえず助かった。

 自分の場所に座り汗ふきシート数枚使い汗を拭く。もう日も傾いている事だし日焼け止めは良いかなと思うが、ここで油断するとまた痛い目に遭いそうなので一応塗る。
 やっと落ち着いて自分の分のたこ焼きを開け2個くらい喰ったところで、MCが次のアーティストを告げる。
「ウェルカム! The! イナズマ戦隊っ!」
 って連チャンかよ。せっかく汗拭いて日焼け止め塗り直したのに台無し。また隣の女の子に荷物を頼み、前に出る。今回は更に身軽にしようと、帽子、眼鏡、タオルも置いていく。

 ステージ前に移動してすぐ後悔。傾いたとは云え、まだ結構日差しは強い。帽子とタオルは持ってくるべきだった。体力全然回復してないし、たこ焼き喰っただけで水分摂ってないし、保つだろうか。

 そしてライブ開始。うわー凄ぇ。正直、サンボがメインで、イナ戦は半ばおまけみたいに考えていたのだが、とんでもない。純粋に楽曲だけで云えば、サンボ以上にノリやすいかも知れない。
 そりゃ歌詞に「ハイ、ジャンプ!」なんてありゃ、それに合わせて高く跳ぶっちゅうねん。レバー↓から↑方向に入れるっちゅうねん。
 殆どの曲は数日前に借りたCDを帰省やここまでのバスの中で聴いていただけで、細かい歌詞までは知らんかたのだが、それでも十分盛り上がる事が出来た。つか、もう倒れそう。日焼け止めのせいもあるかも知れないけど、ウチが顔に汗かくなんて何年ぶりだろうか。
 そして最後はやはり『応援歌』で大盛り上がり。やはりイナ戦はこれをやらないと終われない(初参加の癖に偉そう)。しっかり燃え尽きて来た。シャツの上半分は汗でぐっしょりだ。

 元の場所に戻り、また荷物の礼を云って水分補給。座っている場所は良い感じに日陰になっているし、アクエリアスもうめぇー。
 落ち着いたところで少し冷めたたこ焼きを喰っていると、隣の女の子が帰り支度を始める。少し早いが、お目当てのバンドは全部終わったからか、時間的な都合だろうか。楽しみ方は人それぞれだが、一度もステージ前に行ってないのは勿体ない気がするなぁ。
 去り際に会釈してくれたのに対し、本来ならちゃんと立ち上がって改めて礼を云うべきであったのに、座ったままの会釈で済ませてしまった事に反省。こういうところが自分のあかんところやなぁ

 その内乾くだろうと思っていた汗だが、そんな生やさしい湿り方では無く、日も落ちてきて益々乾く見込みもなくなり、このままでは風邪を引いてしまうと、Tシャツを買いに行く。荷物になるからと換えのTシャツを持ってこなかったのは不覚だった。
 あまり知らんバンドのを買っても仕方ないので、イナ戦のTシャツを購入。黒が欲しかったけど売り切れだったので白Tシャツ。芝生に戻り、その場で着替え。こういう時男は楽だなぁ。

 さて、ウチが陣取った右側の方には、ロープを張った向こうにスタッフ用通路として使われている遊歩道があるのだが、ここをたまに演奏の終わったアーティストが通り、声を掛けられたりサインを求められたりしている。みんなこういう事を想定して、ちゃんとマジックを用意しているんだなぁ。
 と、そこに見覚えのある人が居るなぁと思ったら、サンボのベースの近藤さんであった。すぐにサイン待ちの列が出来る。
 最初の方でサンボのTシャツを買っていた事を思い出し、せっかくだからそれに書いて貰おうかな。ペンは持ってないけど、誰かに借りたらいいさ。
 そんな訳でTシャツだけ持って列に並び、後ろについたあんちゃんにペンを貸して貰う。しかし何故か赤ペン。
「いや、実はこれ拾ったんですよ」
 この場で赤ペンが落ちているとすれば、それは恐らくスタッフの落とし物であろう。ともあれ、ありがたく使わせて頂いた。赤ペンでサイン頼んでも良い物かなとも思ったが、快くサインと握手をしてもらう。今日は人様の世話になりっぱなしだ。

 しばらくのんびり座って体力も回復してくると、このまま終わるのも勿体ない気がして、残り二組、あまり知らんバンドだが前に行って跳ねてくる事にした。ただ、もう荷物を頼める人は居ないのでバッグは持って行って、後ろの方で大人しめに。

 と、右前方に数人走って行くのが見え、目をやると、サンボの山口さんが居た。どうやら出てきた所にサインを頼まれ、それを目ざとく見つけた人が走ってきたんだろう。
 ちょうどさっきのTシャツが手元のバッグに入って居るし、ウチもまた並んでサイン貰おうかなと思っていると、列が出来たのを見て山口さんが何か云っている。良くは聞こえなかったが、ジェスチャーなどから察するに
「(ステージを指して)あっちあっち。あっち演ってるから、あっち観てよ。ごめん、ごめんね」
 と云いながら去っていかれた。確かに、こんな所でサイン会みたいになったら、他の人から見てあまりいい気はしないだろう。サインは貰い損なったが、ウチの中で山口さんの株は上がった出来事であった。

 さて、ステージに目を向けると、モンゴル800と最後はPOTSHOT。両方とも知らん曲ばっかりで跳ねまくり。気温も下がってきたので、流石にサンボやイナ戦の時ほどではないけど、せっかく着替えたのにまた汗をかいてしまった。
 モンゴル800は、『小さな恋の歌』だけは聞いた事があったが、少しでも知っていると入りやすいな。
 POTSHOTは解散を控えていて、九州では最後のライブになると云う事なのでまた特別な盛り上がり。全然知らん曲ながらも、跳んだり踊ったりするのが気持ちいい。トリと云う事でアンコールもあり、それも終わってメンバーがステージから居なくなってからも、暫くは観客の歌声が鳴り響いていたのが印象深い。

 イベントも終了し、バスに戻る。バスの時間が無ければ、このままロープウェイで展望台まで行って夜景でも見たいところだ。女の子が一緒だと尚良し。
 バスの方は意外に集まりが良く、思ったより早めに出発。所々に見える夜景が綺麗で
「さすが夜景の名所ですねぇ」
 などと隣のおっちゃんと喋る。女の子と展望台とは偉い落差だ。このおっちゃん、ライブやコンサートなど、色々幅広く行っているようで、熊本のライブハウスなどについて教えてもらう。先日はスマップのコンサートにも行ってこられたと云うので、かなり無節……もとい、幅広い。
 バスの後半はぐーすか寝ている内に到着。日付も変わり、怒濤の一日が終わった。


 非常に良いイベントだったのだが、一部マナーの悪い人が居たのが残念。会場内は禁煙で、MCが注意を促しているのを聞きながら平然と吸ったり、スタッフが個別に注意して回っているのに、後でやっぱり吸ったり。
 あんた等のせいで世の喫煙者の肩身がどんどん狭くなっているのだ。自分の首だけなら良いが、他人の首まで絞めるのはやめろ。
 と云いつつ、ウチもモンパチとPOTSHOTのステージ間に、フェンス内でケータイ操作していてスタッフの方に注意を受けてしまいました(フェンス内は携帯電話禁止)。恥ぃ。反省。

 予想通りサンボが良かったのと、予想以上にイナ戦が良かった。帰ってきてからは、ライブでやった曲を中心にイナ戦ばかりばかり聴いているよ。
 良いねイナ戦。バタくさ〜い感じがまた良い。何故か安田大サーカスのイメージ。今時平気で「どーん!」なんてかけ声入れているからか。
 今度こっちでライブやるみたいなんで、チケットが取れたなら行ってみよう。サンボもこっちでライブやんないかなぁ。


 てな感じでフェス日記はこれで終了。ホントは帰ってきた日に書いてしまうつもりだったが、とてもそんなんで済む分量じゃなくなったなぁ。
 そして案の定、翌日からしばらくはふくらはぎがビッキビキに痛かったりする。

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