海の幸
fruitsde merフリュイ ドゥ メール

(英)seafood  (伊)frutti di mare


日本語では海で獲れる食材全体を示すが、フランス語(海のフルーツの意味)は貝、甲殻類、うにのこと。
第二次大戦前までは牡蠣以外の生で供する貝を意味していたが、今では大盆に敷いたクラッシュアイスの上に殻ごと生の牡蠣やムール貝、あさり、プレール、うに、塩ゆでしたかに、ばい貝、たまきび貝、あかざえび、小えびを、くし切りしたレモンと共に並べる。この料理名を「プラト・ド・フリュイ・ド・メール plateau de fruits de mer(=海の幸の盆)」という。かつては秋から春だけレストランの外でエカイエ ecailler(=牡蠣開け職人)がものすごい速さで貝を開けて盆に盛っていたが、現在では年間通じてこれを供する店が増加した。この盆は高さ20cmほどの台にのせ、下にはマヨネーズ、みじん切りしたエシャロットを加えたワイン酢をソースとして置き、2〜3cm幅で切ったライ麦パンの薄切りとバターを添える。また手で食べるのでフィンガーボールを用意する。何種類かの貝やえびを使った料理にもこの名を用いる。

⇒えび、貝、かに。

※事典の記述とは多少異なります。







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