『Watchmen: The End is Nigh Part2』デモふいんき訳
 意訳してたり誤訳もしてそうなので当分は原文併記。
 誤訳が落ち着いたら原文は削除予定です。

訳:さぼり( http://cosmicsmash.moe-nifty.com/dempa/ )

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[history]
09/10/04 見直したら最後の一言が誤訳っぽいので修正。
09/09/05 誤字ほかプチ修正。
09/09/04 ナイトオウル編のエンディングを追加。
         ついでに細部調整。
09/08/19 地味に調整・最後に補足追加。
09/08/18 あちこち細かい調整や修正。
09/08/17 とりあえず翻訳完了。
         Chapter3は戦闘シーンの台詞も追加。
09/08/14 Chapter3のシーン3アップ。その他あちこち修正。
09/08/13 Chapter3のシーン2までアップ。その他修正。
09/08/11 プレイ&翻訳開始。Chapter2冒頭まで。

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[メモ]
 今回はPart1から5年後の1977年7月。
 「ヒーローが自分達の仕事を奪っている」として警官がストを起こし、
 街が無政府状態になったところ。
 この後暴動鎮圧を経て8月にキーン条例(ヒーロー活動禁止条例)が制定される。

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Prologue


街を歩くロールシャッハ。


 Rorschach: Rorscach's Journal, July 30th, 1977.
       日誌 ロールシャッハ記 1977年7月30日
            Sunset brings no relief from the abysmal heat.
       底無しの暑さは陽が落ちても弱まる気配を見せない。
            it's only one symptom of city's sickness, it's delirium.
             これもこの街の病の1つの顕れなのか…街は今や せん妄状態だ。
            it lies fitfully in bed now, babbling incoherently in a fever dream.
       熱に浮かされた病人どもの、発作的で支離滅裂な虚言が飛び交っている。
            it wouldn't take much to send the whole city into convulsions and
            begin vomiting blood...
       街全体が痙攣を起こして血を吐き出すまで如何ほどもかかるまい…


 新聞(ニューヨーク・ガゼット)の販売機から新聞の見出しが見える。


   "POLICE STRIKE ENTERS SECOND DAY"
  《警官ストライキ2日目に突入》

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Chapter 1


オウルシップ(アーチー)の格納庫。
整備中のナイトオウルの背後にロールシャッハの影が。


 Nite Owl: Jesus, Rorschach! Don't you ever knock?
  おいおい、ロールシャッハ! ノックくらいしろよ?

 Rorschach: Never bothered you before, Daniel.
  細かい事を気にするじゃないか、ダニエル。

 N: With the strike on, the crazies've been out in a force...
    more than usual, anyway.
  警官ストで異常者どもが野放しになってるからね…いつも以上に。

 R: Need your help. A girl's missing. Her family received a package...
  助けが欲しい。少女が行方不明で、彼女の家族の元に小包が…

 N: One girl? You're concerned about one girl, when the city's about to erupt?
  女の子だって? 君は街が一触即発状態だってのに女の子一人にかまけてるのか?

    Listen, I'd like to help.
    but I've gotta put Archie back together if we're gonna have
    some chance of keeping the peace in -
  いいかい、僕だって手を貸したいさ。
  でも街の秩序を回復するため、僕はアーチーの組み立てを優先しなくては…

 R: Just watch the film with me.
  このフィルムを観てくれ。


映写機を用意してフィルムを再生する。


 N: Where did the parents get this?
  親御さんは誰からこれを?

 R: Good Samaritan or blackmailer... they didn't say.
  善意の第三者か脅迫者か…口を開こうとはしなかった。


フィルムの映像。若い女が吊るされて乗馬ムチを突きつけられている。


 Girl: I'm sorry, Head Mistress, I didn't mean to --
  お許し下さい、女王様、そんなつもりは…


ムチの主はカメラ外で見えないがお仕置きタイム発動の気配。


       P-please, don't, Head Mistress. I --
  お、お願いです、お許しを女王様。私は…


映像が切れる。


 N: That's all there is?
  これで全部か?

 R: Who was molesting her, is the real question.
  ああ、ムチの主が誰なのかは全くわからん。

 N: Hold on a sec... This is a new lens I developed.
  ちょっと待ってくれ…僕が開発した新型レンズがある。


静止した映像が鮮明になる。窓の外に「PREASURE ISLAND」の看板。


 R: Know the place. Let's go.
  知ってる場所だ。行くぞ。

 N: Whoo! I told you, I've gotta fix Archie --
  おい!言ったろ、僕はアーチーを組み立て…

 R: Fine. Your hands will stay cleaner that way.
  結構だ。そっちのほうが手も汚れないだろうしな。

 N: Oh, please. Not another Grice.
  わかったよ、皮肉は勘弁してくれ。


現場に到着。


 N: That's that over there, so... This must be it over here.
  あれが例の看板だ。という事は…この建物だな。


ストリップ劇場「THE HONEY PIT」へ。


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Chapter 2


巨大ポルノ施設で乱闘の末、フィルムが撮影された部屋に到着。
そこから Director's Room に入るとデスクにはフィルム監督
らしきおっちゃんが。乱入した二人を見て驚く。


 Rorscach: Violet Greene. Where is she?
  バイオレット・グリーン(※吊るされてた女)はどこだ?


震える手でタバコに火をつける監督。


 Director: Who? I don't know what you're talking about.
  誰だと? 何の話かさっぱりわからんぞ。

 R: Know plenty enough --
  なら存分にわからせてやる。


ロールシャッハ、監督に豪快なダッシュエルボー。
そのまま後ろの窓に頭をゴスゴス叩きつける。
頭を割られ動かなくなる監督。


 Nite Owl: Dammit, Rorshach! He might've had some infomation --
  何て事を、ロールシャッハ! 彼は何か情報を持っていたかも…

 R: Powers of observation first to go...
  まず最初に相手をよく観察することだ。


監督の死体のそばに拳銃が落ちている。
(会話しながら机の下で銃に手を伸ばしていたらしい)


 R: ...or may be it's the will to do what needs doing.
  …そうすれば何をすべきかは自ずとわかる。


クローゼットをあけるナイトオウル。


 N: Maybe she's in here somewhere...
  彼女はここのどこかにいるはずなんだが…


見つけた映画フィルムを再生するとさっきのフィルムと同じシーン。
今度はムチの主が映っている。


 N: Twilight Lady. I shoulda' known.
  トワイライト・レディだ。思い当たるべきだったよ。
  (※原作Chapter7に写真などの形で登場。同Chapterでの描写から、
    逮捕前はナイトオウルと深い仲だったのではと言われている)

 R: Didn't you...?
  おい、こいつは確か…?



施設を後にする二人。


 N: Yeah. In sixty-eight. You were outta town on the Schipono case.
    She only got out four months ago.
  ああ、1968年に僕が捕まえた。君はその頃シポーノ事件で街を出ていたがね。
  彼女は四ヶ月前に刑期を終えたばかりだ。
 (※ウォッチメン年表に「1968年 ナイトオウルがトワイライト・レディを
   逮捕」とある。「シポーノ」は詳細不明)

 R: Remember her last place of residence?
  奴の最後の住処はわかるか?

 N: Yeah...
    Back to the Upper East Side --
  ああ、アッパー・イースト・サイドに戻って…


車をひっくり返して暴れるノット・トップス(本編に出てくる
チョンマゲ頭のチンピラ)の一群に遭遇。


 Knot Tops A: HEY! There's a coupla masked freaks! Get 'em!
  おい、覆面野郎の二人連れだぜ! やっちまえ!


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Chapter 3 開始デモ


ノットトップスの大群を突破してナイトオウルのガレージへ到着。
フロートバイク(原作で南極で使った乗り物)で川を渡り、
トワイライト・レディのアジトの豪邸へ。


 Rorschach: Dressed up pretty, but still a whorehouse.
  綺麗に飾り立てても所詮は売春宿だな。


呼び鈴を鳴らすと玄関が開き、サングラスをかけた男が出る。


 Man: May I help you, gentlemen?
      Do you have a special companion in mind... or merely a room for you both?
  いらっしゃいませ、紳士方。
  ご指名の娘はおありでしょうか…それともお二人でお楽しみで?


問答無用で男を叩きのめすロールシャッハ。屋敷に突入。


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Chapter3 戦闘パート1
(※ラストバトル中の台詞が外せないので Chapter3 のみ戦闘シーンも翻訳。
  ランダム台詞は対象外)


[ステージ開始時]
 Rorschach: Need to find Violet Greene...
            Twilight Lady must pay for her indiscretion.
  バイオレット・グリーンを見つけなくては…
  トワイライト・レディにはやつの愚行の報いを受けさせてやる。


[移動中会話1(最初のホール突破後)]
 R: This place... cesspool masquerading as Shangri-la for the weak-minded,
    deplived.
    Would take flood of biblical promotions to cleanse its stench.
  ここは…意思薄弱者や困窮者にとっての理想郷を装った掃き溜めだ。
  聖書のような御託の洪水でその悪臭を覆い隠しているんだ。

 Nite Owl: For once I agree with you, Rorschach. I'm finding this place
           legitimately disturbing. The sooner we find Violet, the better.
  その点については同意するよ、ロールシャッハ。ここはまっとうな場所じゃ
  なさそうだ。バイオレットを早く見つけたほうがいいな。


[移動中会話2]
 R: Classical architecture, chandeliers, plush carpet, long drapes... Hrmm...
    but upside bordello is still cat house and a call girl is still just to
    filthy whore!
  古風な建築、シャンデリア、高価なカーペット、長いカーテン… (Hrmm...)
  だが、売春宿がどう飾ろうともせいぜいがネコ屋敷だ。
  そしてコールガールも所詮は汚らしい淫売でしかない。


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Chapter3 中間デモ1


ボンデージ軍団を蹴散らして邸宅の奥へ。
ロールシャッハがお楽しみ中の個室のドアを次々蹴り破るうち、
ムチでSMプレイ中のボンデージ姿の中年男と若い女を発見。


 Rorschach: Violet Greene?
  バイオレット・グリーンか?


男を壁に押し付けるロールシャッハ。
ナイトオウルが女を保護する。


 Man: You better back off, son. You don't know who you're dealing with.
  下がったほうが身のためだぞ。誰に無礼を働いてるかわかっとるのか?


ロールシャッハ、ムチを振りかぶる。


 R: Filthy degenerate about to swallow a riding crop --
  ムチがお似合いの下衆な屑野郎だろう…


扉から部下を引き連れてトワイライト・レディが登場。


 Twilight Lady: I'd let the senator go if I were you, Rorschach.
  私なら議員を解放するわね、ロールシャッハ。

 TL: The police would be so angry if someone got hurt in a place
     they've sworn to protect.
  警察も自分の所轄で市民がケガをさせられたらさぞかし怒るでしょうよ。

 R: Too bad for you the police are on strike.
  あいにく警察はスト中だ。

 TL: Not the Chief, the Commissioner, or the Mayor -- loyal clients all.
  そうでない者もいるわ。局長・署長・市長…皆うちの上客よ。

     Nite Owl. Nice of you to visit. No letters, not a single call...
     I thought you'd forgotten me.
  ナイトオウル、来てくれて嬉しいわ。便りも電話も無くて…
  私の事を忘れたのかと思っちゃった。

 Nite Owl: Uh, no, but... Holding an underage girl for the purposes of
           pornography and prostitution --
           This is some serious business.
  ああ、いや、ともかくだ…年端もいかぬ少女をポルノフィルムや売春に遣うのは
  感心できない商売だ。


バイオレット、ナイトオウルの元からトワイライト・レディの元へ駆け寄る。


 TL: Oh, so you screened Violet's debut?
     Did you enjoy it?
  ああ、あなた達バイオレットのデビュー作を観たのね。
  お楽しみいただけたかしら?

     We filmed that on her eighteenth birthday. I have proof.
  私達、アレを彼女の18歳の誕生日に撮影したのよ。証拠もあるわ。

     As for all this, we simply provide companionship --
     a little fantasy play acting.
  この部屋であった事もね、私達は軽い妄想プレイを伴った交流の場を
  提供していただけなのよ。

 Violet: You won't let them take me back, will you? 'Cause I ain't going.
  (レディに)ねえ、私を奴らに渡したりはしないでしょ?
  ここ以外に行く所なんて無いわ。

 TL: No, my dear. Of coruse not.
  もちろんよハニー。そんな事しないわ。

 V: I'm making twice what my dad does in his dead-end job.
  私ね、親父のショボい仕事の倍も稼いでるのよ。

 TL: So, you see? There's really nothing for you boys here.
  わかった? ここにはボウヤ達が探す物なんて無いのよ。


嘆息するナイトオウル。


 N: Come on. Rorscach. Let's call it --
  行こう、ロールシャッハ。この件はもう終わり…

 R: Never compromise!
  いや、絶対に妥協はしない!


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Chapter3 戦闘パート2


[ステージ開始時]
 Rorschach: Can't let her escape!
  逃がさん!

 Twilight Lady: Please, show our masked guests the exit!
  (逃げながら部下達に)覆面のお客様達を出口にご案内して!


[第一波終了後、レディが上階のテラスに現れる]
 TL: Stop them!
  そいつらを止めなさい!


[第二波終了後]
 TL: You boys will have to try a lot harder if you want to nail me...
  ボウヤ達、私を捕まえるならもっと頑張らなくちゃね。


[追跡中会話1]
 R: When we find Twilight Lady, she'll pay dearly for her immorality.
    No compromise!
  トワイライト・レディに追いついた時が、奴が己の不道徳への報いを受ける時だ。
  妥協はしない!

 Nite Owl: Tell you what ... Let's catch her first - 
           then it's up to the jury to decide her fate.
  何と言うか…まずは彼女に追いつこう。彼女の扱いを決めるのはそれからだ。

 R: Disappointed to you, Dan. Letting emotions interfere with sence of
    justice...
    Signs of weakness.
  失望したぞ、ダン。私情のために正しい判断ができなくなっているとはな…
  そこがお前の弱さだ。

 N: Well sometimes things aren't as black and white as that mask you wear.
    Maybe you should try viewing the world in a wider spectrum once in a while.
  物ごとが万事、君のマスクのように白黒はっきりしている訳じゃない。
  君はもっと広い視野で世界を見るべきだよ。


[鉄格子越しの挑発1]
 TL: Oh, but you boys seem sooo tense!
  あらあら、硬くなりすぎよ、ボウヤ達!


[追跡中会話2]
 N: Look... if Violet's of age, and she's here of her own volition,
    there's not much we can do...
  いいかい、もしバイオレットがもう成年で、自分の意思でここにいるのであれば
  僕らにできる事は何も無いんだ。

 R: Wrong! Girl may be brainwashed! We can still bring her home.
  違う! 彼女は洗脳されているんだ! 俺達はまだ彼女を連れ戻せる。


[鉄格子越しの挑発2]
 R: There's no escape, tramp...
  逃げ場は無いぞ、あばずれめ…

 TL:Ohhh... You're fast, but sometimes a lady prefers a more subtle approach...
  んん…せっかちね。でも女は時にはもっと手管を凝らして欲しいものよ?


[敵撃破後]
 R: She went this way!
  あっちに逃げたぞ!


[大部屋突入時]
 TL: If you're still planning to 'rescue' Violet, you're wasting your time.
     Still, my minions will take great pleasure in enslaving you as
     their personal playthings.
  もしあなた達がバイオレットを「救出」するつもりならそれは時間の無駄よ。
  じっとしてなさい。私の下僕達が、あなたたちを奴隷にして弄ぶのを
  いたく楽しみにしてるわ。


[追跡中会話3]
 N: I can't help but feel a little sympathy for these girls who work here.
    Given a different lot in life, I'd bet losta hookers have hearts of gold.
  僕に力添えはできないが、ここで働く女達には少し同情を覚えるね。
  もし違う運命を与えられていたら、あの娼婦達も人を思いやる心を持てたに
  違いない。

 R: Hrrmmmm...


[バスルーム通過時]
 N: I don't know what's next... but I'd do anything for a long,
    hot shower right about now.
  次に何が来るのかわからないが…贅沢を言わせてもらえば
    熱いシャワーを今すぐ浴びたいもんだ。


[植物ホール入り口前]
 TL: Normally, I love a good masquerade, but keeping this one up
     seems pointless.
  仮装パーティーは大好きだけど、こうもリードしっぱなしじゃ
  面白くないわね。


[植物ホール奥]
 TL: You two have been very naughty and must be punished.
     So now my girls will teach you some real discipline!
  二人とも悪戯が過ぎてよ、お仕置きが必要ね。
  私の娘達がちょっとばかり本気で しつけてあげるわ!


[植物ホールの敵全滅後]
 TL: Gotta split. see you later, 'heroes'!
  しばらくお別れね。また会いましょう、ヒーローさん!


[また追いつくがドアを閉められる]
 TL: Now you see me... now you don't!
  よく来たわね…でもまたお別れよ!


[ドアの先でまた逃げられる]
 N: There she is!
  あそこだ!

 R: Get her!
  捕まえろ!

 VL: Catch me if you can...
  できるものなら捕まえてみなさい…


[鉄格子越しの挑発3]
 VL: Hmmmm... I'd rather love than fight, Nitey! You be the Owl,
     and i'll be your swallow.
  ふう…戦うよりも愛し合いたいものだわ、ナイティ!
  貴方はフクロウ、そして私はあなたのツバメになるの。

 R: Get her!
  捕まえろ!


[屋上への入り口]
 VL: Violet's not the prisoner, still boys... she's at home here...
     so why don't we put an end to this absurd little game?
  落ち着いて…バイオレットは囚人なんかじゃないわ、
  彼女はここを我が家としているの…
  もうこんな馬鹿げたゲームは終わりにしましょうよ?

 R: Give up now, or make things worse for yourself.
  今すぐ観念しろ、さもなくば状況を悪くするだけだ。


[屋上第一波終了後]
 VL: Hero's got no right to bust up our business! Get him!
  ヒーローどもに私達のビジネスを台無しにする権利なんて無いわ!
  やっておしまい!


[第二波終了後]
 VL: Say hello to my 'special' slaves. Forgive me if they're a little rough
     and boisterous... we just don't let them off their leash very often
  私の選り抜きの下僕達にご挨拶なさい。
  ちょっとばかり手荒くしても許してね? その子達、しょっちゅう
  手綱が外れて勝手をするの。


[第三波終了後]
 VL: Let's show our charming guests for a little fun and games...
     oh, and not to mention plenty of pain and humiliation for their trouble.
  ささやかな盛り上げ所として私達の魅力的なゲストを紹介するわ。
  ああ、でも痛みと屈辱にまみれても文句は言いっこなしよ?


[ボス戦前]
 VL: If you two boys would just relax a little,
     maybe we could all spend some quality time together...
  あなた達がちょっと落ち着いてくれてさえいれば
  私達は皆、素敵な時間を過ごせたでしょうに…

 R: Surrender, whore... there's nowhere left to run.
    It's time to pay for your sicking diversions...
  観念しろ、売女…もう逃げ場は無い。
  貴様の悪趣味な遊びの報いを受ける時だ。

 VL: Come and get me...
  捕まえてごらんなさい…


トワイライトレディとのボス戦。


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Chapter3 中間デモ2


屋上での対決で勝利し、ガラス張りの屋根にレディを叩きつける。
ガラスはかろうじて割れずに残る。


 Twilight Lady: Okay, boys. You got me. Be gentle.
  私の負けよ…ボウヤ達。優しくしてね。

 Rorscach: Not a chance.
           Make your peace with whatever fiend you call your Maker.
  お断りだ。貴様の好きな麻薬中毒者達とでも仲良くしてろ。

 Nite Owl: Whoa. What are you saying?
  麻薬中毒? おい、何を言い出すんだ?

 R: Whoremonger. Corrupter of innocents. No question what she deserves.
  あの好色も、堕落ぶりも、その女がもたらしたんだ。疑うまでもない。


レディに止めを刺そうとするロールシャッハの前にナイトオウルが割り込む。


 N: I can't let you do that.
  させる訳にはいかない。

 R: Step aside.
  どけ。

 N: Just go home, Rorscach. I'll take her in.
  もう帰るんだ、ロールシャッハ。僕は彼女を中に入れる。

 R: She's going nowhere but straight down.
  そいつの行く先は真下の奈落だけだ。


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Chapter3 戦闘パート3


ロールシャッハ VS ナイトオウル


[ステージ開始時]
Nite Owl: Rorschach, I hate to say it but you are really starting to
          get on my nerves!
          Get your damn head on Straight!
  ロールシャッハ、言いたくはないが君は僕をキレさせかけてるぞ。
  そのいかれた頭をまともに戻すんだ!

Rorschach: Your nerves matter little at this juncture.
           You lack focus of late... compromise objectives.
           You should know better... never compromise!
  この大事な場面でお前の怒りなど知った事か。
  お前は最近、俺達のすべき事を軽く見すぎている。
  もっとしっかり考えろ…絶対に妥協してはならない!


[体力を半分減らした時]
N: Rorschach, stand down. This...this is insane!
  ロールシャッハ、退くんだ。これは…これは正気の沙汰じゃない!

R: No. Tolerance of child exploitation and other vile obscenities is insane! 
  いや、児童の搾取や下劣な猥言を見過ごす事こそ正気ではない!

N: Okay, friend. if that's the way you want it, you leave me with no choice.
   Let's settle this!
  …わかったよ、相棒。それが君のやり方というなら僕らの関係はここまでだ。
  決着をつけよう!

R: COME ON!
  来い!


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Chapter3 最終デモ

(勝ったプレイヤーがロールシャッハの場合)
ナイトオウルを突き飛ばし、フックショットをレディに発射するロールシャッハ。
レディは悲鳴をあげて割れたガラス屋根から墜落死する。
下を見てへたり込むナイトオウル。


 Rorschach: I only did what needed to be done. Daniel.
  俺はやるべき事をやっただけだ、ダニエル。

  Nite Owl: Shut up, Rorschach.
  …黙れ、ロールシャッハ。

  R: You can't be --
  お前はまだまだ…

  N: I said. Shut up!
     Just get outta my sight, you fucking psycho.
  黙れと言ったんだ!
  俺の目の前から消えろ、この異常者め!


ロールシャッハ、無言のまま去る。



(勝ったプレイヤーがナイトオウルの場合)
蹴り飛ばされたロールシャッハはガラス屋根を突き破って落下する。
ナイトオウルがレディを助け起こして下を見るが、地上にロールシャッハの姿は無い。


 Twilight Lady: I appreciate what you did for me.
                 It proves we had something back --
  今のあなた、素敵だったわよ。これで私達のお互いに秘めた想いが証明され…


ナイトオウル、顔を歪めてレディの首に掴みかかる。


  Nite Owl: Get out of New York. If I see you again, I'll kill you myself.
  ニューヨークから失せろ。もし今度会ったら、この手でお前を殺してやる…!


倒れたレディをその場に残して立ち去るナイトオウル。


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Epilogue


オウルシップの座席に座っているナイトオウル。


 ??: Well, it looks like it's just me and you, bird boy.
  ああ、そりゃ俺やお前も似たようなもんだろうよ、バード・ボーイ。

 ??: You awake in there?
  …おい、居眠りでもしてんのか?

 ??: Let's get this egg crate in the air before good citizens of our fair city
     burn it to the waterline.
  さっさとこのタマゴシップを発進させようぜ。
  こいつが善良な市民どもの手で川に叩き落される前によ。


カメラが退き、喋っているのがシップの外壁に取り付いているコメディアンだとわかる。
シップが市街に向けて発進。
(※ここから原作Chapter2 の鎮圧シーンにつながる)
上空を通り過ぎるシップをロールシャッハはストリートから見上げている。


 R: Rorschach's Journal. August 3rd, 1977.
  日誌 ロールシャッハ記 1977年8月3日
    The nation burns while the politicians fiddle.
  政治家どもが時を空費するうちにもこの国は燃えて行く。
  (※故事の「ローマが燃える間ネロはバイオリンを弾いていた」から)

    They want us to pack up and go home...
  奴らは俺たちに荷物をまとめて失せろと言った…


ロールシャッハの足元に新聞(ニューヨーク・ガゼット)が落ちている。見出しは、

  "KEENE ACT PASSED"
  《キーン条例可決》


    Pretend we haven't seen the world's black underbelly.
  せいぜいこの世の闇から目をそらしているがいい。
    But once a man has seen, he can never pretend it doesn't exist...
  しかしその男を見た時、誰もが決して目をつぶる事はできなくなるのだ。


路地裏。男がスプレーで落書きをしている。「WHO WATCHES THE W…」
(※"Who watches the WATCHMEN ?"(誰が見張りを見張るのか?)
  原作で市民がヒーローバッシングに使った標語)


    No matter who orders him to look the other way.
  たとえ何者が真実をはぐらかそうとしても。


男に近づくロールシャッハの影。夜の街に殴打音と悲鳴が響く。
(※このシーンは原作 Chapter6 page15 ラストコマにつながる)


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おしまい。



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補足。
原作では暴徒鎮圧中(エンディング直後)にナイトオウルがコメディアンに

 「ロールシャッハはイーストサイドの騒ぎを鎮めに行った」
 「彼は最近ほとんど単独で行動しているんだ…」

といった台詞を言っており、喧嘩別れしたような雰囲気は感じ取れない。
一応オフィシャルのゲームではあるものの、アラン・ムーアが
ゲーム版のストーリーを書いている訳ではないという点には留意が必要かと。