きわめてささいな思考について



真夜中に、ふと目を覚ます。

知らないうちに囲むよう回された腕。

覆うように。
護るように。

護られたいわけではないはずなのに、どこか安堵する自分。

その矛盾に嫌悪する。



真夜中に、ふと目を覚ます。

いつのまにかはずされかけている腕。

覆うように。
隠すように。

離さないというつよい意志をこめて、もう一度抱き寄せる。

まるで牢獄のようだと自嘲した。

                                          end.




COMMENT;

タイトルわかる方多分いませんね(^^;
とある新鋭アーティストさんの作品タイトルから取りました。


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