―――夢を見た。


白い世界で、目の前には大きな扉。
握り締めた手の中には鍵が1つ。

目の前の扉の名前を『心』というのだと自分は何故だか知っていた。


何気ない動作で鍵を鍵穴に差し込み、まわしてみる。


 ガチャリ


鈍く響く音。
確かな手応え。



―――夢を見た。


扉ははたして誰のものだったのか。
自分は手の中の鍵であの扉を開けたのか、それとも閉めたのか?


今この手の中には1つの鍵が。
夢ではなく、現実の重みをもつそれがある。


 『失くすなよ』


耳に残る、低い声。



多分扉は開いたんだろう。

今はもう消えてしまいそうな夢の残滓を、そう結論付けた。




扉ははたして誰のものだったのか。
手の中の鍵で扉は開いたのか、それとも閉まったのか?


                                          end.




COMMENT;

また自分しかわからないようなもの書いてます。
うーん…イメージで読んで下さい。とりあえずデュオです。
ちなみに鍵を持つのはデュオで固定。
心の扉はどちらのものなのか。また、開けたのか閉めたのか。
多分それぞれの1×2観で読み方の見解がわかれるのではないでしょうか?
うさぎの答えはひみつです(笑)
最後のとこ、どうやらデュオはヒイロに鍵を貰ったようですが…この時代にアナログな鍵なんてあるんでしょうか(死)
カードキーとか音声識別とか…なんか、ハイテクになってそう(-w-;


back