「ん……っ…」 噛み殺しそこねた声が洩れる。 「…ふっ…う、ん……」 くぐもって響くそれが自分の声だということはわかっているのに、それがいつも聞いているものと同じだとは思えなかった。 現実なのにひどく現実味がなくて、今自分は夢でも見ているんだろうかと思う。 そう、これが夢だったなら。 目の覚める夢だったならばどんなにか救われるだろうに。 「あっ……!!」 またヒイロが指を動かした。 高く響いた声を最後に、デュオの思考は混濁してゆく。 それが彼にあった最後の記憶。 end.
これは確か夢のしずくの別バージョン書こうとして長くなりそうなんであっさり放棄したブツの名残、だったような。(あっち終わってないのに新たに出来ませぬ…) 意味深に書いてあっても、実は書いた本人何も考えてません(爆)
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