Phantom



「・・・い、起きろデュオ!」
「・・・・・・・・・・ん・・・」

呼ばれて無理矢理目をこじ開ける。
なんだか全身汗ばんでいて、頭がぼうとして気分が悪い。

「うなされてたぞ・・・大丈夫か?」
「あ・・・夢・・・・・・?」

酷く頭が痛かった。

「どんな夢だったんだ?」
「・・・お前が出てきた」
「なら、いい夢だな。ほら、もう寝ろ・・・疲れてるんだろ」

どこからそんな自信が出てくるのか、言い切られてしまう。

それに苦笑して、抱き寄せられる腕に素直に従った。


オレの腕の中で、ぬくもりを失っていった身体。

――はたして、夢なのはどちらだっただろうか?

                                          end.




COMMENT;

あの話その9・・・大分コレも進みましたね(笑)
ちなみにあの話10はここには載せません。卯宙でご覧になった方限定。
何故かと言うと、あれは大分内輪ネタで多分ほとんどの方が意味わかんない
と思うのです(^^;
宙に出入りしてる方は結構ご存知なんですが・・・私のサークルのほうで出してる
ものに関する話でした。


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