狭い室内に濡れた声が、音が、響く。 「や・・あ・・・・・・・・・ヒイロっ」 絡み合う二つの影。荒い息遣い。 一際高い声を上げて力尽きたように崩折れてくる肢体を抱き寄せ、唇を 寄せる。
すがるように肩へと伸ばされた指をつかみ、軽く口付けシーツへと縫い
とめた。 重なる鼓動。 生きている証。 それに泣きたいくらいの安心感を覚え、ヒイロはデュオを抱きしめる。
長い髪を梳き、頬に手を添えその瞳を覗こうとした。
伸ばそうとした手がぱたりと落ち、胸の内が空虚に支配される。
焦がれたそれは。
end. |
COMMENT;
あの話4です。妙に暗い・・・というかデュオ死んでます(死) |