「デュオ、お前を一日雇いたい」 「ヒイロじゃねーか、久しぶり。何か面倒でもあったのか?」 「いや、そういうワケじゃない」 あいかわらず無口無表情の騎士さまは口下手だ。 「あいにくこの村に法術使えんのはオレしかいないんだ。だから遠出はちょっと困るんだけど・・・」 「時間は取らせない」 「なんの任務なわけ?」 「任務じゃない」 会話が噛み合わない。 その時ふとデュオの頭にある可能性が閃いた。 「・・・デートのお誘いならコトバを選べよ」 「・・・・・・っ」 そっぽを向いてしまった表情からどうやら正解らしいとわかる。 「了解。ただし一日だけ、な」 くすくす笑いながら返事をしたら不機嫌そうに抱き寄せられた。 「うるさい。行くぞ」 「夜は、時間外延長料金もらうからな」
end. |
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あの話その3です。本当は同じタイトルで別の普通のお話(storyに載せるほう)を |