いつもはうるさい程の大きな声でしゃべるデュオの独り言のような囁く声に、
見られたことに気付いたのか、デュオが振り向いてきて視線をヒイロへ向ける。 「なんとなく閉じ込められたような気にならない?」
ゆっくりと、柔かくひろがる綺麗な微笑み。 「どうした?」 「なーに甘えてんだよ、お前」 くすくすと、答えでない答えが返る。 「…お前が、消えるかと思った」 「…………どこへ?」 クセのない黒髪を、くしゃりとかきまぜる。
end. |
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あの話その2です。めずらしく暗め(?) |