1991年4月に『TAIZO'S Jam“Deep &
Delightful '91”』と銘打ったライブが
全国5ヶ所で行われました。
1991 TAIZO's Jam "Deep & Delightful '91" 東京都 NISSIN POWER STATION 4/22(月)18:00 OPEN 19:00 START 【メンバー】
陣内 大蔵(Vo)
為山 五朗(Gu)
小川 文明(Key)
山本 雅史(Key)
高浜 輝夫(Bass)
高垣 薫(Drs)
下成佐登子(Cho)
【演奏曲目】
1. Finger Printing(プログレ)
2. 風を見たくて
3. Dadaism
(後の曲順覚えてないんですけど(^^;))
Blow wond blow
好奇心
深呼吸
THE GREEN EYED MONSTER
モナリザの背中
Praying Night
孤独の森
ハトのように
Dancing moon
天網恢々
First Snow
自信がないよ
瞳をあけたままで
On the rainy day
Keeo Cool
いと小さき君の為に
おやすみ……(これは最後でした)
1990年の冬。テープに録ってもらった“陣内”の楽曲を、ずっと聴いていた。出たばかりの“Zephyr”も観た。でも本物の陣内大蔵は、その何百倍もスゴかった。
さて。
済みません、レポートにはなってないです。曲順も、いや、曲目さえもよく覚えてないと言うか。ライブ初心者だったもので、会報とか雑誌に曲順載るだろうと思っていたのが間違いのもと。
さてさて…。
この頃の私は激烈忙しくて、この日も蘇我まで仕事に行っていた。蘇我は千葉駅から2つ先の駅である。京葉線を端から端まで乗ってしまう距離だ。
仕事が終わって、なるべく早いルートを選んで、パワステに着いたのは19時も20分ほど過ぎた頃。
実はそれまで、ひとりでライブハウスへ行ったことがなかった。ライブハウスどころか、コンサートだって人に連れられて行っていた状態だった。なので、もちろん初めてのパワステ。道には迷わず行けて、B2(地下2階)まで階段で降りて、チケットを出して、ライブの音が漏れ聞こえる中、ニ重扉の1枚目を開ける。『Dadaism』だ。2枚目の扉をこそっと開けて、ステージにちらっと視線を投げて、フロアの後ろの方へこそこそと入る。走ってきたのと焦っていたのとで喉もカラカラだったので取りあえずドリンクを交換して、後ろの方からなんとかステージが見える場所を確保して(向かって左側のB1の下の場所)、やっとまともにステージを観る。
ステージ上の、初めて見る実物の『陣内大蔵』は、ほんっっとうに嬉しそうに歌っていた。もう、楽しくて楽しくて仕方がないって感じで。“作っている”ところなんてこれっぽっちも無かった。あぁ、なんてなんて、なんてうれしそうに歌うんだろう。そう思いながらステージを観ていたら、いつの間にかにフロアの後ろの方から真中の方(B1の底がないところ)にまで出てしまっていた。自分でもちょっとびっくりした。
ライブの中で後々になっても忘れられないシーンがあって、『孤独の森』なのだが、上から緑主体のライトが入って、本当に山深い森の中を、周りを見ながら少し不安げにゆっくり歩いてく感じがして、すごく印象深い光景だった。
MCで覚えているのが、「大阪のライブで、お客さんにベスト(Deep&Delightful)に入れて欲しかった曲は?って訊いたら、男の人が素早く「孤独の森!」。「それ、入っとるって!」」(爆)
と、アンコールで着替えて出てきて、両腕を広げて「赤、着てみたんだけどー」。
“赤”いシャツ初めて着て見たそうだ。モナリザのプリント付き。違ったっけ?
それまではあんまり色物は着てなかったそうだ。でも反対に、こういう時期にライブに来始めた私は、実は真っ黒のステージ衣装は今までに一回しかお目に掛かったことがない。でも、すんごいかっこいいぞ。
『おやすみ……』で締めたライブだったが、その後のBGMで流れた『The walk to paradise』に合せてオーディエンスが大合唱になったそうだ。私は、“ライブ終わったらすぐ出なくちゃ”と思っていたので、残念ながらこれには参加していなかった。残っていた友達から聞いていた話だ。
予期せずCDとビデオで予習してしまった“陣内”は、ハマりもハマったりって感じでした。“すっころんだ”状態。とにかくあの頃の“陣内大蔵”には、内から外から“風が吹きまくって”いましたね。無茶苦茶気持ち良かったです。