中野サンプラザ
2002年3月9日
東京・中野サンプラザ





ステージ風景


中野サンプラザ。やっと舞い戻ってきたホール。東京で達郎といえばこのホール。本日がこのツアーでのサンプラ2回目。
ステージには、前日と同様の位置でRPGのドラゴンクエストの敵キャラのスライムのぬいぐるみ、お馴染みのゴジラの置物が置かれていたが 、本日ゴジラは難波さんのE.Pの前付近にいた。一日かけてこの場所まで歩いたか?!(笑)。
いよいよ開演、と同時にアルバム「FOR YOU」に収録されている「INTERLUDE B」が会場に流れ出す。達郎さんと 演奏陣の入場の曲。会場に流れはじめると共に歓声と拍手の嵐。
その入場曲と歓声の中、演奏陣が登場。会場は暗いながらも各演奏メンバーの演奏への意気込みが感じられる。鳴り止まぬ歓声の中に続 いて達郎さんが登場。更に歓声は大きくなり、期待が膨らむ。達郎さんにとっては昔の記憶がよみがえる事であろう。
達郎さんがお馴染みのブラウンのテレキャスを持ち始め、始まった最初の曲は

「SPARKLE」

やはりトップバッターは、この「SPARKLE」。あのいつものカッティングサウンドが会場を埋め尽くす。相変わらずのハイトーン。本日も上々の声に演奏が終わると歓声が鳴り響く。続いて始まった曲が

「LOVE SPACE」

この曲も88年のツアー以来のステージでの演奏ではなかろうか。久しぶりのこの曲に観客も喜びの笑みを浮かべている。曲も終盤にさしかかりSAXソロも終わるキメのところで「こんばんは、サンプラザ」。この言葉に歓声が飛び交う。今日は場所ではなく、ホール名での挨拶。何かを予感させる。「三年ぶりのツアーです。」の言葉に更に盛り上がる。バックでは難波さんのピアノのソロが鳴り響き、観客もそれに合わせての手拍子でリズムをとる。次に始まった 曲が、達郎さんのギター弾き語りで

「ついておいで」

このまま、この曲が続くと思いきや

「WINDY LADY」

この曲へもって行く展開であった。久々のステージでの演奏である。土岐さんのすばらしいSAXソロが会場を埋め尽くす。

ここで達郎さんのMCが始まる。バックでは

「RAINY WALK」

のイントロが流れている。ちょっとした話をしながらMCが進んでいく。達郎さん曰く、今日の観客は全員ファンクラブの人達だそうで、それを聞いた観客も驚きとともに喜びで 会場がざわめく。関係者の招待客も20人もいなく、達郎さん自身の持っているチケットも10枚しかないそうで親類も呼べないとか・・・。どうやら今日はサンプラでのファンの集いとなったようだ。
このまま「RAINY WALK」を歌い始めるかと思いきや、リズムに合わせて「春が来た」を歌い始める。
観客がシーンとして聴いていると「シーンとして聴かれても・・^^;」と達郎さん、観客につっこむ。^^
続いて「RAINY WALK」を歌い始めると思っていたところで、リズムをキメて始まったのが

「あまく危険な香り」

終わると

「RAINY DAY」

バックではこの曲が流れはじめ、このバックに合わせてMCが始まり選曲についてなどのMCが始まり、東京のお客さんはライブをやっていると果たし合いみたいになるんですが、今日はファンクラブの人達だからやさしく見守ってくれるだろう・・・など、終始和やかなムードでMCの時が流れていく。
曲に入り、しっとりとしたSAXソロと共に演奏が終わる。

ここでMCが始まる。今回のツアーについての企画ついてや、「ファンクラブを設立して10年になるので何かやろうと 思うが全国にファンがいるので・・・・・・・」等、達郎さんがサンプラ公演での最長老だとか、サンプラ設立10周年の ときのパーティーに、仕方なく9階にある宴会場に行ってBINGOの景品にフェンダーの白いアコギとFORYOUのピクチャーレコードを持っていったというエピソード、今度はここでオールナイトライブでもやってやろうかなというMCが続く。

昔はよくIMPROVISATION(即興)をやっていたという話になり、佐橋さんと重実さんのフューチャーを始めにソロのバトルの曲が始まる。

「ぺーパー・ドール」

前回のツアーでのアレンジとは違い、原曲に忠実なリズムで始まり佐橋さんのギターソロと重実さんのオルガンソロのプレイが冴え渡る。

「CANDY」

そのまま続いてこの「CANDY」が始まる。ほんとにこの曲も久しぶり。

MCが始まり、SAXの土岐さんが紹介され、一番おいしいところをいつも持っていくと言われる。続いて難波さんを紹介し、始まったのが

「SOLID SLIDER」

20数年ぶりにステージでやる曲と達郎さんも語る。土岐さんのSAXソロと難波さんのエレクトリック・ピアノソロの壮絶なバトルが見物で あった。土岐さんのSAXソロ、難波さんのE.Pソロに会場中の観客が演奏に引き込まれる。

MCが始まる。2階、3階のあるホールはちょっと・・・などの話題がつづく。嬉しい一言は「今度はMOON YEARSなんていうのも・・」という一言。是非やってもらいたい。
次の曲に続く。

「MUSIC BOOK」

達郎さんがステージでやる好きな曲だ。途中、達郎さんもミニタンバリンを持ってリズムをとり、観客も手拍子をリズムに合わせてグルーヴを盛り上げる。

ここで演奏陣が退場する。達郎さんのいつものアカペラコーナーが始まると思いきや、MCと共にステージ上のキーボードを弾く準備に移りMCが始まる。 ジャケットで子供が泣くとか・・・(笑)・・・・。オケピを潰して2000のキャパのところにファンクラブで2800の応募があったとか・・。
やりたい曲がたくさんあって選曲に困ったが、弾き語りで何とかやるとの事で、始まったのが

「言えなかった言葉を」

ツアーでは久しぶりの演奏ではあるが、2000年1月30日のON THE STREET CORNER 3発売記念スペシャル・ライブでも観客の要望に 答えて演奏した。そのまま演奏が続いて

「2000tの雨」

以前はステージではカラオケで歌ったことがあるそうだ。こういう曲をやると昔の暗い思いでがよみがえるとか・・。
アカペラコーナーに入る。久しぶりのステージでの選曲は

「YOU BE LONG TO ME」

ツアーでは久しぶりの曲である。曲が終わると、いきなりステージ横に行ってしまう達郎さん。何かと思えば急におまけのもう一曲の打ち合わせか、戻ってくると「もう一曲やろうなか・・」と。達郎さんの一言に観客も喜ぶ。

「BLUE VELVET」

今度はいつライブが出来るかわからない・・ということで「ON THE STREET CORNER 3」から一曲。この曲も「ON THE STREET CORNER 2」に入れたかったそうだ。

「ANGEL」

一人じゃ寂しいので・・・と会場も手拍子をあわせグルーヴが増す。
終了後、会場が暗くなりバックに「朝のような夕暮れ」のアカペラ部分が会場中に響きわたり演奏陣が出てくる。達郎さんもギター持ち始まった曲が

「SOMEDAY」

前のツアーの千秋楽でも演奏された。しかし、いつ聴いてもいい曲はいい。終わると難波さんのピアノソロが始まり続いて

「MONDAY BLUE」

ライブソースとして達郎さんの番組でもたまにオンエアされる。いつ聴いても素晴らしい。そのまま続いて

「TOUCH ME LIGHTLY」

この曲もひさしぶりである。達郎さんもまさか21世紀にこの曲をやろうとは・・と。このアレンジも素晴らしい。オルガン、E.P、ギター 、SAXの順で「1TIME」、「2TIME」、「3TIME」、「ALL RIGHT!」と達郎さんの掛け声を合図にソロの応酬が引き 継がれていく。いつ聴いても素晴らしいアレンジである。

MCに入る。カラオケ屋につれて行かれて「GET BACK IN LOVE」を歌わされ、キーの違うオケで歌い「なんか違う」 と言われ、おまけに点数まで出て散々だったとか・・・。 NELSON SUPER PROJECTについてや、そのNELSON SUPER PROJECTの初CDの紹介、達郎さんを取り巻く不 況の煽り等のMCが始まる。これからの活動の予定や、60才になったら「LOVE SPACE」は無理かなぁとも。

昔は16ビートのポリリズムファンクをずっとやっていたが、最近はやらなくなってしまっていたが久しぶりにやるとの ことで始まったのが

「LOVE TALKIN'」

この曲もステージで演奏されるのは久しぶりである。この演奏が続く中で達郎さんが一人違う曲のカッティングを弾き始め、それと共にバックの演奏音が小さくなっていく。

「BOMBER」

このカッティングであった。今回はBASSソロが付く。あの青山純&伊藤広規コンビが復活する。広規さんのサムピン グ混じりのソロがすばらしい。このソロの間は達郎さんはステージ横にいる。ソロが終わると広規さんを紹介して達郎 さんの次の曲へつなぐカッティングがはじまる。今日は気合が入っているようにみえる。

「SILENT SCREAMER」

この曲も素晴らしい。しかし、あっという間に終わってしまうと共にメドレーが終わる。そのまま

「LET'S DANCE BABY」

ファンならお馴染みの曲。ファンも忘れずにクラッカーを用意する。< ぱ〜ん 
これには達郎さんも驚いていたようで「しつこいね〜」と言ったような笑顔であった。途中、「ブーメラン・ベイビー」、 「ジュブナイルのテーマ」の一節を盛り込み、最後には「ハイティーン・ブギ」を盛り込みながらしつこくしつこくしつこく・・・・続く。(笑)

「CIRCUS TOWN」

つづいてこの曲。観客も立って手拍子をする。演奏中にメンバー紹介もされて(土岐さんだけ紹介されず・・)本編が終わる。観客は拍手でアンコールを求め、そのリズムは会場を埋め尽くす。

アンコール

会場が明るくなると同時に赤のスニーカーに黒のジーンズ(?)+赤のシャツの達郎さんと演奏メンバーが再登場。 贈り物を渡すファンがステージ前に詰めかけ達郎さんも終始一苦労。
その後、達郎さんのカッティングで始まったのが

LOVELAND,ISLAND

1階席の観客も立ち始める。ファンにはお馴染みの曲。TVのドラマで使われている曲でもあり、より一層のヒートアップへつながる。達郎さんのカッティングも冴えわたる。つづいて

「RIDE ON TIME」

ファンならお馴染み。今回は前ツアーと違いメンバー紹介の時に各メンバーのちょっとしたソロ演奏が付く。ここで先ほど紹介を忘れられていた土岐さんもちゃんと紹介され、続いてあのいつものパフォーマンスが始まる。今回はあの不安定な脚立ではなく、ちゃんとした安定した階段付きキャスター付きの移動可能な台で、セットの裏からツアースタッフが出してきた。その台の出てきたセットというのが「RIDE ON TIME」と書いてあるセット。
パフォーマンスと演奏が終わるとステージ前方で演奏陣も合わせて手をつないで一礼。これで終わるかと思いきや

「LET's KISS THE SUN」

観客ももう終わりかと思うところでこの曲の演奏。手拍子にも力の入る観客。終わると演奏陣が去り、達郎さんの MCが続く。「ファンクラブ結成10周年なのでアンプラグドのライブでもやろうかな」と達郎さん。嬉しい発表にファンも大喜び。どんな形になるかが楽しみだ。

「YOUR EYES」

お馴染みのこの曲。アカペラのカラオケに乗せて達郎さんの声が会場に響きわたる。間奏のSAXソロもより一層のムードを盛り上げる。 終わると、すぐキーボードのところに行き

「おやすみ」

この曲を弾き語りする。ライブを終えるには最高のエンディング。最後に「みなさん、おやすみ」と達郎さん。 「THAT'S MY DESIRE」をバックに、終わりを惜しみ鳴り止まぬ観客の拍手と共に達郎さんがステージから去っていく。



演奏メンバー

青山 純 (ds)
伊藤広規 (b)
佐橋佳幸 (g)
重実 徹 (kb)
難波弘之(kb)
土岐英史(sax)
国分友里恵、佐々木公美、三谷泰弘(cho)


Set List

SPARKLE
LOVE SPACE
ついておいで
WINDY LADY
RAINY WALK
あまく危険な香り
RAINY DAY
PAPER DOLL
CANDY
SOLID SLIDER
MUSIC BOOK
言えなかった言葉を
2000tの雨
YOU BLONG TO ME
BLUE VELVET
ANGEL
SOMEDAY
MONDAY BLUE
TOUCH ME LIGHTLY
LOVE TALKIN'〜BOMBER〜SILENT SCREAMER
LET'S DANCE BABY
CIRCUS TOWN

アンコール

LOVELAND,ISLAND
RIDE ON TIME
LET's KISS THE SUN
YOUR EYES
おやすみ




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